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他社には真似できない!?シトロエンらしさが詰まった唯一無二の4ドアハッチバック「C5 X」

2022.09.19

 シトロエンの「C5 X」に乗った。中大型サイズの4ドア+ハッチバックで、ヨーロッパのこれまでの区分方法に則るといわゆるDセグメントに属する。メルセデス・ベンツ「Cクラス」やBMW「3シリーズ」などが、代表的なDセグメントのクルマで、ひと回り小さなフォルクスワーゲン「ゴルフ」はCセグメントに属する。

「C5 X」のボディーサイズは、全長4805x全幅1865x全高1490mm。現在、日本で販売されているクルマの中で最も近い大きさを持つのはプジョー「508SW」(ステーションワゴン)となる。シトロエンには、以前に「C5」や「C6」などが存在していたが「C5 X」はその中間の大きさとなる。

 ただ、電動化やダウンサイジングなどの技術的な新潮流によって、エンジン排気量はこれまでのDセグメントのものよりも確実に小さくなっていて「C5 X」は1.6L、4気筒ガソリンターボエンジンが前輪を駆動する。そのエンジンにモーターを組み合わせたプラグインハイブリッド版も今秋に発売が予定されている。

機械として優れているか?★★★★★5.0(★5つが満点)

 今回、試乗したのは「C5 X SHINE PACK」という2グレードあるガソリン版の上位グレード。価格は530万円(税込)。4気筒1.6Lガソリンターボエンジンは最高出力180PS、最大トルク250Nmを発生し、8速ATを介して前輪を駆動する。

 ひと昔前だったら「Dセグメントのクルマに、たったの1.6Lでは物足りないのでは?」と訝しんでしまうのは間違いないところなのだが、走り出してみるとそれはまったくの杞憂に終わった。実に軽快に加速していく。

 都内の一般道と首都高速道路を2時間弱走らせた印象は好ましいものだった。舗装の良いところでも、多少は荒れているところでも、ショックや鋭い突き上げなどを柔らかく吸収しながら走っていく。ゆっくりでも、速くでも変わらない。歴代シトロエンの延長線上にある、この軽やかでソフトな乗り心地が大きな特長のひとつとなっている。

 かつての中大型シトロエンを特徴づけていたハイドロニューマチックサスペンションはもう望めないけれども、代わりに大きなショックを吸収しつつフラットな姿勢維持を行うPHC(プログレッシブ・ハイドローリック・クッション)を装着している。

 それと併せて効能を発揮しているのは、独特なタイヤサイズではないか。205/55R19という大径ながら細いタイヤがグリップは確保しながら、軽快なハンドリングと乗り心地を実現しているようだ。ステアリング操作がパワーアシストされた“軽さ”ではなく、タイヤの細さゆえの軽さであるところが心地いい。

 また、相対的に上下動する質量も少ないので、走行中に段差や凹凸を乗り越えた際に伝わってくる振動も少なくなっている。もともとソフトなサスペンションと相まってドタバタが明らかに軽く感じる。ハンドリングと身のこなしに、“重々しさ”が感じられないのが個性になっている。

 短い距離だったが、首都高速道路で運転支援機能も試せた。ACC(アダプティブクルーズコントロール)やLKAS(レーンキーピングアシスト)など標準的なものだ。渋滞時の再発進を自動的に行う「トラフィックジャムアシスト」機能も装備されているが、渋滞がなかったので試せなかった。

 時代の違いもあって、かつての「CX」(30年前に乗っていました)や「GS」、その後の「XM」や「エグザンティア」など濃厚な個性とオリジナリティを持ったシトロエンとは同列には較べられないけれども、それでも「C5 X」の乗り心地やハンドリングなどは現代にあっても十分に個性的だ。似たクルマがない。奥行きが深く、直方体に近いトランクも荷物がたくさん入って出し入れしやすく、シトロエンの流儀を踏襲しているのがうれしい。

商品として魅力的か?★★★★4.0(★5つが満点)

 デジタル化されたメーターパネルは用途に応じて3種類に切り替えられ、どれも見やすく使いやすい。ヘッドアップディスプレイやマルチモニター画面も標準的で違和感はない。短いスイッチとなったシフトレバーも使い勝手に優れている。

 すでに、プジョー「308」や「DS 4」でも採用されているが「C5 X」でもクルマにSIMカードが付属するようになった。インターネットに常時接続することが可能となり、ナビゲーションのリアルタイム検索が可能となったり、自分のPCやスマートフォンなどとクラウド上で連携して各種のアプリを使ったり、クルマをとても便利に活用することができるようになる。

 SIMカードの利用代金は車両代金に含まれていて、3年間は無料。4年目からは別途、利用代金を支払う。「C5 X」の4年目以降の代金は未定だそうだが、筆者は自分のクルマにSIMカードが付属していて、その便利さを毎日享受しているので、大いに勧めたい。

 意外なことに、車載SIMカードは日本でたくさん売れている車種でも装備されていなかったり、海外では装備しているのに日本仕様では未採用だったり、高価なクルマでも標準装着されていなかったりする。だから、クルマを購入する際には、確認しておくことが必要だ。

 グレーの濃淡と一部の黒とクロームメッキでまとめられたインテリアの造形と素材使いもモダンで都会的だ。シート生地に穿たれたパーフォレーション(孔)は冷気を吹き出すためのものだが、その大きさに大小を付けたり、ステッチ柄やダッシュボード上の模様などによって、シトロエンのブランドマークである「ダブルシェブロン」が表されている。すでに多くのメーカーでも同じように行われている、流行の装飾手法だ。

 うれしい発見は、音声入力操作の精度が高いことだった。メルセデス・ベンツやBMWのそれのように「Hello Citroen」と呼びかけることが推奨されているが、それをしなくても「エアコンの温度を下げて」とか「TBSラジオ」などとスイッチを押してから言うだけで操作できた。

 インターネットに接続するコネクテッドナビゲーションシステムが採用され、リアルタイムでのルート検索が可能となったのも進化のひとつだ。トランクは広いけれども、後席の広さは標準的だ。快適性は次回誰かに運転してもらって確かめてみたい。

「C5 X」は、まず乗り心地と軽快感のある走りっぷりが最大の魅力だけれども、残念なところもある。それは、ボディカラーが4色からしか選べないのだ。それも、白と黒とグレーはディーラーや輸入元に在庫のあるものが買えるが、魅力的な青は注文生産となってしまう。

 本国には、他にあと2色用意されているので、その2色もブルー同様に注文生産できたら良いのに。中国の工場で生産されているので、輸送時間もフランスからよりも圧倒的に短いから、余計に注文生産制度の拡充を進めてもらいたいものだ。僕だったら、間違いなく青を発注するでしょう。

 そして、注目のプラグインハイブリッド版は、636万円(税込)という価格も発表済みで、日本での発売は秋以降になる見込みだ。モーターによるアシスト具合も気になるが、PHCのダンパー内の油圧がプラグインハイブリッド版では走行モードによってコントロールされるようになる。その走りと商品性に注目したい。

■関連情報
https://web.citroen.jp/c5x/

文/金子浩久(モータージャーナリスト)


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