アナログ方式の採用により音声の遅延を感じることがほぼない
アイコムは、同時通話対応の特定小電力トランシーバー「IC-5020」を8月末に発売する。価格はオープン。
「IC-5020」は、高度な連携が求められるクレーン作業、工事や測量、撮影現場など、緻密なコミュニケーションが必要とされるシーンに最適な同時通話対応の特定小電力トランシーバー。
しかも通信はアナログ方式で、デジタル方式のような音声の遅延を感じることがほぼないため、よりシビアな連携が必要とされるシーンに対応することができると、発売元では説明している。
また、ボディはコンパクトで軽量なうえ、IP67の防塵・防水性能を備えており、雨天や水しぶき、粉塵が舞うような環境でも快適に使用することが可能。さらに、通話の秘匿性を高める秘話機能も搭載する。
従来の同社製同時通話システムへ円滑に組み込むことが可能
もちろん、従来機「IC-4855」や「IC-5010」、車載型特定小電力トランシーバー「IC-MS5010」との互換性を確保しているので、従来の同社製同時通話システムに、スムーズに組み込むことが可能。特に「ICMS5010」は同時通話に加え、交互/中継通話にも対応するほか、中継装置としても活用することができるため、より広い範囲、高度な通話システムを構築することができる。
チャンネル数は27ch+1ch(制御ch)で、送信出力は10mW/1mW の切り替えが可能。駆動時間は1mW時が約11時間、10mW時が約10時間(ともに付属のリチウムイオンバッテリーパック「BP-304A」使用時)。外形寸法は51.4(W)×95.5(H)×26(D)mm、重量は約155g(いずれも「BP-304A」装着時)。「BP-304A」のほか、キャリングケース「LC-196」を付属する。
製品情報
https://www.icom.co.jp/lineup/products/IC-5020/
構成/立原尚子