小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

防災月間こそ見直しのチャンス!耐震リノベーションの現状と防災アドバイザーに聞く〝防災お片づけ〟のポイント

2022.09.17

9月は防災月間。近年増える自然災害や地震などの備えに力を入れるのに良いタイミングだ。家のリフォームやリノベーション、室内のモノの片付けなど、一度ぜひ全体的に見直してみよう。

耐震リノベーションのトレンドと対応方法

耐震対応について、戸建てとマンションそれぞれ確認していこう。

1.戸建ての場合

戸建て住宅に住む人々の間では、リノベーションの際、「この機会に耐震性能を付けて補強しておこう」と考える人も多いようだ。

個人に住宅リノベーションを提供するプラットフォームの運営などを行うリノベる株式会社の首都圏設計・施工部、石澤 博史氏は、昨今の状況について次のように述べる。

「昨今、地震や自然災害により耐久性の高い住まいが求められている傾向にあり、耐震リノベーションは増加傾向にあります。戸建てでフルリノベーションを検討される方の場合、相談ベースでは基本的に耐震の話題が出ます」

耐震補強を行うか否かについては、どのような基準を検討すれば良いか。

「一般的には、耐震補強をするかどうかは『耐震基準』で判断されています。木造一戸建ての場合、2000年6月の建築基準法改正以前に建てられたものは耐震リノベーションを希望される方が増え、1981年6月1日以前の旧耐震という基準で建てられたものであれば、さらに希望される方が増えるといった具合です」

耐震基準とは、建築物の耐震構造の基準のこと。旧耐震基準と新耐震基準の2つに分けて考えられている。

新耐震基準は1981年6月1日以降の建築確認で適用された基準で、旧耐震基準はその前日まで適用された基準のことを指す。旧耐震基準は、震度5強程度の地震でも建物が倒壊しないよう設定されていたが、新耐震基準では、震度6強~7程度の強い揺れでも倒壊しないよう設定されている。

地震による住宅の倒壊防止のため、新耐震基準を満たした住宅を購入するか耐震補強工事をすることが重要といわれる。

●最近の傾向

最近では、具体的に耐震リノベーションにおいて、どのような相談が多いのだろうか

「基本的には、戸建てのフルリノベーション(以下、フルリノベ)を検討されている方は、耐震を視野に入れている方が多いです。

スケルトンまで行うフルリノベーション、つまり床、壁、天井をすべて取り払い、躯体のみの状態にしてからつくり直すフルリノベを行うのであれば、壁や柱の補強も一緒にできますので、効率的です。ちなみに耐震補強と合わせて、断熱性能の向上も合わせて行うと、より居心地の良い住まいになるでしょう。お客様の状況としては、ご実家での二世帯のためのリノベーションニーズはコロナ禍以降増えている印象です」

●耐震リノベーションがおすすめの家

耐震リノベーションは、どんな家の場合におすすめか。

「戸建ての場合、旧耐震(1981年以前の建物)の場合はおすすめします。また、構造バランスが悪い物件についても、耐震診断等をおすすめすることはあります。いずれにせよ、耐震を行うには、正確な状況把握が欠かせません。

しかしながら、一般的に古い戸建ての場合、耐震診断を行おうにも図面がない、または図面が正確でない場合もあり、実際には壁等を解体してスケルトンにしてみないと現状の耐震補強の状態が正確に把握できないこともありますので、注意が必要です」

2.マンションの場合

では、マンションの場合はどうか。集合住宅のため、個人単位での耐震補強は難しく、本格的な耐震補強はマンション全体で取り組むべき課題だ。これから中古・新築マンションを選ぶポイントについて確認していこう。

「マンションの場合、マンションの構造、形状、管理状態、耐震補強の状況など、全体を見て物件選びをおすすめします。例えば、旧耐震でも『耐震基準適合証明』を取得している物件もありますので、プロと一緒に検討するおすすめです」

