NFT(非代替性トークン)とは、仮想通貨に用いられるブロックチェーン技術を駆使して作られた偽造が困難なデジタルデータのこと。この今話題のNFTだが、実際に保有している人はどれくらいいるのだろうか?
MMD研究所はこのほど、予備調査ではスマートフォン、タブレット、PCいずれかを所有する15歳~69歳の男女6,763人、本調査ではNFT保有経験のある95人を対象に2022年6月29日~6月30日の期間で「NFT(非代替性トークン)に関する調査」を実施した。調査結果は以下の通り。
NFT(非代替性トークン)の認知率は30.8%、現在保有率は3.2%
スマートフォン、タブレット、PCいずれかを所有する15歳~69歳の男女6,763人を対象に、NFT(非代替性トークン)の認知、保有状況を聞いたところ、認知率は30.8%であった。「現在保有している」と回答したのは3.2%となり、性年代別で見ると、現在保有の割合が最も高かったのは男性20代(n=532)で9.0%となった。
続いて、NFTを認知しており、過去保有経験のない1,671人を対象に、NFT保有への興味を聞いたところ、「興味がある(6.9%)」「やや興味がある(23.8%)」を合算した興味がある割合は30.7%となった。
保有経験のあるNFTジャンルは「スポーツ」「漫画・アニメ」「音楽・芸能」
NFTの保有経験者409人を対象に、保有経験のあるNFTジャンルを聞いたところ(複数回答可)、「スポーツ」が41.2%と最も多く、次いで「漫画・アニメ」が39.2%、「音楽・芸能」が34.0%となった。ただ、上位3位のジャンル以外の所有も3割程度あり、あまり保有しているジャンルに偏りがないことがわかった。
続いて、NFTを認知しているが未保有で、保有に興味がある513人を対象に、保有したいNFTジャンルを聞いたところ(複数回答可)、「漫画・アニメ」が38.2%と最も多く、次いで「デジタルアート」が33.5%、「音楽・芸能」が31.9%となった。
NFTを保有している(していた)理由は「ゲームに参加するため」「話題になっていたため」など
NFTの保有経験者409人を対象に、NFTを保有している(していた)理由を聞いたところ(複数回答可)、「ゲームに参加するため」が26.4%と最も多く、次いで「話題になっていたため」、「好きなアーティスト・クリエイターの商品を保有するため」が同率で24.6%となった。
続いて、NFTを認知しているが未保有で、保有に興味がある513人を対象に、NFTを保有したい理由を聞いたところ(複数回答可)、「長期的な投資のため」が31.7%と最も多く、次いで「短期的な投資のため」が24.3%、「話題になっていたため」が23.1%となった。
利用したことのあるNFTマーケットプレイス上位は「楽天NFT」「LINE NFT」
予備調査から抽出したNFTの保有経験者95人を対象に、利用したことのあるNFTマーケットプレイスを聞いたところ(複数回答可)、「楽天NFT」が34.7%と最も多く、次いで「LINE NFT」が32.6%、「SuperRare」と「HEXA(ヘキサ)」が同率で18.9%となった。
NFTに対して使った合計金額「5万円未満」が最多
NFTの保有経験者95人を対象に、これまでNFTに対して使った合計金額(売却益は考慮せず、購入にかかった金額)を聞いたところ、「5万円未満」が32.6%と最も多く、次いで「5万円~10万円未満」が18.9%、「10万円~20万円未満」が16.8%となった。
※本調査レポートは小数点以下任意の桁を四捨五入して表記しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合がある。
<調査概要>
調査期間:2022年6月29日~6月30日
有効回答:<予備調査>6,763人<本調査>95人
調査方法:インターネット調査
調査対象:<予備調査>スマートフォン、タブレット、PCいずれかを所有する15歳~69歳の男女
<本調査>NFT保有経験者
設問数 :<予備調査>5問<本調査>4問
出典元:MMD研究所
構成/こじへい