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「サステナブル・キャピタリズム」とは?話題のアーティスト・長坂真護がめざす持続可能な世界

2022.10.09

経済界も注目する美術家・長坂真護

先進国が投棄したガーナ・スラム街の電子機器廃棄物でアートを作り続け、そのアートの売上をガーナの教育、文化、経済に還元。そんな「サステナブル・キャピタリズム」(持続可能な資本主義)を世界に広げながら活動する美術家が、長坂真護(ながさか・まご)氏だ。

2022年9月に、大手出版社3社から同時に彼の作品集やインタビュー集が出版され、今や美術界ばかりでなく経済界からも注目されている存在。

前編では、彼の特異な経歴と、「サステナブル・キャピタリズム」に覚醒するまでの歴史を紹介した。後編では、彼の作品の一部を紹介する。

2022年9月2日に小学館から出版された作品&インタビュー集

NAGASAKA MAGO ALL SELECTION ―長坂真護作品集―
著/長坂真護 (小学館)
2200円
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初めてブレイクした作品「Ghana’s son」(2018)

「Ghana’s son」(2018) 

長坂氏のアートを語る上ではずせないのが、2018年に発表された「Ghana’s son」という作品。その前年、「世界最大級の電子機器の墓場」と言われるガーナのスラム街“アグボグブロシー”を訪れて衝撃を受け、「アートの力をもってスラム街の現実を先進国に伝えたい」と決意し生まれた作品だ。それまでほぼ無名だった彼にとって、初めて1500万円というトップ・アーティストレベルの価格で売れた記念すべき作品でもある。

この作品について彼は「この絵が売れたのは自分の技術ではない、スラムで暮らす彼らが深い闇から放つ希望が、1500万円という価値を与えた」と語っている(「NAGASAKA MAGO ALL SELECTION」より)。

肌で感じた「電子機器の墓場」の恐怖「Plastic Boy」(2018)

「Plastic Boy」(2018)

「Plastic Boy」は、長坂氏が初めてガーナに行った際、焼き場で見た衝撃を物語る1枚。無作為にものを燃やし続けると、溶け出した成分が肌に付着し、人間もプラスチックでできたプロダクトになってしまうのではないかという恐怖を表現している。

先進国の残忍さと無垢な少年の姿の対比「真実の湖Ⅱ」(2019)

「真実の湖Ⅱ」(2019) 

長坂氏の代表作のひとつで、画集&インタビュー集「NAGASAKA MAGO ALL SELECTION」の表紙や、現在、上野の森美術館で開催中の美術展(後述)のポスターにも使用されている。美術展のプレス向け内覧会で、長坂氏はこの作品を前に、報道陣に以下のように語っている。

「アグボグブロシーは元々自然に恵まれた美しい自治体で、湖があり、野鳥がいた場所でした。でもここ25年間の歳月を経て、毎年60万tの違法廃棄物が送られるようになってしまいました。それでもなお、この純真無垢な男の子の眼差しがこのスラムの中にあることを表現したくて1枚の中に落とし込みました」

先進国と途上国の富の常識を変える「相対性理論」(2021)

「相対性理論」(2021)

先進国と途上国の経済の常識を超える“相対性理論〟を表現した作品。社会的なマイナスの度合いが高いゴミであればあるほど、アートにした時にプラスのパワーが大きくなり、作品が高い価格で売れる。そのお金がゴミの削減に役立てられ、文化と経済環境のすべてがつながったサイクルが回り出すという考え方だ。

額縁にあしらわれているパイプの装飾は、「先進国と途上国をつなぐマネーパイプを作りたい」という長坂氏の願いをイメージ。実際にコインを投入できるようになっていて、上から投入したコインがパイプの下部に貯まる仕組みとなっている。世界初のお金を稼ぐアートだという。

「ファッションの墓場」の衝撃を表現した「Think more end」(2022)

「Think more end」(2022)

アグボグブロシーから歩いて10分ほどの海岸には、先進国から寄付されすぎて余ったアパレル製品が投棄されている。何万着もの服が捨てられている衝撃をアートで表現した。

作品制作中の長坂真護氏。

現在、上野の森美術館では、長坂氏初の美術館での個展を開催中(11月6日まで)。

上野の森美術館(本館1F 本館2F ギャラリー)で開催中の美術展「長坂真護展 Still A “BLACK” STAR Nagasaka Mago Exhibition 「Still A “BLACK” STAR」
※9月10日 ~ 11月6日

文/桑原恵美子


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