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離婚した後キャリア形成に成功したシングルマザーが再婚を考えた理由・後編

2022.10.16

■連載/あるあるビジネス処方箋

前回と今回は、離婚と再婚をテーマに不動産会社を経営する緑川陽子さんを紹介する。

離婚した後キャリア形成に成功したシングルマザーが再婚を考えた理由・前編

■連載/あるあるビジネス処方箋 今回と次回は今後、日本の企業社会で増えてくるであろう女性を紹介したい。 緑川陽子さんは離婚をした後、建築会社や不動産会社などで働...

緑川さんは離婚後、建築会社や不動産会社などで働き、ひとりで2人の娘を育て上げた。現在は都内で不動産会社「アベリア」を経営しつつ、再婚を視野に入れ、千葉県で新たな生活をしている。

アベリアは離婚女性を対象にした専門不動産会社で、都内の港区を中心に神奈川、千葉、埼玉をエリアに、離婚に関する不動産売買やシングル女性向けの住宅リノベーション相談を行う。ホームページやブログを通じて電話やメール、Zoomなどのオンラインの離婚相談も随時実施している。

20歳の時に26歳の男性と結婚し、2人の娘に恵まれた。数年間は専業主婦だったが、自立したい一心でパートやアルバイトとして働き始めた。専業主婦であることを求める夫との間にしだいに距離を感じたようだ。苦痛を感じ、2年間の別居をする。2012年に離婚した。

別居を始めた頃からフルタイムで働く正社員となり、「男社会に負けたくない」との思いを秘め、1日睡眠4時間で仕事や家事に取り組んだ。会社での仕事を終えるのが、深夜に及ぶ時もあった。それでも勉強を続け、宅地建物取引士や二級建築士の資格試験に合格し、建築会社の営業として経験を積む。36歳で所長に抜擢され、5人の部下をまとめつつ、業績を上げるが、自ら経営する立場になるために退職。2017年にアベリアを設立した。

Q、離婚後の女性からも相談を受けているようですが、その中で再婚を考えている人はいるのでしょうか?

ええ、いますが、現時点では再婚を考えていない方のほうが多いのかもしれません。私のブログを読んだうえで相談に来られる方が多いので、かつての私と同じような思いの女性が多いのです。例えば、「相手の男性に足を引っ張られるから再婚は今は考えていない」といったものです。おそらく、結婚していた時に相手から様々な制限や制約を受けていたのではないか、と思います。だから、離婚後はもう拘束されたくないと思うのかもしれませんね。私は、その思いは十分にわかるつもりです。

相談を受けてきた範囲で言えば、相手から激しい暴力を受けていたケースは少ないようですが、必要以上にモラルを押し付けられる、いわゆる「モラハラ」を受けていた方は多い気がします。特に相手が中小企業の経営者の場合などに目立ちます。

私は相手から暴力を受けたり、モラハラの被害になることはなかったのですが、そのような女性の立場はわかるつもりですので、いつも寄り添うような回答はしています。

Q、再婚を勧めることはあるのですか?

それはないのですが、経験論で言えば、まずは自分を見つめ直すことが必要でしょうね。例えば、浪費癖のある男性と離婚したとします。しばらくして再婚しようとすると、同じような人を選び、離婚する前と似た苦しみになることはありうるのです。このあたりは、相談で話を聞いているとよくわかることです。

だから、まずは自分が変わらなきゃいけないんです。私も自分のことを知ろうとして、知人のカウンセラーたちに色々と話をしました。すると、しだいに自分が見えてきたのです。例えばそれ以前はがんばれば、ある程度のことはできる女だと思っていたのですが、実際は違っているように思い始めました。相当に無理をしていたのではないかな、と感じるようになったのです。先ほど(前回の記事で)話したように、頼れる人がいて、頼って生きていけることに望んでいたのだろうと思います。

そして、離婚後の人生は心の奥深くでは一人のままでいい、とは思っていなかったんだろうということに気づき始めるんです。そのようなこともあり、再婚を真剣に考えるようになったのです。

Q、離婚、再婚で悩む女性にメッセ―ジをお願いします。

「絶対ない」ことをしてみるのも、人生観が変わってくるんじゃないかなとは思います。再婚は、絶対に私の人生設計にありませんでしたから。

離婚や再婚で悩む時に、世間体や収入、子育てや生活についていろいろと考えることはあるのでしょうが、自分の気持ちを大切にしてもらいたいなとは思います。この男性とこのまま仮に10年生活して満足できるならともかく、強い不満やストレスを感じ、そこに本来の自分をどうしても見つけられない、と思うならば離婚を考えるのもいいのかもしれませんね。

お子さんがいるならば、その養育費や生活費はもちろん大切なのですが、まずは自分の気持ちを大切にして、進んでいく方向を明確にしてほしい。その後から、養育費や生活費を確保する手段を考えていけばいい、と思うんです。私も、そのようにして生きてきました。お金や生活のことだけを考えていると、結局、人生を変えられないのです。

離婚後に最初の時期はパート社員で、今度は契約社員になり、収入を増やす。

その次に正社員になり、さらに給与が増える。と、ステップを踏んでいくこともできます。私が相談を受ける女性で、こういう方はたくさんいます。ただ単に夫が不満だと言い、新たな人生を切り開いていこうとしないならば、別れないほうがいいと思います。これは、会社員の生き方にも言えることです。上司や同僚、会社に不満を言っているだけならば、そのまま残っているほうがいいでしょうね。

離婚や再婚を真剣に考える方ならば、いつでも相談を受けたいと思っています。

取材を終えて

前回と今回の記事を通じて強く思うのは人が精神的に、経済的に幸せになるためには、縁を切らなければいけない人がいる場合もあるということだ。感情論ではなく、冷静に合理的に考えたうえで絶縁をするべき人もいるかもしれない。

理想を言えば、夫婦は長く寄り添うべきなのかもしれないが、それができない時もあるだろう。そもそも、自分を犠牲にしてまで寄り添う相手はこの世にいない、と私は思う。常に自分の思いを最優先に生きていくべきではないだろうか。日本のような社会全体が成熟し、飽和した国ならば、本来はそうあるべきと思う。それが、政府や経済界が描く成長戦略には欠けている。読者諸氏はどう考えるだろう。

なお、ここ数回、このシリーズでは副業や奨学金をテーマに取材を試みてきたが、この2回の離婚や再婚もその一環として私としては位置付けている。人口が急速に減り、働く人が少なくなる以上、その限られた労働力をいかに効果的に使うか。いかにその力を最大化するか。その視点の報道が、マスメディアには欠けているからだ。

文/吉田典史


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