基本ルールから着こなしやマナーまで、ビギナーにとってゴルフはわからないことだらけ。そんな様々な疑問を日本のトッププロである宮里優作選手がやさしく解説。これで不安なく楽しく始められる!
準備編
まずは楽しむことを優先。背伸びせず、スキルに合ったギアを選ぼう
「紳士のスポーツ」といわれるゴルフだけに、未経験者にとっては敷居が高く難しそうに感じるもの。実際、ルールや装い、マナーなど、技術に加えて覚えておくことは膨大にあるが、宮里選手からは基本を理解しておけば大丈夫、と心強いお言葉が。
「確かにルールやマナーは重要ですが、あまり堅苦しく考えてしまうとゴルフ本来の楽しさが半減してしまいます。まずは最低限の決まり事をマスターすることから始めましょう」(宮里さん)
厳しい印象があるゴルフ場での装いは、以前と比べて許容範囲が広くなっているという。また、クラブなどのギアも技術の進歩は目覚ましく、ビギナーでも使いやすいものが目立つようになってきたのだとか。
そして気になる予算。こちらも装いやギアだけでなく、練習方法にいたるまで、工夫を凝らすことでリーズナブルに楽しめるそうだ。スタートアップでつまずかないためにも基本をしっかりと学び、理解するよう心がけよう。
プロゴルファー 宮里優作さん
1980年沖縄県生まれ。東北福祉大学を経て、2002年にプロ転向。以降、国内外のツアーで活躍し、2017年に国内賞金王、翌18年にはマスターズに初出場。今シーズンは昨年同様、国内ツアーを中心に参戦中。
Q1|最初に揃えるべきアイテムとかかる金額の目安は?
A|クラブやシューズなど5点を揃えよう。5万円程度で始められます!
「ルールに則して不安なくプレーするために最低限必要となるギアは、クラブ、キャディーバッグ、グローブ、シューズ、そしてキャップの5点です。クラブは2万円台からあり、大手ゴルフメーカーのビギナー用セットで5万~6万円といったところ。クラブとキャディーバッグがセットになっていることがほとんどで、特別なこだわりがなければ、こうしたお得感のあるビギナー向けセットがおすすめです。ただしクラブ選択で背伸びは禁物。中・上級者用はヘッドが小さく重量があり、シャフトが硬いなどの特徴があってビギナーが使いこなすのは困難。専門店で予算を伝え、自分に合ったクラブをフィッティングするといいでしょう」(以下、すべて宮里さん)
Q2|どこで買うのがおすすめ?中古もあり?
A|アドバイザースタッフがいるショップを選びましょう。
「Q1でクラブはビギナー向けセットがおすすめとお伝えしましたが、体格や体力、癖に合うものを自分で見極めるのは大変。その点、安心なのはゴルフ専門店での購入です。新品・中古が豊富に揃い、スキルと予算のバランスを考慮してベストな選択肢を提案してくれます。また、中古のクラブは古すぎると各部の劣化が進み状態が良くないものもあります。
ビギナーが見極めるのは難しいので、その点でもゴルフ専門店のアドバイスは頼りになるはずです」
Q3|クラブは何本使いますか?どんな種類がある?
A|キャディーバッグに14本入れることができ、用途に応じて使い分けます。
「クラブには1打目で使用する【ドライバー】、ドライバーとアイアンの中間の飛距離が出る【フェアウェイウッド/ユーティリティー】、最も使用頻度の高い【アイアンセット】、そしてパッティングで使う【パター】があります。キャディーバッグに入れられるのは基本的に14本までで、スキルや男女によって本数は変わってきます」
Q4|ウエアの決まりは?
A|ゴルフは身だしなみが重要。ただ最近は少し変化も。
「名門コースでは厳密なドレスコードが存在しますが、最近はカジュアルな装いでプレーできるゴルフ場も増えていて、中には襟なしシャツの着用やシャツの裾を出した着こなしが許されるところも。ただし、自分では大丈夫と思っていても、ほかのプレーヤーが不快な思いをする可能性はあります。マナーを欠くことなく、またプレーしやすい機能性を確保するために、右のイラストで示したポイントを押さえたゴルフ専用ウエアの着用を推奨します。なお、これからの時季に合わせたキャップ、シャツ、ボトムス、シューズを一から揃えると、4万~5万円前後の出費は必要。初めのうちはレンタルや近頃増えているサブスクなどを利用して節約するのもありです」
※短パンの場合、本来は男性もハイソックス着用が望ましい。
取材・文/佐藤篤司、櫻井 香
※記事中の金額や時間は、あくまでも目安です。
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