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外科医が男性でも女性でも死亡率や合併症の発生率に差は認められない、日本バプテスト病院研究報告

2022.10.13

手術の執刀医の性別は重要?

外科手術を受ける際にはさまざまな心配がつきものだが、執刀医の性別については心配する必要はないことが、日本の研究で明らかにされた。

外科医が男性でも女性でも、死亡率や合併症の発生率には差が認められないことがデータから示されたからだ。

日本では、女性外科医が男性外科医よりもハイリスク患者を担当する確率が高いにもかかわらず、このような結果が得られたという。

日本バプテスト病院の大越香江氏らが実施したこの研究の詳細は、「The BMJ」に2022年9月28日掲載された。

今回の研究では、日本国内で実施された外科手術の95%超の情報が含まれるデータベースNCD(National Clinical Database)から2013年から2017年までのデータを取得し、分析した。

検討の対象としたのは、女性外科医の執刀数が比較的多い、胃がんや直腸がんに対して実施される3種類の外科的手技(幽門側胃切除術、胃全摘術、直腸低位前方切除術)であった。

主要評価項目は、手術死亡率、手術死亡率と術後合併症(Clavien-Dindo分類でグレード3以上の合併症)の組み合わせ、膵液漏(幽門側胃切除術と胃全摘術の場合のみ)、縫合不全(直腸低位前方切除術の場合のみ)とした。

その結果、女性外科医が担当した手術件数は、幽門側胃切除術と胃全摘術でそれぞれ5.5%、直腸低位前方切除術で4.6%を占めるに過ぎないことが明らかになった。

また、女性外科医は男性外科医に比べて、手術症例の多いハイボリュームセンターに勤務する比率が低く、栄養不良、長期のステロイド使用、進行がんなど、手術リスクの高い患者の手術を担当することが多いことも分かった。

それにもかかわらず、主要評価項目のいずれについても性差は認められなかった。すなわち、男性外科医と比べた女性外科医における手術死亡発生の調整オッズ比は、幽門側胃切除術で0.98(95%信頼区間0.74~1.29)、胃全摘術で0.83(同0.57~1.19)、直腸低位前方切除術で0.56(同0.30~1.05)であった。

同様に、手術死亡率と術後合併症発生の調整オッズ比は、幽門側胃切除術で1.03(同0.93〜1.14)、胃全摘術で0.92(同0.81~1.05)、直腸低位前方切除術で1.02(同0.91~1.15)、膵液漏発生の調整オッズ比は、幽門側胃切除術で1.16(同0.97~1.38)、胃全摘術で1.02(同0.84~1.23)、縫合不全の調整オッズ比は1.04(同0.92~1.18)であった。

研究グループは、「近年は女性内科医の数が増えているものの、外科領域では世界的に依然として女性は少数派である」と話す。

最近のデータによれば、外科医に占める女性の割合は、米国で22%、カナダで28%、英国で33%である。日本ではさらに少なく、女性内科医は22%、女性外科医は6%だという。

研究グループは、「今回の結果は、女性外科医の熟達度が男性と同等以上であることを示したこれまでの複数の知見に一致するものだ」と述べている。(HealthDay News 2022年9月29日)

Copyright © 2022 HealthDay. All rights reserved.
Photo Credit: Adobe Stock

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.bmj.com/content/378/bmj-2022-070568

Press Release
https://www.gifu-u.ac.jp/about/publication/press/20220922.pdf

構成/DIME編集部


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