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障がいのある人と共に設計されたWindows 11の知られざる4つの機能

2022.10.16

Microsoft Japan Blogはこのほど、「インクルージョンが推進する Windows 11 のイノベーション」と題した記事を公開した。

本記事は、米国時間9月20日に公開された、Windowsアクセシビリティリーダーのカロリーナ・ヘルナンデス(Carolina Hernandez)氏による記事「How inclusion drives innovation in Windows 11」の抄訳版となる。詳細は以下のとおり。

障碍がある人のために、障碍がある人と共に設計された Windows 11の4つの魅力的機能を発表

マイクロソフトは今年初頭、障がいがある人のために、そして障がいがある人と共に設計されたWindows 11の4つの魅力的機能、すなわちシステムに標準のライブ キャプション、フォーカスセッション、音声アクセス、そしてナレーター向けの自然な音声を発表した。

これらの機能が9月20日から利用可能になることに併せ、Windowsエンジニアリングチームのインクルージョンの文化が、より包括的で誰にとっても楽しいWindows体験の開発に役立ったことをお伝えしたいと思う。その文化には、「人」「プロセス」「志」という3つの要素がある。

チームの構成: 支援するコミュニティと同じ多様性

Windows Accessibilityチームは障がいに関するモットー「私たちがいないところで、私たちのことを決めないで」(”nothing about us without us”) を徹底している。私たちそれぞれを支援する製品を作るためには、作り手もユーザーと同じように多様であることが理想的だ。

Windows 11のアクセシビリティ体験を開発するチームを立ち上げた時、障がいがある人々を積極的に採用し、それぞれの人の実体験がまさにソリューションの設計をより良い方向へガイドした。Windows 11で強化されたナレーターとフォーカス機能を支えた担当者、ジェフ・ビショップ (Jeff Bishop) と アレクシス・ケイン (Alexis Kane) を紹介しよう。

ジェフ・ビショップは、Windowsに標準的に組み込まれたスクリーンリーダーであるナレーターの開発を推進した製品マネージャーだ。ジェフは生まれつき全盲であるため、同じような状況にある人々を支援できる体験を提供することに、自身のキャリアを捧げてきた。そして、この数年、ジェフはナレーターをより使いやすく、より楽しくするための取り組みを先導してきた。ジェフは次のように言う。

「私自身もスクリーンリーダーのユーザーであるため、ナレーターの声質を変える必要性がよくわかっていました。仕事中も、記事や本を読んでいる時もソファでネットサーフィンをしている時も、一日中その声を聴くことを考えると、楽しい体験でなければなりません。

ナレーターの新しい音声、“Aria”、“Guy”、“Jenny” を開発するためには、スクリーンリーダーのユーザーにとって「最高」の音声とは何かを考えなければなりませんでした。

音声の応答性などを改善するために、エンジニアリングチームとかなりの時間を費やしました。ユーザーとしての私のニーズ、そして、世界中のスクリーンリーダーのユーザーのニーズを満たすために、テストを行い、膨大なフィードバックを収集しました。」

ジェフは、自身の生活体験とコミュニティからのフィードバックを基に、ナレーターに新しい自然な響きをもたらすことに貢献した。この新しい音声は、より自然な話し言葉に近い最新の音声合成技術を採用しており、ウェブ閲覧や文書の閲覧および作成を、画面を見るのではなく聞くことで行うユーザーにとって、より楽しい体験を提供する。

アレクシス・ケインは、Windows 11の新機能であるフォーカスセッションのマネージャーだ。健康的なデジタル習慣を身につけ、より多くのことを成し遂げることができるように実績のあるテクノロジを用いた。アレクシスは ADHD であり、通知によって集中力が途切れ、それが生産性に悪影響を与えていることを痛感していた。

「1日のうちに起きるパソコンの挙動は、私の気分、生産性、活力に影響を与えます。常にパソコンの前にいるリモートワークでは、それがより顕著になりました。

受信する通知の数が大幅に増え、不安感も大きくなりました。通知を見ると、すぐにそのメッセージのトピックは何かと考え、自分がどう反応するか、他の人はどう反応するか、すぐに返信するべきだろうかと考え始めてしまいます。また、通知をオフにすると、何か見逃しているのかもしれないと一日中気が散ってしまうので、そうすることもできませんでした。

このような思いをしているのは私一人ではありません。だからこそ、PC を静かにし、ユーザーの集中力を切るようなことを削減しなければならないと思ったのです。PCで落ち着いた環境を作るにはどうしたらよいかを広く考え始め、多くの設計の繰り返しとお客様からのフィードバックを経て、フォーカスセッションと応答不可モード (Do Not Disturb) を作り上げました。」

フォーカスセッションと応答不可モードにより、ユーザーは Windowsを静かにして、やるべき仕事に容易に集中できるようになる。フォーカスセッションを開始すると、Windowsは、応答不可モードを有効化し、通知を停止すると共に、タスクバーのバッジとタスクバー上のアプリケーションの点滅も停止する。

