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黒い文字だけで書くよりイラストや色を使って書いたほうが覚えられるのはなぜ?

2022.08.28

仕事を始めた頃、よく上司や指導担当から「ノートを取れ」と言われていた。

ノートに書くことで記憶に残りやすい上、何回も同じ質問を繰り返さずに済むからだ。でも、誰もが感じていると思うが、「ノートの取り方」は意外と難しい!

先日も仕事に役立つだろうと有料のセミナーに参加し、ノートを取ったはずなのに、後で読み返すとすっかり内容を忘れている。これではノートの意味が無い。内容がしっかり記憶に残るような、ノートの書き方をぜひ知りたい。

今回は「瞬読」を提唱されている山中恵美子先生に、ビジネスパーソンのための使えるノート術についてインタビューを依頼した。

左脳ノートより右脳ノートを

――山中先生はこのほど、「一分見るだけで頭が劇的によくなる 瞬読式ノート術」(SBクリエイティブ発刊、定価1500円+税)を上梓されました。ここでは本当に役立つ「ノートの書き方」が紹介されていますが、私たちはノートの取り方の何を間違えていたのでしょうか?

山中先生 セミナーに参加してノートを取ったのですね?文字ばかりで色の無い「左脳ノート」になっていませんか?

これでは頭が整理されないし、思考が深まりません。多分、ちゃんとノートを取ったのに、あまり記憶に残っていないでしょう。

新刊書で紹介したのはこちらの「右脳ノート」です。文字はこちらの方が少なく、イラストや色が使われています。

一見すると情報量は左脳ノートに比べるとかなり少ない様に見えますが、実はこの右脳ノートは、イメージがキモになっているため、記憶に残りやすく、得た情報を他人に紹介するようなアウトプット機能にも優れているのです。

こうしたノート術は、誰かが話していることや本の内容などを自分の頭の中でイメージとして捉え、イラストと文字で表現するもので、画期的なノートの取り方なのです。

単に記録しておく機能だけでなく、こうして書いたノートは右脳を刺激して、新しい発想や仕事や私生活における判断力もアップし、思考力も高まります。

右脳を刺激するノートの書き方

――なるほど!ぜひ新しいノートの取り方を習得したいのですが、私はイラストが得意ではありません。

山中先生 イラストの上手い下手は関係ありません。絵は自分が記録するための絵であり、自分だけが分かれば良い絵だからです。

得た情報を頭の中でイメージして、それを「あなたなりの描き方」でイラストにすればよいのです。この「イメージ」から「イラストに描く」という行為がポイントです。

ノートは見開き2ページを基本にします。見開いたノートにイラストや色で情報を書くことで、情報の流れを一場面としてとらえることができるからです。

イラストにするためには何かポイントかを捉える思考が必要です。例に挙げた「右脳ノート」では、講師の似顔絵が描かれています。眼鏡をかけてしっかりした眉毛と髪の毛が印象的です。これを描いた人は、講師の四角い眼鏡と眉毛と髪型がこの人の特徴だととらえて描いています。講師の特徴やポイントを押さえることで、より記憶に残る考え方をしているのです。

ノートの文字は黒、色はイラストで使う

色も同じように記憶に残すために使うツールです。その人がイメージする色を使うことで、より記憶に残るノートとなるのです。

私がおすすめするのは「文字は黒、色はイラストで使う」です。文字の色を変えると、文字を書いている最中にペンを持ち変えなければならず、集中が途切れてしまいます。また、文字を追っている目が色で惑わされてしまうので、文字は黒に統一しています。

さらにノートの書き出しには必ず日付、MTG(ミーティング、会議、セミナー、講演会)名、相手の似顔絵、名前を書きます。そして、単にノートを書いて終わりではなく、このノートを見て「瞬読」することで、さらに右脳を刺激し、判断力、記憶力、想像力、集中力、アイデア力、思考力などあらゆる能力を鍛えることができます。

――最後に山中先生から、ビジネスパーソンへアドバイスやエールがあれば教えてください。

山中先生 これから、あなたはどんな人生を思い描きますか?毎日のノートの取り方を少し工夫するだけで、記憶への残り方が変わります。

記憶への残り方が変わると、思考力や判断力がさらに養われます。思考力や判断力が養われると、ご自身の思い描いた人生を手に入れることができます。

自分だけにしか書けない、自分だけのノートを作って、人生を好転させてくださいね。

――ありがとうございました。

書いたノートを見返すのも大切なポイントだと教えてくれた山中先生。先生の提唱する「瞬読」とあわせて読めばより理解が進むはず。

著者
山中 恵美子(やまなか・えみこ)さん
株式会社瞬読代表取締役
株式会社ワイイーエス代表取締役社長
1971年、大阪府生まれ。甲南大学法学部卒業。大学在学中に日本珠算連盟講師資格取得。
学生時代より、珠算指導を開始。
卒業後、関西テレビ放送株式会社に勤務。
2003年、自身のそろばん塾を開校。のべ2,000人以上を指導。2009年 学習塾SSゼミナールを兵庫県西宮市で開校。8年で30教室、約2万人の生徒が卒業。学習塾にて、学習効果を上げる方法の一環として、速読を取り入れる。これが後の「瞬読」となり、生徒の成績が上がり、次々と難関校に合格。瞬読は保護者にも知られ、ビジネスパーソンにも広まり、現在受講生は3,400名を超える。
著書の『瞬読』『瞬読ドリル』(共にSBクリエイティブ株式会社)『瞬読式勉強法』『見るだけで脳が良くなる 1分間瞬読ドリル』(共にダイヤモンド社)は、シリーズ累計20万部超えのベストセラーに。
新著は『1分見るだけで 頭が劇的によくなる 瞬読式ノート術』(SBクリエイティブ株式会社)
山中恵美子 公式LINE
https://lin.ee/BgpwEXu

文/柿川鮎子

編集/inox.


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