それぞれのケースについて、石澤氏に選定ポイントを解説してもらった。

●新築マンション

「すべての物件は新耐震基準が適応されています。さらに性能表示がある場合は、さらに細かい耐震のレベル(耐震等級)も確認することができるのでチェックしましょう。将来的な耐震性は管理・修繕次第で変わってきますので、購入後も長期的な修繕計画をウォッチしていきましょう」

●中古の新耐震基準のマンション

「まずは管理状態を確認することが重要です。長期修繕計画などを確認し、定期的な修繕が行われているか、今後も予定されているかをチェックしましょう」

●中古の旧耐震基準のマンション

「形状・構造で適合証明が取得されている場合もあります。また長期修繕計画の運用など管理状態により将来的な安全性も変化してきますので、プロに相談しながら検討することをおすすめします」

戸建てとマンションは大きく対策が異なる。現状の住まいでどんな見直しができるか考えてみたい。

家事のプロ直伝!「防災お片付け」のポイント

家の中の見直しも行っておこう。今回は、ダスキンの家事代行サービス「メリーメイド」と防災アドバイザーによる「防災お片付け」のテクニックを紹介する。

【取材協力】

・家事代行サービス「メリーメイド」
全国に展開するダスキンによる家事代行サービス。
https://www.duskin.jp/merrymaids/

・岡部梨恵子氏
東日本大震災によって街の86%が液状化現象の被害を受けライフラインが停止した千葉県浦安市在住。その体験から防災に取り組むようになる。防災士、ファイナンシャルプランナー、整理収納アドバイザーなど多様な資格を生かして、被災後の食、お金や普段の片付けから備蓄法などのセミナー、講演会を開催している。そのわかりやすい語り口から、雑誌、テレビなど出演多数、全国での講演活動も精力的に行っている。

1.メリーメイド直伝「防災お片付け」のポイント

(1)不要品を取り除こう

いるモノ・いらないモノを整理し、不要品は取り除こう。モノとして使えるかどうかではなく、必要かどうかという基準で考える。いざというときにモノが多くて非常持出袋が取り出せなかったり、避難経路の確保ができないという事態にならないようにしたい。

●防災アドバイザー岡部氏のワンポイント

「1年間で一度も使っていないものは、実は2年目も不要なことが多いです。使っていないものを片付けると『命を守る備蓄』ができます」

(2)モノの定位置を決めておく

定位置を決めておくと良い。ただ収納するだけではなく、動線や使用頻度・出し入れのしやすさなどを考えて決めよう。だれがどこで何を使っているかを考え、 取りに行くまでの距離を短くできるようによく使う場所を定位置としましょう。よく使う場所が最適な置き場所だという。家族で共有しておくことで、探す手間も省ける。

●防災アドバイザー岡部氏のワンポイント

「大人が留守のとき、子どもだけで被災したとき、懐中電灯や非常持出袋は取り出せるようにしておいてください。家族全員が入っている場所がわかり、素早く取り出せるところに置いておきましょう。

ちなみに防災グッズをすべて出しやすいところに置く必要はなく、被災後安全確認して取り出せれば問題ないです。被災後すぐに取り出したい懐中電灯や非常持出袋などはすぐに出せるところに置いておく、あとの防災用品はどこにしまっているかをしっかり把握していれば、しまい込んでもOKです」

(3)重いモノは下に、軽いモノは上にレイアウト

使用頻度の高いモノは取り出しやすいところに、使用頻度の低いモノは奥の方にレイアウトする。また、重いモノは下に、軽いモノは上に。タンスや戸棚の中の整理整頓をすることで、モノが落ちたときの危険度を低くし、ケガのリスクを減らせる。

●防災アドバイザー岡部氏のワンポイント

「家具を倒れにくくする大原則は、『重いモノは必ず下に入れる』ということです。家具全体の重心を下にすれば、家具は倒れにくくなります!」

(4)キッチンまわりのお片付け

キッチンの収納で第一に考えたいのは、使いやすさ。必要なモノだけ厳選して揃えて、よく使うモノは手の届く範囲に、サッと取り出せるようにすることは使いやすさにつながる。 使う手順を考えて調理作業に合わせた調理器具や食器棚などを配置することから始める。

