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中野サンプラザ、最後の開催!「秋のヘッドフォン祭2022」で見つけた注目のヘッドホン&イヤホン14選

2022.10.15

■連載/ゴン川野のPC Audio Lab

平面磁界型ヘッドホンが多数登場!

春のヘッドフォン祭mini」に続き、「秋のヘッドフォン祭」が9月18日に開催された。中野サンプラザの老朽化により建て替えが決まっており、ここでおこなわれる最後のヘッドフォン祭であることも、感慨深い。事前登録制だったので会場内は比較的ゆったりしていたが、参考出品の試聴も予約制となり、1人で取材していると気になるモデルが予約終了になっており、なかなか聴けないという歯がゆさもあった。

中野氏プラザの3フロアを使い65社が出品しているため、今回のレポートはヘッドホン&イヤホン編とDAP&アンプ編に分けてお届けする。

ヤマハ「YH-5000SE」は重さわずか320g

予約券が会場後5分でなくなったと言われる人気の参考出品が、ヤマハの平面磁界型フラッグシップヘッドホン「YH-5000SE」である。1976年に発売された同社の「HP-1」を聴いた若き設計者が開発したモデルで軽量化のためにマグネシウムフレームを使い重量320gを実現した。振動板の金型を何十個も試作して理想の形を追求したという。振動板は直径50mmで真円、構造イラストを見る限りオーソドックスな駆動方式のようだ。残念ながら試聴はできなかった。発売時期、価格未定ではあるが20~30万円クラスではないかと私は予想する。

半ツヤ消しの黒に塗装されたマグネイシウム製フレーム、イヤーパッドは素材違いで2種類が付属する

ヤマハは平面磁界型をオルソダイナミック方式と呼んでいる、φ50mmの真円振動板を採用

振動板に入れるコルゲーションの形状を検討するため数多くの金型が試作された

MrSpeakersはDan Clark Audioに改名して「STEALTH」を発売

平面磁界型ヘッドホンに新風を巻き起こしたMrSpeakersがDan Clark Audioになって帰ってきた。その名前の通り、設計者はダン・クラーク氏である。もちろん平面磁界型ドライバーを搭載、第4世代の新開発ドライバーにより、低域のレスポンスを改善、歪みを低減したという。密閉型でバランス接続対応、別売で4PIN XLRケーブルがある。フジヤエービックでの販売価格63万8000円。

振動板の面積20%アップ、アルミとカーボンを使ったハウジングで重量は415g。ダン・クラーク氏のセンスの良さが光るデザインだ

AMTSと名付けられたハニカムフィルターを使い高周波定在波を抑え、位相を改善するという

AUDEZE「MM-500」

平面磁界型のヘッドホン「LCD-2」やイヤホン「LCDi3」で有名になったのがAUDEZE(オーデジー)である。同社のオープンタイプの平面磁界型ヘッドホンの新作が「MM-500」であり、型番のMMはミキシングエンジニアのマニー・マロキン氏が監修したことを意味する。つまりスタジオモニターとして開発されたのだ。ドライバーには最新の「Ultra-Thin Uniforce Voice Coil」を搭載。イヤーパッドは本革製、ヘッドバンドはアルミ製で、全体の重量は495gとかなり重い。付属ケーブルは標準プラグで長さ2.5m。フジヤエービックでの販売価格29万7000円。

アルミ削り出しパーツなどが使われかなり重量級な仕上がりの「MM-500」

ドイツの新型振動板を採用、THIEAOUDIO「Wraith」

3年前にハイコスパな平面磁界型ヘッドホン「Phantom」で大ヒットを飛ばしたTHIEAOUDIO(セーオーディオ)が、新開発した「Wraith」が参考出品された。従来のドライバーの1.5倍の磁力を発揮する薄型磁気プレート、新しいエアフロー設計、そして97×76mmの大型振動板はドイツ製を採用、高域は40kHzまで伸びている。ヘッドバンドはマクロファイバーパッドとステンレス合金のフレームで構成されハンドメイドで組み立てられる。重量は460g。ケーブルはリケーブル対応で長さ1.25mでφ4.4mmバランスプラグ付きになる。価格は7万2990円とハイコスパを踏襲している。平面磁界型らしい広い音場と粒立ちのいい高域、中低域の量感もあり、バランスのとれた音だった。

レトロな「Phantom」から、現代的なデザインに生まれ変わった「Wraith」

真のオープン型ヘッドホンLB-Acoustics「MYSPHERE 3」

本機は新製品ではないが、初めて聴いたので取り上げたい。耳の両側に小型スピーカーを配置して、ヘッドホンでは再現できない音場感を作り出す方式だ。AKG「K1000」がその代表格だが、何と「MYSPHERE 3」はその開発指揮をおこなった2人のエンジニアが作った製品だった。スピーカー部分は左右の角度と上下の位置が調整できるようになり、よりシビアな音像定位を追求できる。試聴してみると確かに違う。ドライバーが耳から離れているのに細かい音がハッキリ再現され、音像は頭内ではなく前方に定位する。強調感がなく自然なバランスで聴かせてくれる。弱点は遮音性がないので、音漏れもさることながら、周囲の雑音にも弱い。静かな部屋で聴く機会が多い人は、ぜひ一度聴いてみて欲しい逸品だ。

