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6割以上の女性が月経前に気分の変動や不安などの症状を経験、バージニア大学調査報告

2022.09.21

女性のほぼ3分の2が月経前の厄介な症状を経験

多くの女性が月経前に気分変動や不安などの症状を経験しており、このことが「世界的に重要な公衆衛生上の問題」となっているとする研究結果が報告された。

女性の64%がこうした症状を経験しており、日常生活にも支障が出ているという。米バージニア大学医学部生殖精神医学研究プログラムのJennifer Payne氏らによるこの研究の詳細は、「Archives of Women’s Mental Health」に2022年8月26日掲載された。

Payne氏は、「われわれの研究から、月経前の気分変動は世界的に見て極めて一般的な症状であることが分かった。さらに重要なことは、多数の女性が月経前の症状により日常生活が妨げられていると訴えていることだ」と述べている。

今回の研究では、月経周期、気分、身体症状などを記録するモバイルアプリ「Flo」を利用している140カ国の18~55歳の女性23万8,114人分のデータが分析された(18〜27歳が68.14%)。

最も頻繁に報告されていた月経前の症状は食への渇望(85.28%)で、気分の変動または不安(64.18%)、疲労感(57.3%)がそれに続いた。

また、月経前の症状により日常生活に支障をきたす頻度について、28.61%が「毎回」、34.84%が「時々」と回答していた。

月経前症状のうち、物忘れ、性欲の低下、睡眠の変化、胃腸症状、体重増加、頭痛、発汗またはホットフラッシュ、疲労、毛髪の変化、発疹およびむくみの発生頻度は、加齢とともに有意な増加が認められた。

このような症状の多くは、閉経が近付き月経周期が不規則になる時期に生じる症状にも関連することから、研究グループは、この結果については「納得できる」としている。

さらに、国別の解析から、月経前の気分変動や不安の症状により日常生活に支障を来していることを報告した人の割合が最も高かったのはエジプトの68.59%、最も少なかったのはコンゴの35.17%であった。

Payne氏は、「今後の研究では、国ごとの発生頻度の違いの根底に、生物学的差異や文化的な違いがあるかを解明することが重要になるだろう」と話す。

Payne氏は、「この研究結果から医療従事者が、女性での月経前症状の発生頻度の高さを認識し、それにより女性が十分な治療を受けられるようになることを期待している」と述べている。

その上でPayne氏は、「日常生活に支障を来すような月経前症状に対する治療法はたくさんある。月経前症状の発生頻度の高さや、日常生活に影響を及ぼす症状に対しても治療法があることに対する認識が広まれば、女性の生活の質(QOL)を向上させることができるだろう」との見方を示している。(HealthDay News 2022年9月7日)

Copyright © 2022 HealthDay. All rights reserved.
Photo Credit: Adobe Stock

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://link.springer.com/article/10.1007/s00737-022-01261-5

Press Release
https://newsroom.uvahealth.com/2022/09/06/premenstrual-anxiety-mood-swings-public-health-issue-study-finds/

構成/DIME編集部


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