経済キャスターでVoicy再生回数6000万回の大人気経済キャスターDJ Nobbyさんの経済解説が面白い。
経済がわかると、お金を増やすためにどうすればよいのか、という投資や金融の問題だけでなく、アメリカの大統領が変わると何が起きるのか、社会主義でなぜ貧富の差があるのか、といった世界の問題まで理解できるようになるという。「圧倒的な解説力」と評判のDJ Nobbyさんに経済の面白さを聞いてみた。
経験と金融の実務体験をバックグラウンドにした説得力のある解説
――はじめまして!DJ Nobbyさん、経済キャスターという肩書で大活躍されていますが、もともとDJもされていたのですか?
DJ Nobbyさん 高校一年生の時から地元のラジオ局でDJをしていました。その後大学では就活に有利だろうという感覚で経済を専攻し、卒業したらDJやアナウンサーの仕事をする予定でしたが、世の中はそんなに甘くはありません。何の実績もない素人当然の私がDJオーディションに合格することはありませんでした。
「ラジオDJになれないのなら、給料の高い会社で働きながら、もう一度タイミングをうかがおう」と考え、初任給の高い金融業界を志望し、アメリカ系銀行の東京支店に入行しました。
業務の中で上司やお客様と深く接するようになるにつれ、私の経済・金融に関する知識があまりにも浅いことがわかり、「このままでは誰の期待にも応えられない」と焦りを感じるようになり、一念発起して経済を学びました。そうして入行約三年後ぐらいに、ようやく実務の経験と経済全体の動きが頭の中でリンクし始めたのです。
その後、東京金融取引所、プルデンシャル生命保険、メットライフ生命保険勤務を経て2021年に独立し、現在に至ります。こうした自らの経験と金融の実務体験をバックグラウンドとして、経済キャスターとして経済をお伝えしています。ですから、私は経済学者でも金融アナリストでもありません。
現在は音声配信のVoicyの個人チャンネル「きょうの経済を毎朝5分で!」や、全国のFMで放送されている「週刊Nobbyタイムズ」で、最新の経済情報を発信しています。
経済を学ぶと将来を予測し、仮説を立てられるようになる
――最初に経済を学ぶとどんなメリットがあるのか教えてください。
DJ Nobbyさん 経済について学ぶ一番のメリットは「将来を予測し、仮説を立てられるようになること」です。「どんな業界で働くとたくさんお金をもらえるんだろう」とか、「投資商品は何を選ぶか」、「子供にどんな教育を受けさせたらよいのだろう」といった、一見すると経済とはあまり関係の無さそうな問題にも、自分なりに理論立てて考えられるようになります。
重要な決断であればあるほど、自らの状況を踏まえた理論的な判断が必要となります。さまざまな人の判断の積み重ねである経済の動きに興味をもつことで、頭の中に判断材料やパターンが蓄積されアップデートされていきます。それらを材料に下した判断は、あなたにとって「最強」のものと言えるのではないでしょうか。
「損をする可能性が減る」のも経済を学ぶメリットです。経済の流れの変化に敏感になることで、相場の変動による大きな損失を出す可能性を減らすことができるでしょう。
「将来を予測し、自分を守ることができる」点も、経済を学ぶ大きなメリットです。子どもにどういった教育を受けさせるかなど、さまざまな決断に対して、自分なりに予測し、仮説を立てて決断できるようになるでしょう。
つまり、経済の仕組みを知ることは人生の成功率を上げる」ことになるのです。このほど、KADOKAWAから「経済がわかれば最強!」(定価1500円+税)を発刊しました。かなりわかりやすく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。