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レッドオーシャンな業界で成功をめざす性教育VTuberのユニークな生き残り戦略

2022.10.01

2016年12月のキズナアイさんの登場以降、Vtuber業界の成長の勢いは留まるところを知らない。急激なVtuberの増加は激しい競争を生み、念願のデビューを果たしたものの道半ばに姿を消すことになる者も多くなっている。

しかし、Vtuberの中には、裏社会解説や法律解説など、あえてメインストリームから外れたコンテンツを扱うことで業界の激しい競争を回避し、生き残りに成功している猛者もいる。彼ら彼女らの存在は群雄割拠状態のVtuber業界においても、独自の立ち位置を築くことが可能であることを示すものとなっている。

「競争を回避して成長を目指す」という生き残り戦略は、あらゆるビジネスシーンで見ることができるものであり、彼らのマインドは多様な価値観にあふれている現代社会に生きる私たちの生き残り戦略の参考になるものばかりだ。

そこで今回は「特化型Vtuber」のパイオニアであり、過去の「しくじり性経験」をベースに正しい性知識の啓蒙を行う国内唯一の「バーチャルセックスインフルエンサー」である由宇霧(ゆうぎり)さんに話を聞いた。

「Vtuber」として「性教育」を始めたきっかけ、普段語られないVtuberの素顔、ビジネスとしてVtuberという存在をどのように捉えているか。

由宇霧さん
現役バーチャル花魁、作家、元風俗嬢
2018年8月に事務所所属の企業勢Vtuber「バーチャル花魁由宇霧(ゆうぎり)」としてデビュー。
その後、事務所の解散に伴い、個人勢Vtuberとして活動を開始。自身の失敗談と共に性知識を伝える「しくじり性教育」をテーマに正しい性知識を広める活動を行なっている。

2022年8月現在YouTubeチャンネル登録者数は23万人を誇り、現役医師とのコラボや著書の出版も行うなど活動の幅はYouTubeだけに止まらない。
Twitter
YouTube(しくじり性教育チャンネルの由宇霧)

著書
2020年3月31日 笠倉出版社
「花魁Vtuber由宇霧 みんなで学ぶ性教育」
2022年5月13日 渋谷六花社
「花魁Vtuber由宇霧が教えるセックスで気持ちよくなる御作法」

しくじり経験を商機に!? 正しい性知識を伝え続ける花魁Vtuber

——では、さっそくなんですけども、由宇霧さんが「しくじり性教育」をYouTubeで発信するきっかけってなんだったのですか?

 由宇霧:わっちは小学生の頃から性的な事が大好きなエロガキだったんだけど、ネットに転がっている性知識や情報をそのまま信じ込んでしまっていて…まぁ、実際にたくさんのしくじりを経験してきたわけですよ(笑)

——なるほど、過去の反省が今に活きているわけですね!

由宇霧:そうそう!それで一通り失敗を経験して大人になってからセーファーセックスの知識をたくさん知るようになって、昔の自分がすごく恥ずかしいな…って、同時に、自分と同じしくじりを他の人には体験して欲しくないという思いを抱くようになって、正しい性知識を伝える活動として、バーチャル花魁「由宇霧」をスタートさせた感じ…かな?

——もう遠い記憶みたいな感じなのですね(笑)ちなみに、由宇霧さんは2018年デビューということで、かなり業界の中では早くから活動されている方になるわけですが、元々Vtuberとして活動することに興味は…。

由宇霧:いや全然(即答)。

——じゃ、全く知らずにこの業界に来たのですか?

由宇霧:あー…いや、わっちがVtuber自体を知ったのは、Vtuberデビューする1ヶ月前とか2ヶ月前とかで、その時は「また面白いエンタメが生まれているんだな~」って知っただけで完全に他人事でした。

——えっ!?めっちゃ研究して飛び込んで来られたのだと思っていました。

由宇霧:いやいや、デビューするにあたって声をかけてくれた事務所の人から、Vtuberとしてデビューしないかと言われて…嘘っ、まさか自分もVtuberになるの!?みたいな感じになっていましたよ。

——普通ならめちゃくちゃ戸惑う場面ですけど、結果としてデビューされるわけですもんね。迷いとかなかったのですか?

由宇霧:元々わっちは好奇心旺盛で気になったらやってみるという性質で、声をかけてもらったときにやってみようとすぐに思っちゃったの。

ただ、せっかくVtuberになるなら、性教育の人としてだけじゃなくて、Vtuberとしても受け入れてもらえるようにしようってことになって、当時の所属事務所と協議して今の「花魁」の姿でデビューした流れがありますね。

——動画を作成するにあたって、こだわっているポイントはありますか?