また、フォーカスセッションは時計アプリと連携されているため、集中力を高めるためにタイマーを起動したり、生産性向上が証明されている休憩の取り方をリマインドしたりすることができる。

チームのプロセス: 支援するコミュニティとのパートナーシップに立脚

もちろん、限られた人数のチームで、ユーザーの多様性を完全に表現するという理想は実現不可能だ。だからこそ、パートナーシップと支援活動が、マイクロソフトのプロセスの重要な部分を占めている。

まさにパートナーシップは、マイクロソフトの取り組みを理解し、開発し、検証するための基本だ。顧客との対話を通じて、よりインクルーシブな体験を実現するための課題と機会について共通の理解を得ることができる。

その一例として、モビリティアドバイザリーボードとのパートナーシップは、現在プレビューで公開中の Windows 11の新しい音声アクセス体験の開発に不可欠なものだった。モビリティアドバイザリーボードは、移動に不自由のある方とそのサポートネットワーク、たとえば、作業療法士や運動が苦手な児童の保護者などで構成されている。

モビリティアドバイザリーボードのメンバーとの会話を通じて、既存の音声コマンドのソリューションが、ユーザーが求めるほど効率的ではないことがわかった。そこで、私たちはメンバーとの対話を重ね、新しい体験を構想し、共創していた。運動に障がいがある人 (そして、誰もが) 音声で PC を操作し、あらゆるアプリケーションのコンテンツを作成できるようにする体験だ。

このコラボレーションから直接生まれた新しい音声アクセスの体験の一つに、音声アクセスの双方向ガイドとヘルプ体験がある。ボードのメンバー、特に作業療法士は、新しいテクノロジが利用可能になった時に、ユーザーがその使い方を学べるよう支援することがいかに重要であるかを強調していた。

そのフィードバックを基に、音声アクセスを初めて使う際には、音声で一般的な操作を行えるようにするためのガイドをポップアップ表示するようにした。また、使用中に、”What can I say (何と言えばいいの)?” と聞けば、いつでもコマンドの完全なリストが表示されるようにした。

さらに、音声アクセスは、聞き取った内容をリアルタイムでフィードバックしてくれるので、間違えた時にどの単語が正しく認識されなかったのかがわかる。マイクロソフトは、モビリティボードが音声アクセスに与えてくれた時間とフィードバックにとても感謝しており、これからも共に取り組みを続けられることをとても嬉しく思っている。

チームの志: 誰にとっても楽しい体験を構築する

私たちは、創造する体験の質への個人的なこだわり、そして、奉仕するコミュニティとの深いつながりから生まれる大きな志を常に抱いている。私たちは、単にWindowsに「アクセス」できることに留まらず、それぞれがWindowsで最高の仕事をするためのインスピレーションを与えるような、楽しい体験を思い描き、創造していきたいと考えている。

そして、その志を遂げるためには、新しいシステム標準のライブキャプション体験の開発のように、既存のソリューションを全面的に再考することが必要な場合もある。

以前から、ライブキャプション機能は Windows の多くのアプリの中に存在していたが、聴覚障がいのある従業員やアドバイザーと仕事をする中で、アプリの中にキャプション機能が入っていると、コラボレーションやマルチタスクの際に非効率になる場合があることがわかった。

アプリを閉じたり最小化したりすると、キャプション表示も消えてしまうため。そこで、聴覚障がいのある方々と協力し、ライブキャプションをシステム全体の機能として再構築することにした。

現在、Windows 11のライブキャプション機能はアプリの枠を超えている。キャプションはデフォルトで画面上部、すなわち、多くのシステムではカメラの真下に表示されるため、オンライン会議参加中でも容易に目で追うことができる。

表示位置は自分でコントロールすることもできる。ライブキャプションを画面下部やフローティングウィンドウに移動させれば、マルチタスクでもキャプションを見失うことはない。また何よりも、重要なコンテンツをブロックすることもない。

このソリューションによって、主な問題の1つは解決されたが、「楽しい体験」を提供したいという思いから、さらに先に進むことにした。

さらに、対面の会話のアクセシビリティを向上するという現実的課題の解決に機会を見出した。Windows 11のライブキャプションは、マイクの音声を取り込むことで、対面での会話も書き起こすことができる。

また、キャプションはデバイス上でローカルに生成されるため、他のキャプション付きコンテンツと同様、会話の内容が部屋の外に出ることはない。読話の邪魔になるマスクを装着しての会議、手話通訳者がいない状況での聴覚障がい者と健聴者間の臨時の会話など、さまざまなシナリオで画期的効果を発揮できる機能だ。

そして、私自身は、オンラインとオフラインの両方で、その言語を母国語としない人が音声コンテンツや会話についていけるようにすることに特に関心を持っている。

<解説>
カロリーナ・ヘルナンデス氏(Windows アクセシビリティリーダー)

出典元:Microsoft

https://news.microsoft.com/ja-jp/2022/10/11/221011-how-inclusion-drives-innovation-in-windows-11/

構成/こじへい


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