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その日に売れ残った食品を回収してシェア!タイのスターバックスが取り組むフードシェアプログラムが注目される理由

2022.10.20

タイのスターバックスがフードシェアプログラムをローンチ 

タイのスターバックスが現地でのビジネススタート24周年を記念して、フードシェアプログラムをスタートした。このプログラムは、地元のフードレスキューを目的とするNPO団体、SOS(SCHOLARS OF SUSTENANCE)とスターバックスのコラボレーションによるものである。

フードシェアプログラムの目的は主に3つ。廃棄食料を削減すること、食べものが手に入らないという不安を減らすこと、また人々の社会的な結びつきを強化することにある。さらに廃棄食料が削減されれば、気候変動問題の原因である二酸化炭素の排出を減らす効果も期待できる。

タイのスターバックスとSOSが取り組むフードシェアプログラムの詳細を紹介しよう。

フードシェアプログラムの仕組み

フードシェアプログラムの仕組みは、SOSのトラックが参加企業を訪れ、その日に売れ残った食品を回収するというもの。

売れ残った食品を寄付する活動に参加するのは、バンコクやプーケットをはじめとする4つの都市にある合計8店舗のスターバックス。営業時間が終わったあと、SOSのトラックが毎日、その日の寄付の対象となる食品を回収する。

フードシェアプログラムのサービスを受けるのは、低所得者層やシングルマザーとその子どもたち、孤児、難民、障がいを持つ人々。温かい食べものを提供することで、彼らの食事の心配をなくし、代わりに仕事や学習、将来に向けた準備といったことに集中できる状況をつくる。

さらにコミュニティ・キッチンに集まって一緒に食事をすることで、人と人のつながりを作り、社会的な結びつきを強め、互いに助け合う環境を育む。

フードシェアプログラムのメリットは、これまで廃棄されてきた食料の有効活用にとどまらず、環境問題の緩和が期待できることにもある。

従来、売れ残った食べものは焼却処分されてきた。ものを焼却する際には二酸化炭素、メタンガスといった温室効果ガスが発生し、気候変動の要因となっている。焼却処分する食べものが減れば、気候変動の要因となる物質の発生を減らすことになる。

フードシェアプログラムでは売れ残った食べものの寄付のほかに、売り上げの一部を寄付する取り組みも行われる。この取り組みにはタイのスターバックス全店舗が参加。各ショップで閉店の2時間前になると一定の商品が20%オフとなり、それらの売り上げの一部がSOSプロジェクトに回される。

この寄付金はプログラムを続けるための資金となる。今回のフードシェアプログラムは、来年7月31日までを予定している。

SOSのプロジェクト詳細

次に、フードシェアプログラムを行う上でスターバックスがタイアップしているNPO団体、SOSの活動を見ていこう。コロナ禍の影響もあり、タイでは現在、家を失ったり飢えに苦しんだりしている人が多く、日常的に食べるものに困っている人の数は、百万人単位である。

SOSは、2016年に設立されたタイ初のフードレスキュー団体。ホテルや食料品店、生産者、レストランといったフード関連企業から余った食べものを回収し、食べものを必要とするコミュニティに提供することで、廃棄処分される食べものを減らすとともに、食事情の正常化を目指している。

タイでの活動を始めてから現在までにSOSが提供した食べものは約200万㎏。426のコミュニティに向けて870万食が届けられた。これによって、390万㎏の二酸化炭素の発生が抑えられた。

ただし、SOSの主眼はあくまでも栄養のある温かい食事を提供すること。提供する食べものは、各地で運営されているコミュニティ・キッチンで調理される。コミュニティ・キッチンの運営はボランティアや近隣の住人などが担当。真の意味での「コミュニティによるコミュニティのための食事」が実践されているのだ。

都市から遠い地域や山岳地帯、交通インフラが整備されていない場所への発送は困難を伴うが、軍やボランティアのネットワークを駆使して、遠隔地への食料の配給に努めている。

さらに、フードレスキューを行う中での発見が、新しい活動につながった例を紹介したい。コミュニティ・キッチンで調理中に出る、野菜や果物の皮などのキッチンスクラップから、再び野菜を栽培しているのだ。例えばネギやセロリ、ショウガなどの根の部分は水につけたり土に埋めたりすると、新しい芽が出て成長し、再び収穫できる。

SOSの活動拠点である各地で多様な野菜を育てて調理し、調理後に出るキッチンスクラップのうち再生産できる部分は畑に植え、それ以外はコンポストに入れて肥料を作る。コンポストから作られる肥料を使って、次の野菜を育てる。これを繰り返すことで、豊かな食の循環が成り立っているのである。

SOSのコミュニティ・ガーデンで作られるオーガニックな野菜は、今では近隣の住人たちに提供され、学校給食にも採用されている。

さらにSOSの活動として、家庭や学校、職場で食べものの無駄をなくす方法や、キッチンスクラップから肥料を作るコンポストの使い方、サスタナブル・フードリテラシーについての教育プログラムが行われている。

東アジアや東南アジアで店舗数を増やしているスターバックス社の、タイでの取り組みを紹介した。日本のスターバックス社でも、フードロス削減への取り組みやこども食堂支援センターへの寄付が行われており、今後も全世界のショップを通じて、食品廃棄物削減と飢餓救済活動が進められていくという。

文/森野みどり

編集/inox.

※画像はイメージ


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