小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

リサイクルの流れを体験できるYAMAPの製品回収プロジェクト「生まれ変わる、やまの服」

2022.10.19

資源を再利用する試みは大事だけど、見返りがあると正直嬉しい…

いきなり私事で恐縮だが、筆者は長年リサイクルというものに無関心だった。

最近になって大手スーパーの環境活動にまつわる啓発を目にして、やっとプラスチックトレーやペットボトルを回収ボックスに入れるようになったほどだ。

その間に世の中は、SDGsという新語が登場し、すっかり定着している。時代に乗り遅れてしまった!資源の再利用に関する情報を探してみると、今の時代、そういった取り組みは全国各地で実施されている。

ただ、その多くは環境意識と正しい知識を有した人たちが善意で行うことが前提となっていることも多く、その見返りを得る機会となると多くないのが現実。

私たちはもう少し、環境活動に対して貪欲に見返りを求めるべきではないか。

何かの恩恵が付与されることで、はじめて能動的な環境活動への貢献を意識する人だって、いるはずだ。

今日は、資源の再利用に寄与することでリターンを得ることのできるプロジェクト。役目を終えたウェアに新しい役割をあたえ、新しい価値を持つモノにする製品回収プロジェクト生まれ変わる、やまの服を紹介したい。

上記リンク先に遷移すると、その詳細な内容が記載されている。

一言で説明すると、これはアウトドアウェアの循環プロジェクトである。

簡単な仕組みはこうだ。

まずポリエステル100%でアウトドア用の着る頻度の落ちたウェアを私たちが企業側に、協力者として提供する。

集まったウェアは繊維に戻され、糸になり、布になり、最後には新しいウェアへと再生される。

さらにこうして完成されたウェアは、リサイクルポリエステル100%速乾Tシャツとして、2023年春に発売されることとなる。

そして衣服を提供した人に対しては、返礼品が贈られるのだ。

ウェアの回収に協力した人には、リターンが用意されている点について、個人的には目を引かれた。

もっと詳しい事情を知りたいと思い、今回「生まれ変わる、やまの服」について、プロジェクトを一から立ち上げた株式会社YAMAPの豊島さんにメールにてインタビューを行った。

「生まれ変わる、やまの服」は何故立ち上がったか?

まず筆者が気になったのは本プロジェクトが立ち上がった経緯である。

これについての質問とその回答を、以下からご覧いただきたい。

松本 今回の、手元にある古い服を使って、新しい服を作るプロジェクトは、既存の衣服を新しく蘇らせるという意味でも非常に意義深く、好ましいものであるとお見受けします。

このプロジェクトを発案した経緯について、お聞かせください。

豊島さん 本プロジェクトの発案は、YAMAPではなく「STATIC」という日本発のアウトドアブランドです。

「STATIC」は環境配慮型アウトドアブランドとして、地球や自然を守ることを第一優先にしたものづくりをしており、私たちYAMAPはその意思に共感し、製品の取扱や販売をしていました。

しかし、国内の小規模なブランドでは、環境のためにできることも自然と限られてしまいます。

YAMAPはおよそ330万人の登山コミュニティを抱えるプラットフォームです。

本プロジェクトに関しても「STATIC」さんからお声かけをいただき、我々の持つユーザーコミュニティとその想いを繋げて、さらに広げていくことができないかと考えたのが最初のきっかけでした。

(STATIC公式サイト:https://static.staticbloom.co.jp/

と、このように「生まれ変わる、やまの服」に関しては「STATIC」というブランド側からの働きかけがきっかけで動き出した取り組みであったことが明かされている。

「STATIC」は東京都あきる野市に存在する、株式会社 STATICBLOOMが擁するブランド。

2016年に創業され、環境低負荷とテクニカルを掲げ、山で使えるモノを日々提案し続ける企業である。

企業も助かり、協力ユーザーも喜び、地球の負担も減らす“三方よし”の返礼品

「生まれ変わる、やまの服」では、私たちが提供したポリエステル100%で作られたウェアが、来春を目処に新しい商品へと再生・販売されるという仕組みとなっている。

そしてウェアを提供した人全員に対して、YAMAPから返礼品が贈られることとなる。

返礼品は2種類。

1つはYAMAP STOREで使える2000円OFFクーポン。

そして2つ目が、繰り返し使えるオリジナルジップバッグ(小)だ。

このように、見返りの返礼品を用意するという対応を準備した理由についても伺った。

松本 返礼品が2種類用意されているのも、このプロジェクトの特徴とお見受けします。

1つはYAMAP STOREで使えるクーポン。そしてもう一つはオリジナルジップバックということですが、これらを返礼品として選定した意図、想いをお聞かせいただけますでしょうか。

豊島さん 環境配慮型の取り組みは、その意図や想いは素晴らしいものの、共感や理解が得られずに終わってしまうことが多々あるかと思います。

「便利」を追求してきた現代では、環境に配慮した新しい動きはどうしてもいびつで「不便」なものです。

そして、ある種いびつで「不便」だからこそ、環境配慮型の取り組みは参加者側の「ボランティア精神」によって始まるものであることにも違和感をおぼえていました。

もはやこういった取り組みは、環境意識の高い人たちだけが取り組めばいい問題ではありません。

できるだけ多くの人に、この取り組みを知って欲しい。

できるだけ多くの人に、捨てるはずだった服を、ゴミ袋ではなく配送袋に入れて、捨てずに送るという「不便な」アクションを起こして欲しいと考えました。

そのためには、ボランティアを募るだけではダメだと考えたんです。

「この取り組みに協力するとメリットがある」と感じていただけるだけの価値のある返礼品を、と考えた時に、このクーポンとオリジナルジップバッグにたどりつきました。

クーポンは、モノを捨てずに生まれ変わらせるというアクションの対価で新しいモノを買うことができる、というこれまでとは違うサイクルを生み出すことができます。

ジップバックは、捨てずに使うことのできる小さな袋です。使い方はユーザーさんに委ねていますが、基本的には山で使うことを想定してサイズを決定しています。道に落ちている小さなゴミを拾いながら登山をするもよし、自分の食べた行動食のゴミ入れとして使うもよし、失くしたり、落としたりしがちなヘアピンや目薬などの小物をまとめて収納しておけば、新たなゴミが生まれる可能性も少なくなります。

