新型コロナウイルスの影響や、物価の上昇などの影響により、「以前よりも食費が増えている」という人も多いのではないでしょうか。
しかし、「節約が必要なほど食費が増えているのか分からない」という人もいるでしょう。
そこで、今回は「統計データの食費の平均」から、「食費の節約を実践するためのヒント」を紹介します。食費の増加が気になる人は参考にしてください。
一般家庭における「食費の平均」はいくら?
食費の平均は総務省の「家計調査」から確認することができます。まずは、世帯構成員別の食費の平均を確認していきましょう。
・世帯構成員1人 3万8410円(うち外食7324円)
・世帯構成員2人 6万6327円(うち外食6612円)
・世帯構成員3人 7万7578円(うち外食9400円)
・世帯構成員4人 8万7017円(うち外食1万3693円)
・世帯構成員5人 9万2333円(うち外食1万4224円)
・世帯構成員6人以上 10万5102円(うち外食1万4744円)
「何を食費とするか」という定義は意見が分かれるところですが、こちらの調査では、外食も食費に含まれていますので、今回は参考のため外食については個別に記載しています。
続いて、同調査より、世帯構成員別のエンゲル係数についても確認してみましょう。
・世帯構成員1人 24.8%
・世帯構成員2人 26.7%
・世帯構成員3人 27.2%
・世帯構成員4人 27.2%
・世帯構成員5人 28.4%
・世帯構成員6人以上 28.9%
※出典:総務省「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)」
世帯構成員の数によって食費の平均額は異なりますが、エンゲル係数はどの世帯構成員でもおおよそ25%~28%前後に収まっていることが分かります。
食費を節約するには?
上記の統計調査を参考にすると、食費が平均より多いか少ないか、おおまかに分かるのではないでしょうか。
子どもの年齢や性別などにより、実際の食費は大きく左右されるものですが、「平均と比べ、あきらかに食費が高い」と感じる場合には、食費の節約を検討してもよいでしょう。
食費の節約は、「無駄なく、食べ過ぎず、こだわりすぎず、さぼりすぎず、楽しめる範囲で行う」ことがポイントです。
実は、以下のような節約を「すでにやっている」「当たり前だ」と感じる人は、すでに食費の節約に成功し、上記の平均以下の食費になっている人が多いのです。
食費の節約1:無駄を出さない
食費の節約の基本は、何よりもフードロスをなくすことです。使い切れなかったり食べきれなかったりして捨ててしまう食材をまず減らしましょう。フードロスを出さないことは、食費だけでなく環境のためにもなります。
食費の節約2:食べ過ぎない
「無駄な食材は一切購入していない」というつもりでも、常に食べ過ぎているようでは食費がかさんでしまいます。平均的な食費でおさめるには、食事量も体重も平均的におさめる努力が必要になります。
食費の節約3:こだわりすぎない
「無農薬・無添加」など、食材の安心や安全を求める気持ちは大切ですが、過度にこだわりすぎてしまうと、一つ一つの食材の単価がどうしても上がってしまいます。
「食材にこだわりを持ちたいから食費の増加は気にしない」という人はどれだけこだわっていただいてもかまいませんが、食費が気になるなら、こだわるものとこだわらないものを区別することも大切です。
食費の節約4:さぼりすぎない
総菜やミールキッドやテイクアウトなど、食事の支度をさぼりすぎてしまう人は、食費も高くなりがちです。時には簡便さを重視し、便利な選択をするのもよいですが、頻度が高くなりすぎてしまうと、食費の増加につながります。頑張りどころと手を抜くところのメリハリをつけましょう。
食費の節約5:楽しむ
加えて、食費の節約で何より大切なことは、「楽しむ」ことです。
食費の節約を頑張りすぎて、栄養価のない食材ばかりになってしまったり、手間がかかりすぎてストレスになってしまったり、食事を楽しむ気持ちが損なわれてしまったりするようでは本末転倒です。
「楽しい」と思える範囲の食費の節約を心がければ、自然と食費も適切な範囲で収まるはずです。
食費の節約に無理は禁物
新型コロナウイルスや物価の上昇により、食費が増加している人が増えたことから、食費の節約に関心のある人が増えています。
「もっと食費を節約したい」という気持ちは分かりますが、あきらかに食費が平均を下回っている場合は、反対に「食費が少なすぎる」ということも考えられます。
節約に夢中になる余りに、食費を減らしすぎるというのも健康上好ましいとは言えない場合もありますので、注意しましょう。
適切な範囲内の食費で収まっているなら、無理して食費を節約するよりも、別の支出で節約することも考えましょう。
※データは記事執筆時点での情報。公開後に制度や内容が変更される場合がありますので、最新の情報についてはホームページなどでの確認をお願いします。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
文/家計簿・家計管理アドバイザー あき
著書に「1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖(講談社の実用BOOK)」「スマホでできる あきの新ズボラ家計簿(秀和システム)」他
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