小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

高強度の運動の最中は眼圧が有意に低下する、東都大学研究報告

2022.09.14

高強度運動中は眼圧が低下する

高強度の運動を行なっている最中は眼圧が有意に低下するというデータが報告された。東都大学幕張ヒューマンケア学部理学療法学科の河江敏広氏らの研究によるもので、詳細は「Healthcare」に2022年6月26日掲載された。

低~中強度運動では有意な変化はなく、また高強度運動でも、負荷終了後の回復期間中の眼圧は負荷前と有意差がないという。

血管新生緑内障や増殖糖尿病網膜症では、血圧や眼圧の変化が病状に影響を及ぼす可能性が指摘されている。

一方、運動の習慣的な継続は血圧を下げるように働くが、運動の最中の血圧は上昇することが知られており、網膜の状態が不安定な場合、激しい運動を控えた方が良い場合もある。

他方、眼圧の変化も網膜や視神経に影響を及ぼす可能性があるが、運動中の眼圧の変化はほとんど検討されていない。

数少ない既報研究の中には、中強度の有酸素運動によって眼圧が低下したとする報告がある一方、1RM(1回だけ実施可能な最大負荷量)の80%の負荷で4回のウエートリフティング後に眼圧が上昇したとする報告があり、結果に一貫性が見られない。河江氏らは、運動強度によって眼圧への影響が異なる可能性を想定して本研究を行った。

研究対象は、眼疾患、心血管疾患、筋骨格系疾患などのない健康な18人の男性(平均年齢24.6±2.7歳、BMI21.2±1.1)。全員が非喫煙者であり、眼圧は10~21mmHgの範囲であることを適格条件とした。最大酸素摂取量(VO2max)は平均53.4±8.0mL/kg/分だった。

運動の負荷には自転車エルゴメーターを用いた。運動強度を、VO2maxの30%(低強度)、50%(中強度)、70%(高強度)とする3条件とし、それを全員に試行。

各条件の試行には少なくとも1日以上の間隔を設け、また眼圧の日内変動に配慮して全条件の試行を19時から開始した。運動負荷前と、20分間の運動中の5分ごと、および回復段階(負荷終了の3分後)に眼圧を測定。

また、全身への血液供給を反映するとされる平均血圧を、収縮期血圧と拡張期血圧測定の結果から算出した。運動中は呼気ガスのモニタリングにより、運動強度を一定に維持した。

検討の結果、3条件いずれの強度でも、運動中の酸素摂取量は安静時に比べて有意に上昇していた。眼圧については、VO2maxの30%と50%の条件では、運動中および回復段階でも、負荷前の安静時と有意な変化がなかった。

それに対してVO2maxの70%という高強度の負荷をかけた時の眼圧は以下のように、運動中は安静時より有意な低値を示し(すべての時点でP<0.05)、回復段階では有意差が消失した。

安静時14.2±2.6、負荷開始5分後12.4±2.8、10分後11.5±2.68、15分後11.5±2.58、20分後11.6±2.88、回復段階13.1±2.3(単位はmmHg)。

平均血圧については、VO2maxの30%と50%の条件では眼圧と同様に、運動負荷中および回復段階でも負荷前の安静時と有意差がなかった。

VO2maxの70%では以下に記すように、運動中に安静時より有意な高値を示し(すべての時点でP<0.05)、回復段階には有意差が消失した。

安静時の平均血圧は94.3±10.4、負荷開始5分後は110.0±12.4、10分後103.3±9.9、15分後102.2±7.5、20分後100.3±7.1、回復段階94.1±11.2(単位はmmHg)。

また、酸素摂取量が高いほど眼圧が低いという、有意な負の相関が認められた(r=-0.15、P=0.026)。一方、酸素摂取量と平均血圧の関連は非有意だった(P=0.193)。

以上の結果を基に著者らは、「健康な男性では、高強度の有酸素運動中に眼圧が有意に低下するが、低~中強度の運動では有意な変化は生じない」と結論付け、「健康な男性以外を含む多様な集団での追試が求められる」と述べている。

また、眼圧降下薬の一種であるβ遮断薬は交感神経の働きを抑制し房水(眼球内の水分)の産生を抑えることで眼圧を下げるが、運動中には交感神経が亢進するにもかかわらず高強度運動で眼圧が低下したことから、「高強度運動による眼圧低下は、交感神経系とは異なる経路に対する機序で生ずるのではないか」との考察を加えている。(HealthDay News 2022年9月12日)

Abstract/Full Text
https://www.mdpi.com/2227-9032/10/7/1196

Copyright © 2022 HealthDay. All rights reserved.
Photo Credit: Adobe Stock

構成/DIME編集部


@DIME公式通販人気ランキング


興味のあるジャンルを登録して@DIMEをもっと便利に!Amazonギフト券が当たるキャンペーン実施中

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2022年9月15日(木) 発売

DIME最新号の特別付録は「ドラえもん DRY BAG」! 特集は「攻める節約、守る投資」「eスポーツ観戦ガイド」!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。