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20年かかる返済期間が10年で終了!従業員に聞く会社の「奨学金返済支援制度」のメリット

2022.09.15

■連載/あるあるビジネス処方箋

前回(その1)に引き続き、ウエディングプロデュース・レストラン運営の(株)ノバレーゼの「奨学金返済支援制度」を紹介したい。前回は、制度の概要を取り上げた。今回は、制度を利用した財務経理部マネージャーの岩井雄紀さんに取材を試みた。

その1はこちら

岩井さんは2012年に新卒として入社し、主に結婚式のプランニングや全社の採用業務に関わり、2017年にマネージャー(課長)に昇格した。私立大学在学中に両親から学費などの経済的な支援を受けてはいた。だが、親に負担をできるだけかけずに卒業したい、早く自立をしたいといった思いから、奨学金の支給を受け、学費や生活費を払った。

財務経理部マネージャーの岩井雄紀さん

返済は勤続5年後の2017年に100万円、勤続10年後の2022年に100万、双方合わせて200万円を会社が肩代わりした。2012年から17年まで毎月返済した額と、この200万円を合わせて、奨学金は2022年にすべて返済をしたことになる。

Q.返済は、特に20代の頃は負担ではなかったのでしょうか?

20代前半は給与が手取り20数万円で、そこから数万円を毎月返済していました。全額返済するまでに約20年かかることは学生時代の頃から理解しています。借りたものはきちんと返すことももちろん心得ていましたが、負担を多少感じることが時々あったのです。

入社時に社会人になって10年後の2022年に完済できるとは想像していなかったので、たいへんにうれしく思っています。「会社に早く恩返しをしたい」と考えています。例えば入社して10年が経ち、後輩社員が増えていますが、奨学金の返済に限らず、何かの壁や問題にぶつかっているならば支援をしたい。また、新卒採用に今は直接関わってはいませんが、奨学金を得ている学生に弊社の「奨学金返済支援制度」もお伝えしたいです。

ノバレーゼが運営する結婚式場のひとつ、兵庫の「ジェームス邸」

Q.制度がスタートする頃から、関わりがあったのですね。

入社した頃、ある日、社長や役員などの会議に私と数人の社員が呼ばれたのです。その場で、奨学金の返済状況などを差し障りがない範囲で教えてほしい、と言われました。当時、社員(486人)の中で約3割が奨学金の返済をしながら働いていることを知っているようでした。それで実情を把握されようとして、私たちを会議に招いたのではないかなと思います。新入社員の頃ですから、ずいぶんと緊張しました。

私の感覚としては社長をはじめ、役員の方たちは私たちが返済するにあたり、負担にならないように会社として何らかの支援ができないか、といったお考えでいるようでした。「完済するのに毎月数万円のペースで返済し、約20年かかる。完済は42歳になります」と私が話すと、とても驚いた役員の方がいました。そのあたりのやりとりは、特に印象的でした。

Q.奨学金について今、どう思っていますか?

大学を卒業できた理由のひとつに、奨学金を得ることによる安心感があったことは少なからず影響していたと思っています。奨学金を受け取っていなかったならば、両親の経済的な負担は相当なものになったはずです。その意味で、奨学金を得ることができたことにたいへんに感謝しています。

ですから、自分で言うのはおこがましいかもしれませんが、勉学には私なりに励んだと思っています。「奨学金で生活している」といった意識はずっとありましたので、それにきちんと答えなければいけないと思いを4年間強く持っていました。

会社員になってからも、「こういう人が奨学金を得て大学を卒業し、働いている」と模範にならなければいけないと思い続けています。

Q.奨学金の返済に苦しむ人が増えている、と言われます。どのように感じますか?

そのようなニュースを見るたびに、奨学金を返済する立場でしたので返済できなくなる思いや心理はわからないでもないのです。奨学金を得てでも、専門学校や短期大学、大学、大学院に進もうとするのは学ぶ意欲が旺盛で、すばらしいなと思いますが、借りたものはきちんと返すことは大切です。

今は、奨学金の支給を受ける理由が経済的困窮によるものとは限りません。「自分の力で卒業をしたい」「自立を早くしたい」を挙げる人が多いことも、私は社会に伝えたい。そのような志を持って卒業しても、就職活動が上手くいかずにフリーターをせざるを得ない人が私の身近にもいました。フリーターをしながら、毎月数万円の返済をするのは、しかもそれが長きにわたるのは大きな負担になるのではないかなと思います。

返済に苦しむ人が増えているのはその方だけでなく、社会や経済のあり方にも何らかの問題があるように思います。その意味で、弊社のような制度が世の中に増えることを願っています。

今後、進学を考えている方やそのご家族には、進学したい専門学校や短期大学、大学、大学院で学び、卒業することをどうかあきらめないでいただきたいですね。

文/吉田典史


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