新開発のAIプロセッシングユニットが被写体の骨格情報を使って動きを高精度に認識
ソニーは、新開発のAIプロセッシングユニットを搭載したフルサイズミラーレス一眼カメラ「α7R V」を11月25日に発売する。価格はオープン。市場推定価格は560,000円前後。
「α7R V」は、高い解像性能を備えたフルサイズミラーレス一眼カメラ「α7R」シリーズの第5世代モデル。新開発のAIプロセッシングユニットを搭載したことで、被写体の骨格情報を使ってその動きを高精度に認識することができるようになり、人物の瞳の認識精度がα7R IV比で60%向上。瞳だけではなく、人間の胴体・頭部の位置をより高精度に認識するので、例えば後ろ向きの人物を捉えるシーンなどでも人物の頭部を認識し続けることができる。
また、従来認識が難しかった画面内で人物のサイズが小さいシーンでも確実に狙った人物被写体を捉えることが可能。認識できる被写体の種類も増え、従来の人物、動物に加え、α7Rシリーズとしては新たに、鳥、昆虫、車/列車、飛行機に対応した。
35mmフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサーと画像処理エンジンBIONZ XRを装備
画質面においては、35mmフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサーと、従来比最大約8倍の高速処理が可能な最新の画像処理エンジンBIONZ XR(ビオンズ エックスアール)を組み合わせることで、有効約6100万画素の解像性能を最大限引き出し、被写体を細部まで高精細かつ忠実な質感で描写することが可能。加えて、α史上最高の8段ボディ内手ブレ補正機能を搭載するなどプロフェッショナルの撮影を強力にサポートする。
動画性能については、高解像度8K24pの動画撮影を実現し、高画質かつ圧縮効率の高いHEVC/H.265コーデックの記録フォーマットXAVC HS方式で内部記録することができる。4K動画記録時は、表現や用途に合わせてフルサイズとSuper 35mmから選択でき、フルサイズ選択時は60p/30p/24pの動画をカメラ内に記録することが可能。さらに、4:2:2 10bitのサンプリングにも対応する。
もちろん、操作性にもこだわり、従来のチルト液晶モニターとバリアングル液晶モニターの利便性を兼ね備え、横位置でも縦位置でも見やすい位置に自在に角度を調整できる、新開発の4軸マルチアングル液晶モニターを採用。そのほか、高い視認性を誇る解像度約944万ドットの電子ビューファインダーや、コンパクトサイズでありながら高速スピードを実現するCFexpresspress TypeAメモリーカード対応のデュアルスロットなども搭載する。
記録媒体はSDメモリーカード、SDHCメモリーカード (UHS-I/II対応)、SDXCメモリーカード (UHS-I/II対応)、CFexpress Type Aカード。外形寸法は約131.3×96.9×82.4mm。重量は約723g(バッテリーとメモリーカードを含む)。
製品情報
https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-7RM5/
構成/立原尚子