スピーカー・カメラ
本製品を動画視聴用のデバイスとしておすすめしたい理由が、上記したディスプレイ性能に加えて、高性能なスピーカーを搭載しているためです。
本製品は、本体を横持ちした際に、左右対称に2つずつ、計4つのスピーカーが配置されており、立体音響技術である「Dolby Atmos」に対応しています。左右それぞれから音を発することで、臨場感のあるサウンドの再生が可能となっています。
スマートフォンと比較した時のタブレットの優位性は多数ありますが、本体サイズが大きいことで、より大型のスピーカーを搭載できるのもその1つです。OPPO Pad Airも、一般的なスマートフォンよりも大音量かつ、立体的な音の再生が可能となっているので、映像コンテンツへの没入感が魅力となっています。
優秀なスピーカーは、Web会議といったシーンでも便利。大音量での再生が可能なので、話し相手の声を聞き漏らす心配もあまりありません。ただし、薄型化のためか、3.5mmイヤホンジャックは非搭載となっているので、有線イヤホンユーザーは注意が必要です。
スピーカーと並んでWeb会議で重要なのがカメラ性能です。OPPO Pad Airの場合、インカメラに約500万画素(F値2.2)、アウトカメラに約800万画素(F値2.0)のシングルレンズがそれぞれ搭載されています。いずれのカメラも、一般的な写真、動画の撮影に加え、パノラマ撮影やポートレート撮影、タイムラプス、テキストスキャナー機能が利用できます。
近年のスマートフォンと比較すると、高精細な写真が撮影できるとはいえませんが、必要十分な性能となっている印象。インカメラでは、顔を即座に認識して、フォーカス合わせてくれるため、Web会議に用いても問題なく活躍できます。
個人的には、インカメラ、アウトカメラの両方で利用できる「テキストスキャナー」機能が便利に感じています。紙ベースの資料などをデータとして取り込めるため、汎用性の高い機能となっています。
機能・スペック
搭載OSは、Android 12をベースとした「ColorOS 12」。タブレットらしい便利な機能として、ディスプレイ中心を2本指で縦になぞると、アプリの分割表示モード、3本指でのスワイプでスクリーンショットの撮影、4本指でのピンチインでフローティングウィンドウの起動といった機能が利用できます。
搭載CPUはSnapdragon 680、メモリは4GB、ストレージは64GBとなっており、最大512GBのmicroSDXCに対応しています。スペック的には、ミドルレンジスマートフォン程度となっており、アプリゲームを長時間行うといった動作にはもたつきが見られますが、動画視聴や電子書籍の閲覧程度であれば、問題なく動作します。
そのほか、バッテリーは7100mAh(公称値)となっており、18Wの急速充電にも対応。生態認証として、顔認証にも対応しています。
自宅時間を有意義にする安価なAndroidタブレット「OPPO Pad Air」
OPPO Pad Airは、2K解像度に対応した約10.3インチディスプレイを搭載し、大迫力の4スピーカーを搭載した製品。タブレットとしての使い勝手を向上させる、ソフトウエア面でのカスタマイズもされているため、動画視聴や電子書籍の閲覧用として、1台あるとうれしい製品です。
ハイスペックなタブレットではありませんが、3万7800円という販売価格も魅力的。Androidタブレットは徐々に増えつつありますが、同価格帯の選択肢は決して豊富ではないので、安価に購入できるタブレットを探しているという人は、ぜひ試してみてください。
取材・文/佐藤文彦