「自撮り棒」には規制がつきまとう。
観光地やテーマパークでは「自撮り棒禁止」を掲げるところもあるし、筆者自身もライターという仕事をする上で自撮り棒の不便さに直面したことがある。
「不便さ」とはもちろん機能的な不備ではなく、周囲の人に迷惑をかけてしまうという点を指している。
そんな現象を解消するガジェットを見つけたので、今回はそれを試してみよう。
ライターは「肉体労働者」
@DIMEでの仕事ではないのだが、とあるメディアのライターとして出向いた記者発表会でこんなことがあった。
筆者がプレス席に腰を下ろした状態で自撮り棒を取り出した時、会場スタッフからこう声をかけられたのだ。
「申し訳ございませんが、自撮り棒での撮影は後方のカメラスペースでお願いします」
これはもちろん筆者の恥ずべき失態、紛れもない落ち度だが、つまり自撮り棒は「機材」ということ。
カメラの三脚をプレス席の机に載せる者がいないように、自撮り棒を使った撮影はカメラスペースへ行かなければならない。
しかしMakuakeで予約を受け付けている最中の『XIXAN』は、誰にも迷惑をかけずに撮影できる製品かもしれない。
というのも、これは自撮り棒のように「伸ばすもの」ではないからだ。
奥方向ではなく横方向に拡張するガジェットで、要するにスマホを一眼レフカメラのような持ち具合にするもの。シャッターボタンはBluetoothで接続する。
これが、文字でどのように書けばいいのか悩んでしまうほど軽快かつストレスフリーな感触でもある。
スマホのカメラを片手で撮ろうと思ったら、どうしても無理な持ち方になってしまう。
しかし現実問題、ライターの仕事の中で「片手でスマホカメラを操作する」ということがしばしばある。
これは最悪スマホを落下させてしまうし、補正ではどうしようもないほどの手ブレも発生する。
ライター志望者の夢をへし折ってしまうようだが、ライターとはつまるところ肉体労働だ。
新製品に向かってカメラをずっと構えていなければならない場面もある。
軽くて扱いやすいカメラ
そんな時こそ『XIXAN』の出番である。
Makuakeのページにある「一眼レフカメラの本格撮影を実現」とは、要は操作性である。
このあたりはまさに文言通り……いや、ボディがスマホの分だけ一眼レフカメラより遥かに軽く、扱いやすいのだ!
一眼レフカメラの弱点、それは結局のところ「重さ」である。
目の覚めるような画質、そしてあらゆる撮り方に対応する機能をすべて備えているが……いや、それ故に機器自体が非常に重い。
残念ながら、そのあたりを一般的消費者から敬遠されているのは事実。
そして筆者自身、重くて大きい一眼レフカメラよりも軽くて小さいスマホに頼ってしまうことが多々ある。