由宇霧:わっちは元から性的な事が大好きなエロガキだったんで、あの頃にこんなコンテンツがあったら良かったのにな…と思うものを作っています。本当にやばいネットの性知識をそのまま信じていてしくじったことが何回もあったんで。

——なるほど。ですが、いきなり「性教育」をテーマに持ってきて、最初はVtuberリスナーからの反発とかなかったのですか?当時って今よりもVtuberの提供するコンテンツの幅は狭かったような記憶がありますけど。

由宇霧:いやぁ〜、それが逆で。Vtuberというアニメアバターを通すことによって、従来の性教育が持っている生々しさが薄まって、結構簡単に受け入れてもらえたような気がしています。あくまでも、そんな気がするだけですけど(笑)。

 ——めっちゃ意外です(笑)。ほら、なんか一部のリスナーさんは「男女コラボ禁止」「生々しい話をするな」とか、変に色恋の部分で潔癖なところがあるじゃないですか…何か発信する際に工夫とかされていたのですか?

由宇霧:わっちのやっていることは、サムネとタイトルにエロいワードを挿入していたくらいかな?? 

——さらっと簡単に言いましたけど、めちゃくちゃ尖っていますね(笑)。けど、これも何か考えがあってのことなのですよね?

由宇霧:ぶっちゃけた話をすると、実際問題として本当に性知識が必要な人って性教育のコンテンツを能動的に見る気がない、スケベな人たちだと思っていて…まぁ、過去のわっちなんですけど(笑)。

——なるほど。たしかに、最初から性教育や正しい性知識に触れたいと思っている人は、学術書や専門書、論文、保健の教科書とかに手を出しそうですよね。

由宇霧:そうそう。だから、わっちは「安全な性行為について」というテーマで発信するときには、「女性が喜ぶ性行為」というワードをタイトルやサムネイルに挿入して、視聴されやすくしています。

——たしかに、このサムネとかが目に飛び込んできたら、ついついクリックしちゃいそうです。(遅漏を改善してほしいと言われたらコレ!【由宇霧生配信切り抜き】より)

でも、それって…YouTubeでは釣りサムネ・釣りタイトルと言われて忌み嫌われるものに近いと思うのですが、エロ目的で視聴している人からクレームとか来たことないのですか?

由宇霧:それが不思議なことに、まっっったくクレームとかなくて、むしろ「勉強になりました」とか感謝の言葉がたくさん…エロ目的の視聴であるとはいえ、意外と安全な性知識に関する需要ってあるんだな〜と感じてて。それに真面目に性知識を伝える活動を続けてきて、医師による監修も入っている著書も出せたし、すごく充実しています!

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——ちょっと、ここで気になったのですが、その方法だと正しい知識を伝えることはできたとしても、チャンネルの経営(特にマネタイズ)のところで問題になりませんか? YouTubeって、アダルトコンテンツには広告が付かないですよね?

由宇霧:そうそうっ!ホントにそれには苦しんだ!全く広告つかなくってさぁ。まぁ、今もそうなんだけども、当時は今よりめちゃくちゃ苦しかったし、悩みまくった。

——それは企業に所属していたからですかね?

由宇霧:そうっ!

 デビューしてしばらくは、いわゆる「企業勢Vtuber」だったから、『自分だけじゃなくて活動を支えてくれるスタッフも食わせなきゃ!』っていう使命感もすごくて、本当にメンタルが死んでいたことも多かったかなぁ(遠い目)

 動画は月に5本。ライブ配信もほとんど行わなかったし、ビジネスとして収益を上げなければいけない…けど、安全な性知識を多くの人に知ってもらいたい。あと、活動の方向性から、他のVtuberとのコラボ機会は少ないし、相談できる相手もいない。どうすればいいのかな、って悩みまくっていましたね。

——相談相手がいないのはキツいですね……。でも、所属していた事務所が解散になって「企業勢Vtuber」から「個人勢Vtuber」になった今は、当時と比べて状況はどうですか? 気持ちは楽になりましたか?

由宇霧:いやぁ〜そりゃ本当に楽ですね、わっちは会社の稼ぎ頭になれる器ではなかったから。

——意外です。ちょっとその辺りも掘り下げていきたいですね。ただ、お時間が来てしまったので、前半はここまでにしましょう!

由宇霧:了解です!

——後半からは「企業に所属して活動すること」「フリーで活動すること」の違いや、トレンドの変化が目まぐるしい業界の最前線で戦い続けるための秘訣などを伺えたらと思います。

由宇霧:ありがとうございました! 後半もぜひお楽しみに!

終始笑顔のまま取材を受けてくれた由宇霧さん

(後半記事は近日公開予定)

文/犯罪学教室のかなえ先生
2020年9月にデビューした、元少年院教官のVtuber。 登録者3.53万人(2022年9月時点)。親しみやすい関西弁と幅広い学術領域を横断した事件解説が持ち味。特に、多くの犯罪者と関わってきた本人の目線から語られる事件解説は、その背景にある人間の弱さや社会問題への理解度が深まると定評がある。
youtubeチャンネル

サムネイル/入彩のん


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