ただ、これがベストな答えだとは思っていません。今後も、ご協力いただく方、私たち、そして地球の三方よしの取り組みを目指して必要なアップデートを重ねていきたいです。

返礼品を選定する上では、恐らく他にも候補があったはず。

しかし豊島さんの意図するところである、クーポンはアクションの対価として、新しいモノ選びのためにも役立つという考え。

そしてジップバックは道に落ちているゴミを拾う、あるいはアウトドアを楽しむ際に紛失しやすい小物を収納し、新しいゴミの発生リスクを削減させたいという思い。

上記2種類の返礼品が選ばれた理由としては、十分に納得できるものであった。

提供したウェアを元に、新たに生まれ変わったTシャツを購入するという循環の実感体験は貴重では?

今回、個人的に株式会社YAMAPにコンタクトを取りたいと思ったきっかけは色々ある。

が、中でも大きなウェイトを占めていた考え。それが「自分が提供した素材を元にした商品を購入することで、行動の成果を手にするのも楽しいのでは?」である。

となれば、気になるのは再生されたウェアをどこで購入できるのかというところになる。

この辺りも伺った。

松本 集めた古い服は、来春にはリサイクルポリエステル100%の速乾Tシャツに生まれ変わるという旨がアナウンスされております。

こちらのTシャツはYAMAP STOREで購入可能になるのでしょうか?

豊島さん はい。YAMAP STOREで販売されます。集めた服が裁断され、繊維から糸、布になるため、生地の色などはその時になってみないとわからないのです。

そのため、詳細な写真やイラストはご用意できませんでしたが、製品として来年の春に生まれ変わります。

なお、今冬にYAMAPSTOREで発売される「STATIC」製品の製造工程で出た端布も、Tシャツの素材となります。

回収にご協力いただいた方々には、直接YAMAP STOREからお送りいただいた服がどんな行程を経て洋服に生まれ変わるのか、メールや読みもののコンテンツを使って発信をしていく予定です。

と、詳しい回答をいただいた。

自分が提供したものがどうやって新しい速乾Tシャツに再生していくのか。

これについては、協力した方はぜひYAMAPのメールやウェブサイト等で確認をしてみていただきたい。

場合によっては、返礼品のクーポンを使ってそのシャツを購入するのも面白いかも……。

「生まれ変わる、やまの服」以降、同種のプロジェクトは予定されているのか?

古くなった日用品を用いて、新しいモノとしての商品価値を創造する。

これ自体は従来も見られた取り組みだ。

一方で「生まれ変わる、やまの服」はこの取り組みに、協力した人たちも得をするという要素が加味されている。

気になるのは、今後、本プロジェクトに続く企画が用意されているのかというところ。質問をぶつけてみた。

松本 最後になりますが、衣服を生まれ変わらせて、新しいアウトドアウェアにするこのプロジェクト。

時期尚早ではありますが、以降の展開も非常に気になっております。第2弾、第3弾と続けて行く展望は、今のところございますか?

豊島さん まだ正式なことはお答えできませんが、私たちとしては、継続した取り組みにして行きたいと考えています。

今回は本プロジェクトを知らずに参加できなかった方も、次は知っていただき、参加していただきたい。

徐々にではあると思いますが、環境のため、未来のための一歩を踏み出す経験を、私たちと共にしてくださる方を増やしていけたらいいなと考えています。

と、未来にも期待の持てる返答をいただいた。

三方よしの資源活用プロジェクトは、関与する人らが何かしらのメリットを受けられる。

「生まれ変わる、やまの服」への協力を通じて、資源を無駄にしないための取り組みに賛同しつつ、返礼品という形でのメリットも欲しいという方は、ぜひともこのプロジェクトに参加していただきたい。

参加の方法は非常にシンプル。

前述のように、もう着用しないタグにポリエステル100%と表記されたアウトドアウェアがあれば、それを用意する。

次に本プロジェクトwebページの「お申し込みフォーム」への入力作業を行い、梱包。

後は近隣の郵便局や配送事業所、コンビニなどから「発払い(送料は発送者が負担)」で発送すればやるべきことは全て完了。返礼品の到着を待てばいい。

まずはこうした、シンプルかつ多方面にメリットのある試みに参加してみることで、環境に配慮した行動にチャレンジをしてみて、なおかつ返礼品という形で得をするという経験をしてみるというのも、素敵なきっかけではないだろうか。

【監修・インタビュー協力】
株式会社YAMAP
YAMAP製品回収プロジェクト「生まれ変わる、やまの服」webページ
YAMAP公式オンラインストア「YAMAP STORE」

取材/松本ミゾレ


@DIME公式通販人気ランキング


@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2022年11月21日(月) 発売

DIME最新号の特別付録は「携帯型スティック加湿器」! 特集は「マネしたくなる!最強の仕事基地#デスクツアーNo.1決定戦」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。