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SNSに匿名で自分を傷つける投稿をする「デジタル自傷行為」は自殺念慮や自殺未遂のリスクが高い

2022.09.17

デジタル自傷行為は自殺念慮や自殺未遂と関連か

米国の10代の若者の最大約9%が「デジタル自傷行為」を行なっており、これらの若者では、自殺念慮や自殺未遂のリスクが高いことが、新たな研究で明らかになった。

デジタル自傷行為とは、ソーシャルメディアに匿名で自分を傷つけるような内容の投稿をしたり、それを他者に送ったり共有したりすることを指す。

米ウィスコンシン大学オークレア校ネットいじめリサーチセンター(Cyberbullying Research Center)のJustin Patchins氏らが実施したこの研究結果は、「Child and Adolescent Mental Health」に2022年7月10日発表された。

この研究でPatchins氏らは、2019年に米国の12〜17歳の中高生4,972人(平均年齢14.5歳、女子50%)を対象に実施された調査の結果を用いて、デジタル自傷行為が自殺念慮や自殺未遂と関連するのか否かを検討した。

調査参加者には、デジタル自傷行為に関して、これまでにネットで、1)自分に関する意地の悪い内容の投稿を匿名でしたことがあるか、2)自分に対するネットいじめを匿名でしたことがあるか、を尋ねた。

また、自殺に関しても、過去1年以内に1)自殺を真剣に考えたか、2)実際に自殺を図ったことがあるか、を尋ねた。

その結果、参加者の8.6%はこれまでにネットで自分について意地の悪い内容の投稿をした経験を、5.1%はこれまでに自分に対するネットいじめをした経験を持つことが明らかになった。

また、このようなデジタル自傷行為の経験を持つ参加者では、自殺念慮や自殺未遂の経験を報告する確率が有意に高かった。

例えば、自分に関する意地の悪い内容の投稿をした経験を持つ参加者では、自殺念慮を抱く確率が5倍以上、実際に自殺を図る確率が9倍以上高かった。

同様に、自分自身に対するネットいじめをした経験を持つ参加者では、自殺念慮を抱くリスクが7倍近く、実際に自殺を図る確率が15倍以上高かった。

こうした結果についてPatchins氏は、「われわれの研究結果は、デジタル自傷行為と自殺念慮や自殺未遂が因果関係にあることを明らかにするものではない。ただ、両者が同時期に起こっていることを示す若干のエビデンスはある」と述べる。

そして、この因果関係を証明するには、同じ対象者を複数の時点で調査する必要があるとしている。

一方、本研究には関与していない、米クレムソン大学心理学教授のRobin Kowalski氏は、「デジタル自傷行為の根本にあるのは、自分の存在の重要性や意味をどの程度感じているか、他人が自分自身の重要性をどの程度感じさせてくれるか、という問題ではないか」との見方を示す。

例えば、自分は重要な存在ではないと感じ、低い自尊心に苦しんでいる人は、ネット上に自分に関するネガティブな内容の投稿をすることを、他人からのアドバイスを得るために、あるいは自分の感じていることの妥当性を確認するための手段とみなしている可能性がある。

同氏は、そうした行為が自殺のハイリスクにつながったとしても「特に驚きはない」と話す。

では、デジタル自傷行為に及ぶ人を助けるにはどうすればよいのか。Patchins氏は、「デジタル自傷行為は見つけるのが難しいため、手助けするのも難しい」と話す。

それでも同氏は、「親や友人は、加害者が誰であれ、ネットいじめに遭っている人を見つけた場合には、見て見ぬふりをせず、サイトやアプリの管理者、あるいは信用できる大人に報告するなどして、状況改善に努めるべきだ」と主張する。

一方、Kowalski氏は、「人に親切に接することは、その人に自分の重要性を感じさせるための鍵だ」と話す。同氏は、自殺した人は、自分は重要ではなく、他人にとって重荷であり、自分がいない方が世界は良くなると感じていることを指摘。

「われわれは、そのような考え方になっている人に、彼らには価値があり、世界の一部であり、決して誰かの負担になどなっていないことを明確に伝える必要がある」と述べている。(HealthDay News 2022年9月2日)

Copyright © 2022 HealthDay. All rights reserved.
Photo Credit: Adobe Stock

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://acamh.onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/camh.12574

Press Release
https://cyberbullying.org/digital-self-harm-suicide

構成/DIME編集部


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