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すべてがグレードアップ!大きな進化を遂げたトヨタのコンパクトミニバン「シエンタHV」の買い得度

2022.09.17

国産コンパクトミニバンを代表する1台、トヨタ・シエンタが3代目の新型へと生まれ変わった。ボディサイズは5ナンバーのままで、全長、全幅ともに「誰もが運転しやすかった」先代と変わらず。全高のみ、スライドドアからの乗降性や室内頭上空間のさらなるゆとりのために20mm高まっている(室内高も先代+20mm)。

ホイールベースも先代と同じ2750mm。が、プラットフォームはヤリス用のTNGA GA-Bプラットフォームを新たに採用する。先代は派手過ぎた!?とも言われたエクステリアデザインは、この新型では一転、ギヤ感あるクロスオーバーテイストに変身。ボディカラーにしても、落ち着き感ある9色とし、ぶつけやすい前後フェンダー部分とボディサイドに黒い未塗装のプロテクションモールを配することでクロスオーバー感を強調するとともに、万一、そこをぶつけてしまっても、パーツ交換だけで済むメリットも生まれている。エクステリアデザインそのものが角を落とした「シカクマル」のため、FF、4WDともに全車5.0m最小回転半径=小回り性の良さもあって、運転のしやすさは文句なしと言っていい。

インテリアもまた、一気に大人っぽく、上質になっている。インパネ、ドア内張りの一部を質感ある布張りとするなど、上質なシート地と合わせ、かなりシックで上級感あるリビング感覚が演出されているのだ(ドアを開け閉めする引き手部分のデザイン、位置はやや高めで違和感ありだが)。

もちろん、ミニバンならではの3列シート仕様に加え、先代シリーズ途中に加わった2列シート仕様も用意。ただし、先代のようにFUNBASEとは呼ばず、シエンタの2列シート仕様・・・という位置づけとなった(営業的理由らしい)。

ミニバンの特等席となるフルフラットフロアの2列目席の居住性も向上している。何しろ全長、ホイールベースをそのままに、1-2列目席間距離=カップルディスタンスは先代比で80mmも増しているのだ。そのぶん、3列目席のニースペースは減少しているのだが・・・。

なお、先代の2列目席は、3列7人乗りと2列5人乗りのFUNBASEでは乗り心地が異なっていた。3列シート仕様の2列目席は鉄ワイヤでクッションパッドを受けたウレタンフォーム構造、2列シート仕様の後席は、格納方式の違いもあって伸縮スプリング付ワイヤでクッションパッドを受ける、より座面がたわみやすくソファ感覚で快適に座れるコンターマット構造を採用。かけ心地に優れるのは5人乗りの後席だったのである。新型シエンタも、2列目席(後席は)の造りは先代と同じだという。

ノア&ヴォクシーなどとは違い、後席エアコン吹き出し口を持たせられないのが(コスト的にも)コンパクトミニバンの辛ところだが、新型シエンタではオプションで天井サーキュレーターを用意。車内の空気を循環させることで、2/3列目席でも快適な空調環境を得ることができそうだ。

車内の収納の多さも自慢なシエンタだが、特筆すべきはスマホの置き場所と充電、通信のためのUSBソケットの位置関係。前席はもちろん、後席も運転席背後のふたつのスマホポケットとふたつのUSBをスタイリッシュに用意しているから申し分なしである。

また、2列シート仕様は大容量ワゴン的キャラクターで、アウトドアや車中泊などにも大活躍してくれるクルマとなるのだが、新型では後席のチルトダウン構造の見直しで格納時のフラットフロアがより低まり、先代比で荷室高を50mmも高めているから、積載性はもちろん、車内をベッド化、お座敷化したときの天井の高さによる広々感も増すことになる。

ラットフォームがヤリス譲りなら、パワートレーンもヤリス譲りということになる。3気筒1.5Lダイナミックフォースエンジンを基本に、HVはモーターを付加したシリーズパラレル式ハイブリッドとし、5人乗りの2WD、XグレードでクラストップレベルのWLTCモード燃費28.8km/Lを誇っている。組み合わされるミッションはCVTだが、ファイナルギヤを落とし、ヤリスに対する車重増に対応しているという。なお、HVシステムのバッテリーはヤリスクロスやライバルのホンダ・フリードHVのリチウムイオン電池ではなく、ニッケル水素電池となる。理由を聞くと、車種への適合性、床面をなるべく下げたいパッケージングの意図からとのことだった。

全高20mm増しもさることながら、後席の乗降性にかかわるスライドドアの開口部も広くなっている。具体的には開口部を先代比で60mmも高めているのだ。先代で頭をかがめて乗降していた人も、これならより快適に乗り降りできるに違いない。スライドドア部分のステップ地上高は先代と同じ、乗用車として世界で最も低い部類のユニバーサルデザインと言っていい330mmとなる。

