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ドコモがアクアリウム美術館でメタバースを提供する狙い

2022.10.22

 暗い室内に金魚が舞い泳ぐスタイリッシュな水槽が連なる美術館「アートアクアリウム美術館 GINZA」。その一角で、NTTドコモが美術館の世界観を表現したメタバース空間を構築し、訪れた人(先着300人)にNFT(非代替性トークン)アイテムをプレゼントしている。

「アートアクアリウム」とは、アクアリウム(水槽)をデザイン性の高いアートに仕上げたものだ。アートアクアリウム美術館 GINZAは幻想的な和のテイストで構成され、暗闇の中、鮮やかな金魚が泳ぐ光り輝く様々な水槽を楽しめる“映え”スポットだ。

金魚が泳ぐ美しい水槽が並ぶアートアクアリウム美術館 GINZA

 その美術館の経路の出口前にドコモが設置したコーナーがある。そこでは、設置されたタブレットで、アートアクアリウム美術館の世界が表現されたメタバースを体感できる。参加者は、メタバース上を自由に泳ぎ回る金魚を誘導する簡単なゲームをプレイ。ゲームをクリアし、アンケートに回答すると、アートアクアリウム美術館 GINZAでしかもらえない、NFTが紐付けられた金魚のイラストを入手できる。

出口前のスペースでメタバースを体験

 どのようにメタバース空間を楽しみ、NFTアイテムを取得できるか、具体的に紹介しよう。このメタバースは、銀座三越 新館のアートアクアリウム美術館 GINZAの一角で体験できる。経路の最後、出口前にドコモが開設したコーナーが設けられており、設置されたタブレットで金魚と戯れるメタバース、つまり簡単なゲームをプレイする。VRゴーグルなどは装着せず、タブレット上でアバターを動かすだけなので、誰でも気軽に楽しめるはずだ。

 まずはアバターを選んでゲーム開始。アートアクアリウムの世界観を表現した空間に、たくさんの金魚が泳いでいるので、それを別の部屋に誘導していくというゲームだ。ゲーム内に表示される指示に従ってアバターを動かすと金魚が寄ってくる。スタッフも案内してくれるので、ゲームやタブレットの操作で迷うことはないだろう。ゲームをクリアすると、先着300人に、アートアクアリウム美術館 GINZAのNFTアイテムである金魚のイラストをもらうことができる。イラストは「Harti」というアプリのウォレット内に保存され、いつでも見ることが可能だ。

アバターを選んでゲーム開始。左右のコントローラでアバターを動かして空間を歩き回ることができる。

ゲーム内の指示に従って制限時間内に金魚を集めていく。

ゲームをクリアするとNFTが紐付いた金魚のイラストをもらえる。NFTはブロックチェーンのプラットフォーム「Polygon」を採用。他の人にイラストを譲渡することも可能だという。

 この取り組みは2022年12月31日まで、銀座三越 新館のアートアクアリウム美術館 GINZAで行われている。美術館の入場料はWEBチケットが2300円、当日券が2400円。ドコモのメタバース体験やNFTアイテムの取得は無料だ。

ドコモの狙い

 この施策を企画したNTTドコモ イノベーション統轄部の根岸次郎氏によると、アートアクアリウム美術館でのメタバース空間提供には3つの狙いがあるという。

 狙いの1つ目は、どれだけの人がメタバースに触れてくれるかを確認すること。メタバースのコンテンツは様々なものがあって百花繚乱状態だが「アクセスされにくい」(根岸氏)という。店舗や美術館といったフィジカルな接点でメタバースに触れてもらうことで、どんな効果があるかを検証する狙いがある。

 過去に商業施設でメタバースを提供した際には、8割の体験者から「店舗のエンターテインメント性が向上した」「商品理解が深まった」、また半数近くからは「自宅からまたアクセスしてみたい」と前向きな声を聞けたという。

 今回はNFTを組み合わせているが、実は、NFTを得たユーザーには後日、Hartiアプリ経由でメッセージが届く。ユーザーはゲーム後に簡単なアンケートに回答するのだが、メールアドレスや個人情報は入力しない。メッセージはNFTに対して送られているという。この機能を活用して、2つ目の狙いである、エンゲージメント(つながり)の向上や再訪の可能性を検証する。

 3つ目の狙いは、現実世界の立体物をメタバース空間に再現する作業の検証だ。今回のメタバース空間には、アートアクアリウム美術館 GINZAの館内にある水槽を模した3Dコンテンツが置かれている。これは、水槽を撮影した200枚近い写真を組み合わせることで3Dコンテンツを形成し、それをメタバース空間に取り込むことができる独自のフレームワークによって実現されている。

通路脇に並ぶ丸いピンク色の物体は、アートアクアリウム美術館 GINZAに展示されている水槽から生成されたもの。200枚近く写真を撮り、メタバースの中に再現した。光輝く水槽の雰囲気が表現されている(画像はドコモ提供)

モデルとなった水槽。

「デザイナーが3Dポリゴンを一から作ると数週間もの時間がかかるが、このフレームワークを使うと数日でできる」(根岸氏)とのことで、時間やコストを短縮できる。この3Dコンテンツ形成技術は自社の別部門や他企業に提供することを検討している。

 NFTは投機的な観点で注目されてきたが、ドコモとしてはノベルティの代替品として活用するなどマーケティング観点での活用を検討している。個人情報を取得せずに、アプリを介してユーザーとの関係性を維持できることもポイントだ。ユーザーが集めたNFTアイテムから趣味嗜好を判断し、アプローチすることも考えているという。

「将来的には、NFTを持っている人たちだけが体験できるメタバース空間を構築し、スマートフォンからアクセスしてもらいたい」(根岸氏)

 メタバースといえば特別な仮想空間と思うかもしれないが、今回、ドコモが提供しているメタバースは一般のゲームとなんら変わりない。簡単なゲームをプレイし、NFTをゲットして気軽にメタバースを体験できる良い機会だ。

 残念ながらNFTアイテムを入手できなくても、アートアクアリウム美術館 GINZAは非常に美しい空間で、金魚好きでなくとも楽しめる。スマホで映え写真を撮ることもできるので、メタバースやNFT抜きでもお勧めしたいスポットだ。

取材・文/房野麻子


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