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4割の人が夏場の胃腸不調を実感、漢方視点で紐解く夏バテと胃腸トラブルの実態

2022.09.25

本格的な秋の到来を感じさせる時期となり、夏の暑さに疲れたカラダや胃腸は、今のうちにリフレッシュしておきたいもの。

漢方薬を中心とした一般用医薬品と医療用医薬品を販売するクラシエ薬品は、「2022年、日本が向き合う12のくらしの不調」と題し、1年間を通して季節や流行に応じた漢方情報を発信している。

7月には「夏バテと胃腸トラブル」をテーマに、夏場の胃腸トラブルに関する調査を実施しているので、来夏への対策も含め、改めて結果を振り返ってみたい。

「夏バテ」=「胃腸の弱り」、約4割が胃腸のトラブルを実感

政府は5月に夏の電力需給対策を発表し、7年ぶりとなる一般家庭への節電を呼び掛けたことで大きな注目が集まった。年々、夏場の暑さは厳しさを増しており、節電により冷房機器などの使用を控えることで暑さを我慢してしまう人も多いのではないだろうか。

そうした中で注意が必要なのが、「夏バテ」や「熱中症」。過度に暑さを我慢してしまうことで、「カラダがだるい」や「食欲がない」などの夏バテの症状が出やすくなってしまうため、正しい対策が必要だ。漢方の観点では、夏場の体で一番ダメージを受けやすいのは胃腸とされており、「夏バテ」=「胃腸の弱り」と捉えている。夏バテの代表的な症状である“食欲がなくなる”、“カラダが重だるい・全身の倦怠感”などは、漢方の目線から見ると「胃腸の弱り」からくると考えられているという。

今回の調査でも、およそ4割の人が夏場の暑さの影響による胃腸の不調を感じたと回答しており、多くの人が夏場の胃腸トラブルを経験しているようだ。

夏場の胃腸トラブルでは”食欲不振”がトップ

不調を感じたことがあると答えた人に、具体的にどんな不調を実感したのか質問したところ、「食欲不振」と答えた人が59.7パーセントで、もっとも多い結果となった。男女別では女性が高く、66.7パーセントが「食欲不振」を感じたことがあると回答した。

そのほかの不調症状では、「胃もたれ」(33.8パーセント)、「胃のむかつき」(29.9パーセント)が続いており、人によってさまざまな胃腸トラブルを夏場に実感していることがわかった。

『けいクリニック』の岸本圭永子先生より一言アドバイス

●「夏バテ」と「胃腸トラブル」

胃腸は「カラダを支える柱」であり、カラダを動かす動力源を作り出す場所です。そのため、漢方の世界では胃腸の健康を一番重要視しています。夏場、暑さなどにより胃腸が弱ってしまうと、体調もくずれやすくなってしまうのです。

●漢方流胃腸トラブルの考え方

夏場の胃腸トラブルの代表「食欲不振」は、飲食物を飲み込み消化する「脾胃」の働きが低下したり失調するために起こると考えられています。脾胃の働きを支えるエネルギー(気)が充実していると胃腸も健康な状態でいられるとされています。また、胃腸が健康な状態になれば、体の中で全身のエネルギーが満ちて体の各部位にエネルギーが届き疲労倦怠の改善に繋がります。

食欲不振の主な原因として、「脾胃の気が不足する」、「脾胃が邪気に侵される」などが挙げられます。

・脾胃の気が不足する

もともと胃腸が弱かったり、病気によって消耗したり、老化、心労や過労などストレスが重なったり繰り返すと、脾胃の働きが衰えて食欲がなくなり、空腹感がなくなってしまうことがあります。

主な症状:ご飯を食べたいと思わない、普段よりも食事量が減った、少し食べただけで満足してしまう、食後の膨満感、泥状~水様性便、倦怠感など

・脾胃が邪気に侵される

体内に生まれた熱と、余分な水分である湿が結び付き、脾胃の働きを妨げると食欲不振が起こります。また、もともと脾胃が弱い場合、体内が冷えやすく、余分な水分である湿が慢性的に生まれてしまいます。

主な症状:ご飯を食べられない、食べると気持ちが悪くなる、手足がだるい、口が粘る、軟便、下痢気味、頭が重いなど

『けいクリニック』(兵庫県)/岸本圭永子先生より

 

「冷飲食、脂っこいものの摂取、食べ過ぎは、脾胃の機能低下につながり、脾胃が邪気に侵されやすくなります。生姜やシソは刺身や冷奴など冷たい食べ物に添えられています。添え物のような存在ですが身体を温める働きがあり脾胃の機能を保つための重要な食材なのです。生姜やシソはいくつかの漢方薬にも配合されています。皆さんもぜひ日常生活に漢方視点を取り入れて、熱い夏を乗り切る工夫をしましょう」

胃腸を整えて夏バテ予防

夏バテの予防には、カギとなる胃腸の調子を整えるのが最大のポイント。食事や日常の生活習慣から身近にできることから心がけ、簡単なセルフケアで酷暑を乗り切りたい。

おすすめの食材としては、「気」をチャージできて、消化の良い食べ物を取ることを心がけるのが大きなポイント。食事も少量ずつ数回に分けてとったり、胃腸になるべく負担をかけないように。ナガイモは、気を補う作用が高く、消化にも良い食材の代表。汗によって失われた水分は、パイナップルやグレープフルーツなどの甘酸っぱいフルーツで補うのもよい。

ナガイモ、甘酸っぱいフルーツ‐

●ワンポイントアドバイス

カラダの疲労も胃腸の大敵。疲れをその日のうちに解消したり、疲れをためないように気を付けてみたり、とにかく休息を取ることを心がけることが重要。

●「夏バテと胃腸トラブル」調査概要
・調査対象:全国の20代~70代の男女200名(有効回答数)
・調査期間:2022年6月2日~2022年6月6日
・調査方法:インターネットアンケート/クラシエ調べ(ドゥ・ハウスmyアンケートlight利用)

https://www.kracie.co.jp/ph/k-therapy/

構成/KUMU


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