20~30代の若年層を中心にプレーヤーが急増しているといわれるゴルフ業界。当然、新たなニーズに応える取り組みが業界全体で加速している。〝ゴルフはバブル世代のもの〟という認識を払拭する、最新トレンドを紹介しよう!
教えてくれた人
ゴルフライター 鶴原弘高さん
様々な雑誌で活躍した後、ゴルフ好きが高じて専門ライターに。ギア好きのゴルファー向け会員制コミュニティーサイト『3up CLUB』ではキャスター兼編集長を務めている。
ドレスコードの撤廃や当日予約可といったゴルフ場の運営スタイルの変化、そして通常よりもホール数を半減したハーフホールプランの急増。コロナ禍が契機になったゴルフブームでプレーヤーが若返り、取引先や上司との接待ゴルフから、気の合った仲間たちとプレーするレジャーへと変わり始めたのではないか? このDIMEの予想をゴルフライターの鶴原さんにぶつけてみた。
「おっしゃるとおり、ゴルフを気軽に楽しむ若い世代をゴルフ場でよく目にするようになりましたね。昼休憩などを省くことで3時間ほど短縮できる〝スループレー〟などが定着して1日の時間を有効に使えるようになりましたし、都心部では室内練習場が増え、ゴルフはグッと身近な存在になり始めました」
ゴルファーが若返った要因は大きく2つあるという。ひとつはプレー動画をYouTubeチャンネルにアップする芸能人が増えたこと。もうひとつはゴルファー側の意識の違い。
「バブル崩壊以降、接待ゴルフが激減したことでプレー料金が大幅に安くなり、ゴルフは誰もが楽しめる〝庶民のスポーツ〟に変容しました。だから、ゴルフを趣味であると公言する芸能人が増えたんだと思います。ゴルフはキャンプに近い屋外レジャーというのが、若いゴルファーの感覚なのではないでしょうか」
近年は単身でもWeb予約できる1人予約プランが浸透。スポーツとしてゴルフを楽しみたい人が、気軽にプレーできる環境が整いつつある。
TREND 01|コース、練習場にサブスク化の波!
定額料金で使い放題になるサブスクの波が、ゴルフ場や練習場にまで波及している。ゴルフ場のサブスクは、利用権や余剰予約枠を会員内でシェアするタイプが主流。一方の練習場は付加価値競争が加速。ティーチングがセットになったもの、有名プロをアドバイザーに迎えるなど、〝球数無制限で一日中打ちっぱなし〟以上の価値を打ち出すサービスが増えている。
サブスクを導入したゴルフ場
関東在住ならコレ!
平日ならプレー費無料!全国26コースと提携
『TeeRex』年会費5万9800円
関東・近畿・東海の3地域、計26コースのプレー枠をシェアできる。ゴルフ仲間が作れる場として月例コンペや初心者向けイベントを開催している。
関西在住ならコレ!
ゴルフ場の余剰プレー枠をリアルタイムでシェア!
『MASH UP GOLF』月額6600円
関西・三重県の提携10コースを何度でもラウンドできる。希望日の予約枠を知らせる通知機能や、ガソリンを優待価格で提供するサービスもある。
屋内練習場もサブスク化!
3か月でコースデビューを目指せる!
『ステップゴルフ』入会金4万3780円、月額5478円~
東京近郊に87店舗を構える、手ぶらで通える定額制ゴルフスクール。女性限定イベントなど毎月40以上の企画も。
24時間いつでも使える無人のゴルフ練習場
『スキマゴルフ』入会金2万2000円、月額5980円~
石川遼選手がスペシャルアドバイザーに就任。全打席に弾道解析機を完備するほか、会員向けコンテンツも充実。
TREND 02|新ブランド乱立で低価格化が加速!
参入障壁は比較的低いといわれるゴルフウエア。近年カジュアルウエア市場に旋風を巻き起こしたワークマンの存在感が増す。
ワークマンが参入!
『Find Out』
作業服のノウハウを生かしたサイクリングウエアなどを展開する、スポーツ向けブランド。4年の歳月をかけて商品化したというアイテムは点数こそ少ないが、品薄状態が続く。
6月にリリースした新商品『耐久撥水ライトピステ』(税込み1900円)。素材は伸縮性に優れた独自の撥水素材MINOTECH®。
撥水素材MINOTECH®を使用した『耐久撥水ライトゴルフパンツ』(税込み1900円)。右前ポケットにティー差し付き。
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