DAPに対応するのがインピーダンス15ΩのMYSPHERE3.1である

ドライバーはヘッドバンドにマグネットで固定されており、自由に調整できる

マイクメーカーが作ったモニターヘッドホンRODE「NTH-100」

RODE(ロード)はオーストラリアのマイクブランドで、レコーディング用から報道用まで幅広いジャンルのマイクを供給している。今回のヘッドホンはプロ向けのモニター用で無駄な機能を省き、耐久性と装着感を重視したという。ヘッドバンドとイヤーパッドには高級車のシートに使われるアルカンタラを採用。イヤーパッドの中にはCoolTechのジェルを充填して快適さを追求した。重さは350gとやや重めだが頭にしっくりフィットして重さは感じられなかった。ケーブルはステレオミニプラグでねじ込み式のステレオ標準アダプタが付属、ヘッドホン側の端子はφ3.5mmのロック機構付きで左右、どちらにも接続できる。実勢価格約2万5850円とハイコスパだ。低域はタイトで、フラットバランス、クッキリとした輪郭で、モニター用に相応しい音に感じられた。

しっとりとした感触のアルカンタラを肌にあたる部分に採用している

ヘッドバンドの長さ調整機能はロック付きで確実に固定できる

完全ワイヤレスから限定モデルまでイヤホンも新製品ラッシュ

イヤホンは完全ワイヤレスの高音質化、有線はφ4.4mmバランス接続対応化が進んでいる。極端な例としては、Noble Audioのハイエンドモデル「VIKING RAGNAR」はリケーブル対応だが、純正ケーブルは付属の4.4mmバランス端子用のみという割り切り仕様。これに合わせてDAP側も4.4mmジャックを搭載するケースが上級機になるほど増えている。

Noble Audio「FoKus H-ANC」はRNA BAドライバーとダイナミック型のハイブリッド構成で、最大-40dBのノイズ低減効果のあるANCを搭載。実勢価格約3万6670円

Noble Audio「VIKING RAGNAR」はフェイスプレートにカスタムナイフなどに使われるダマスカス鋼を採用。ダイナミック型、BA型、静電型と異なる種類のドライバーを合計10基搭載したユニバーサルIEMのハイエンドモデル。実勢価格約73万2120円

世界限定600台の「Odyssey」はAstell&KernとEmpire Earsのコラボモデル。4種類の異なるドライバーを計10基搭載している。2基のサブウーハーとフルレンジの骨伝導ドライバーを積んでいるのがユニークな特徴といえる。11月発売予定で予想実勢価格約60万円

Astell&KernとCampFire Audioのコラボモデルが「PATHFINDER」である。デュアルダイヤフラム・BAドライバーを中域用に採用、ハイブリッド3Way構成になっている。複雑な形状のシェルをアルミ合金で、フェイスプレートはステンレスで、加えて3Dプリンタで作成したアコーステックチャンバーで構成される。実勢価格約24万9120円

Acoustuneのハイエンドイヤホン「SHO-笙- ACO-HS2000MX」は音響チャンバーを交換することで音色が変えられる。ベリリウム薄膜加工ドームとポリマーバイオマテリアルのミリンクス振動板を組み合わせたダイナミック型ドライバー搭載。実勢価格約19万7980円

これが標準搭載されている音響チャンバー。ユーザー自身で交換が可能だ

新設計のドライバーを搭載した「ACT03」は木製パーツが使われ、優しい響きを聴かせるという

final「ZE8000」は完全ワイヤレスのハイエンドモデル。ステック部分にBluetooth通信チップを搭載してオーディオ部との干渉を避けた音質重視設計。年内発売予定で、価格は未定だ

NTTソノリティが技術デモしたのがPSZ技術、オープン型で音漏れ低減を実現するもので、イヤホンの前から出る音と後ろから出る音を干渉させて、音漏れを防ぐ。スピーカーを使ったデモ機もあり、驚くほど、音漏れが少なく、航空機やクルマでの設置を目指して研究開発が続けられるという

Powered by ONKYOを実現したFitEar「FitEar H-1 Custom」

日本のカスタムIMEブランド、FitEarが惚れ込んだドライバーはオンキヨーのマグネシウム振動板BAドライバーだった。振動板にマグネシウムを使う事で、高域の特性を伸ばし、ノイズも低減できるという。特にオンキヨーのドライバーはマグネシウム振動板にセラミック層を浸透させることで、振動板の軽量化と高剛性を両立している。

この後、オンキヨー側に紆余曲折があり、「FitEar Silver」にマグネシウムBAドライバーが搭載され、その内容を伏せたまま製品化された。今回、情報公開できることになり、「FitEar H-1 Custom」のお披露目がおこなわれたのだ。当日は会場で30台の先行予約販売がおこなわれ、その後、改めてアナウンスがある予定だ。またユニバーサルモデルも来春発売を目指して開発が進んでいる。

FitEar「H-1 Custom」はフルレンジBAドライバーに高域を追加する1+1構成

こちらはユニバーサル型の試作機で、POWERED BY ONKYOの文字が見える

製品開発は若手スタッフに受け継がれ、今回は堀田伊吹氏が開発を担当した

オンキヨーが2019年に開発したマグネシウム振動板BAユニットを採用

ユニバーサルもカスタムもドライバー構成は同じく1+1を採用する

発表会にはオンキヨーよりクロス・マーケティング担当の亀井隆司氏(画像左)が登壇、オンキヨーグループ体制の説明がされた

マグネシウム振動板は軽量、高比弾性率、高内部損失を兼ね備え、ハイレゾ音源再生に適している

特殊表面処理技術で従来より深い層までセラミックを浸透させ、マグネシウム振動板の表面硬度を上げて高域と低域の特性を改善させている

文/ゴン川野


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