シートアレンジはシエンタ伝統の、3列目席を2列目席下に格納する方式を継続。3列7人乗り仕様の3列目席をそうして低くタンブル格納すると、3列目席固定用のパーツとその前に隙間ができてしまうのだが、その隙間を埋めるラゲージボードがオプションで用意されている。そしてチルトダウン機構で後席を前倒し格納する2列5人乗り仕様は、拡大した荷室のフラットさにこだわり、あえて荷室フロアの高さを最初から60mm高めているのである(そうしないと段差ができる。つまり荷室開口部のフロア地上高も60mm高まる)。4WDでもないのにフロアが高めなのは、そうした配慮からなのである。ちなみに2列5人乗り仕様の後席を畳むと、最大2045mmの荷室長(メーカー値)が出現。フロア長ではないものの、大人が真っすぐに寝られるスペースが確保されることになるだろう(純正アクセサリーのエアスープマットは不可欠だが)。

ここで試乗したのは、新型シエンタでも真打ちと言えるHVの最上級グレードとなるZの3列シート、7人乗りだ。アーバンカーキのシックでアウトドアに似合うボディカラーがなかなかだ。HVモデルには、ライバルのHVにないAC100V/1500Wコンセントが44000円で用意され、車内外でコーヒーメーカーや簡易電子レンジ、照明などの家電品が使えるようになるから、アウトドアや車中泊、災害時に活躍してくれるに違いなし(ノートパソコンの電源供給もOKだから移動するワークスペースとしても)。

走り出す前に報告しておくと、新型シエンタには電子パーキングブレーキとオートブレーキホールド機能は未搭載(トヨタの1.5L級の例に倣い)。よって運転席足元には、今時!?・・・と言っていい足踏み式ブレーキが存在する。ただし、全グレードに最新の先進運転支援機能であるトヨタセーフティセンスが標準装備されるのだが、その中の全車速域対応のACC(アダプティブクルーズコントロール)は、Zグレードのみ電制シフトを奢るため、渋滞時に嬉しい停止保持機能が備わることになり、前車が発進すれば自動で再び追従走行に移ってくれるから快適・便利である。高速走行の機会が多く、ACCの有難みを享受したいのであれば、グレードはZを推奨する。

エンジン91ps、12.2kg-m+モーター80ps、14.4kg-mのスペックを持つHVモデルに乗り込めば、まずはドライビングポジションの自然さに感動させられる。というのも、先代はシートとインパネの位置関係が不自然で、インパネ、ステアリングを見下げるようなポジションだったのである(TNGAの採用による)。

出足はもちろんEV走行。モータートルクによる静かでスムーズでトルキーな加速感が心地よい。車重はガソリン車に対して70kg重くなるのだが、ノーマル/エコ/パワーが選べるドライブモードがノーマル以上なら、動力性能は例えば3人乗車の経験では十二分。軽快感あるドライブフィール、加速感が持ち味となる。

パワーステアリングは終始軽く扱いやすく、乗り心地は先代のフワッとしたタッチから一転、TNGAの面目躍如というべき、硬めながらしっかり感とフラット感あるタッチを示してくれる。しかも、カーブでは先代のロールの大きさが影を潜め、適度なロールを伴いつつ、4輪の185/65R15サイズのタイヤが路面に張り付くような曲がりやすさと安定感を発揮してくれるのだから、カーブや山道の走行が苦手なドライバーも安心でき、安全である。

そうした走りやすさをさらに強調するのが、トヨタセーフティセンスに含まれる先進の「プロアクティブドライビングアシスト=PDA」である。歩行者が飛び出してくるかも知れない・・・といった危険を先読みしてくれたり、ACCの作動なしで先行車との車間距離を一定に保つための自動減速機能、カーブ手前での減速機能(速度が早すぎると判断した場合)まで備わるため、極めて安全に走れるのである。こうした先進機能を標準装備してくれたところに拍手を送りたい。シエンタのような実用車、様々な技量のドライバーが運転するクルマにこそ、必要と思えるのである。

というわけで、エクステリア、インテリア、ドライビングポジション、そして走行性能や乗り心地、装備、先進運転支援機能などで大きく進化した新型シエンタ。街乗りがアウトドアまで、幅広く活躍してくれるに違いない。現時点でライバルをしのぐ商品力を備えていることはまちがいないだろう(ライバルは来年フルモデルチェンジの予定)。なお、新型シエンタのベースグレードと言える1.5Lガソリン車と、E-Fourと呼ばれる電気式4WDモデルの試乗記は、各席の居住性や荷室の寸法、充実した装備類の紹介とともに、改めてお伝えしたい。意外と言ったら失礼だが、ガソリン車の走りがなかなか良かったのである!!

トヨタ・シエンタ

文・写真/青山尚暉


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