例えば、ゴミが出るのは下ごしらえのとき、流し台であることが多いため、ゴミ箱は流し台の近くに置く。近くに置く場所がない場合、ゴミ箱を移動できるようにしておく。

またガスコンロや包丁など、災害発生から2次的に被害が発生する可能性が高く、キッチンには多くの危険が潜んでいる。普段から引火の可能性があるものを遠ざけたり、包丁の置き場所にも注意を払おう。

●防災アドバイザー岡部氏のワンポイント

「使ったあとの包丁をしまう、よく使う鍋やフライパンも出しっぱなしにしないで収納することで、地震時のケガのリスクを大きく減らせます。使ったモノは毎回しまうことを習慣化しましょう」

(5)キッチンの吊り戸棚のお片付け

キッチンの吊り戸棚の中でも、下段は比較的手が届きやすく、上段に行くほど手が届きにくくなり、普段使いのモノを置くには不便になりがち。使用頻度に応じて区別し収納しよう。

●下段へ優先的に収納するもの

◇比較的使うモノ:お弁当箱・水筒・保存容器など
◇消耗品ストック:ラップ・ホイル・キッチンペーパーなど(在庫が見えるように収納を)

●上段へ収納するもの

◇あまり使わないモノ・軽いモノ
◇季節のモノ

●防災アドバイザー岡部氏のワンポイント

「吊戸棚、高い位置の収納に入っているものは地震時扉が開いて飛び出してくるリスクがあります。『耐震ラッチ』『扉ロック』など取り付けることをおすすめします」

2.リビングの防災お片付けのポイント

続いて、岡部氏にリビングの防災お片付けのポイントをアドバイスしてもらおう。

「リビングルームは、家族が毎日集まり過ごす場所です。リビングルームがキレイだと、すっきりした気持ちで過ごせます。そのために家族で守るルールを作りましょう」

●テーブルの上にモノを置きっぱなしにしない

「テーブルが散らかっていると、部屋全体が散らかって感じます。ストレスを感じないためにもきれいにしておきましょう」

●持ち込んだモノは必ず各自個室に持ち帰る

「家族それぞれがリビングに持ち込んだモノは、使い終わったら必ず、各自、個室に持ち帰ることをルールにしましょう。特に子どもたちには習慣化させることが大切です」

●おもちゃはおもちゃ置き場を作って収納

「子どものおもちゃがある場合、おもちゃ置き場を作り、出しっぱなしにならないようにしましょう。大きめのバスケットやボックスを置いて、遊ぶたびにすぐに片付けられるようにすると良いです」

●パソコン・テレビなどのディスプレイはしっかり固定

「パソコンのディスプレイやテレビ画面は、近年、薄型になったために、地震時、倒れるのでなく吹っ飛んでいきます。当たればケガをしますので、しっかり耐震ジェルマットで固定しましょう。

DVDプレーヤーやiPadなどタブレット類も、地震がきたら吹っ飛んでいきます。出しっぱなしにしないで、扉のある棚などにしまっておきましょう」

●DVD・CD類は収納を工夫する

「DVDやCD類は何も考えてないと、どんどん量が増えて、収納する際かさばってスペースを取ってしまいます。コンパクトにしまうなら、購入時に入っているケースから出して、100均で売られているCDファイルなどに移し替えるとコンパクトに収納できます。個人別にファイルを作っておくと探しやすくなります。また収納する引き出しやボックスなどの場所をあらかじめ決めておきましょう」

防災月間は、日頃あまり考えることのない防災について考える良いタイミング。この機会に、ぜひ家を構造から中身まで確認しておこう。

取材・文/石原亜香利


@DIME公式通販人気ランキング


興味のあるジャンルを登録して@DIMEをもっと便利に!Amazonギフト券が当たるキャンペーン実施中

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2022年9月15日(木) 発売

DIME最新号の特別付録は「ドラえもん DRY BAG」! 特集は「攻める節約、守る投資」「eスポーツ観戦ガイド」!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。