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秋の夜長に楽しみたいディズニープラスのミステリアスな大人のラブストーリー「すべて忘れてしまうから」の見どころ

2022.10.20

日本で初めてディズニープラス スターのオリジナルドラマシリーズとして制作され、テレビ番組の美術制作会社で働きながら小説家・エッセイストとしても活動している、燃え殻による同名タイトルのエッセイをドラマ化した『すべて忘れてしまうから』。

主演の阿部寛は、キャリア初の配信ドラマ出演のうえ、2019年放送のカンテレ・フジテレビ系ドラマ『まだ結婚できない男』以来となる、ラブストーリー作品への出演でもある。さらには、個性派や実力派の役者が揃い、音楽的要素も強い実験作といえる話題のドラマを紹介しよう。

ミステリアスな大人のラブストーリーを味わう

『すべて忘れてしまうから』ディズニープラス スターにて独占配信中
© Moegara, FUSOSHA 2020

現実から逃げたくて書いた小説が、偶然にも小さな出版社の目に留まり、大きな賞も大ヒット作もないまま、ただ小説を書き続けている主体性のないミステリー作家“M”(阿部寛)。流されるままに生きているような“M”は、近所にある行きつけの「Bar 灯台」や喫茶店で時間を過ごすことも多いのだった。

『すべて忘れてしまうから』ディズニープラス スターにて独占配信中
© Moegara, FUSOSHA 2020

“M”の初トークイベントには、「あなたの関節を全部折ります」と脅迫してくるようなファンもいて、たじたじになる出来事もあるものの、さして変わらない日常を楽しんでいた。そんな彼には、行きつけのBar 灯台で知り合った、5年間付き合っている恋人の“F”(尾野真千子)という存在がいる。ハロウィンの夜、パーティが行われていたBar 灯台で過ごしていた“M”は、彼女を待っていた。

『すべて忘れてしまうから』ディズニープラス スターにて独占配信中
© Moegara, FUSOSHA 2020

そこへ猫のコスプレをした“F”が現れるが、彼女は入り口で立ち止まると、そのまま帰ってしまう。その後“M”は仕事が多忙になり、“F”に連絡できず3週間が経過。やがて“M”はようやく彼女を探し始めるが、人々の口から語られる“F”は、まったく知らない人物だった。“F”を探し続けるなかで、どんなに近しい人にも、自分の知らない一面があると思い知らされていく“M”。

個性豊かな登場人物と音楽が包み込む異世界

『すべて忘れてしまうから』ディズニープラス スターにて独占配信中
© Moegara, FUSOSHA 2020

長年役者として第一線で活躍してきた阿部が“受けの芝居”で、地味な“M”を人間くさいキャラクターとして、魅力的に輝かせる。そして、彼らを取り巻く登場人物たちも、実に興味深い人物がズラリ。特筆すべきは、Bar 灯台の店主・カオル役を務める、ミュージシャンのCharaだ。ドラマのナレーションも担当し、歌うこともある。1996年に公開された映画『スワロウテイル』以来、26年ぶりの映像作品への出演だが、Charaは唯一無二の存在感を放ち、今作を良作へと導くことに成功。

『すべて忘れてしまうから』ディズニープラス スターにて独占配信中
© Moegara, FUSOSHA 2020

カオルとともに、Bar 灯台で働く元バンドマンの料理人・フクオ役には、宮藤官九郎。監督でもあり脚本家でもある宮藤だが、所属する劇団大人計画の俳優らで結成したパンクコントバンド「グループ魂」でギターを担当するなど、音楽好きとしても知られるゆえに、彼にぴったりの役どころだといえる。

『すべて忘れてしまうから』ディズニープラス スターにて独占配信中
© Moegara, FUSOSHA 2020

カオルやフクオのいるBar 灯台で、年末だけアルバイトをすることになった青年・泉役には、青木柚。NHKの2021年度後期連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』では、川栄李奈の弟役として登場していた青木は、子役時代から活動するもまだ21歳という若さ。今後、主演作も控える注目株だ。今作では、ある目的を持って、フクオに近づくが……。

『すべて忘れてしまうから』ディズニープラス スターにて独占配信中
© Moegara, FUSOSHA 2020

そして“M”のもとに突然現れる“謎の美女”役には、大島優子。“M”のトークイベントにもこっそりと参加し、本人に堂々と「さっきのトークイベントにいたんです」と告白してその後ふたりきりになるが、本当の目的は別のところにあり、あやしい行動をする美女の正体とは?

地味なミステリー作家が何気ない日常で得る“気づき”

『すべて忘れてしまうから』ディズニープラス スターにて独占配信中
© Moegara, FUSOSHA 2020

ハロウィンの夜に消えた恋人を探すうちに、日常の穏やかな変化を知る“M”。誰もが自分の人生の旅人であり、日常のささやかな出来事にも、実はさまざまな気づきがあるものだ。それぞれが持つ心の機微が丁寧に描かれた、ミステリアスな大人のラブストーリー『すべて忘れてしまうから』。

毎話異なる10組のアーティストがエンディング楽曲を担当していることも見逃せない、聴き逃せないトピックだ。燃え殻の原作の短編エッセイが、音楽に彩られたとっておきの世界観でドラマ化となっている。秋の夜長にじっくり観たい作品だ。

■YouTube予告動画


『すべて忘れてしまうから』

原作:燃え殻『すべて忘れてしまうから』(扶桑社刊、新潮文庫刊)
配信:ディズニープラス スターにて独占配信中。
監督・脚本:岨手由貴子、沖田修一、大江崇允
出演:阿部寛、Chara、尾野真千子、宮藤官九郎、酒井美紀、大島優子、渡辺大知、青木柚、鳴海唯、見栄晴、渡辺いっけい他


文/かわむらあみり
大阪生まれ。出版社勤務後、ライター・エディターとして独立。編集者として担当してきた音楽やテレビなどのエンタメから、恋愛や婚活、育児といった情報までを手がける。マガジンハウス「anan web」、朝日新聞社「好書好日」ほかのエンタメ雑誌から韓国ドラマのムックまで、WEBや雑誌でコラム連載やインタビュー、編集を担当。 https://amirikawamura.com/


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