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ビジネス英語の中級者が学習する時にやってはいけない3つのこと

2022.08.28

ビジネス英語学習に取り組む中、何か学習法に悩みを抱えていないだろうか。実は、英語レベルごとに、ビジネスパーソンが抱える悩みというのは、意外と共通していることもあるようだ。今回は、ビジネス英語コーチに、英語学習の中級者と初級者向けに、よくある悩みの解決策をアドバイスしてもらう。

英語中級者が学習時にやってはいけないこと3つ

YouTubeチャンネル「ビジネス英語コーチHika」は、ビジネス特化型オンライン英会話サービスを提供するビズメイツが運営する、今年6月より始まったチャンネルだ。英語学習に取り組むビジネスパーソンに役立つ情報を発信している。

そのうち、「英語中級者が絶対やってはいけないこと」の動画では、英語中級者の学習法の落とし穴が紹介されている。多くの中級者は、次の3つを行っており、それが学習を非効率にしているとHika氏は動画内で指摘する。

1.直接、日本語から訳す

訳すときに、日本語の文章から英語の文章へと直接訳しがちだが、わかりにくい英文になってしまう。正解は、「伝えたい意味」を考え、それを英語で表すとどうなるか?と考えて英文を作ることだ。

2.完璧な文法で話そうとする

話すときには、文法が合っているかどうか気になりがちだが、話すときというのは、日本語同様、相手に気持ちや思いを伝えるのが目標。伝えたいことに集中するのがベストだ。

3.自分のレベルに合っていない教材を選ぶ

教材を選ぶ際に、「これちょっとレベル高そうだな」と思うものはNG。自分のレベルより少し低いものを選ぶのが吉と出るそうだ。

中級者が自分のレベルに合っている教材を選ぶポイント

上記の3つめ、「自分のレベルに合っていない教材を選ぶ」対策として、「自分のレベルより少し低いものを選ぶ」ことが解決策として挙げられていた。具体的にどのようなことを基準にすればいいか、Hika氏に聞いてみた。

【取材協力】

伊藤日加氏(Hika)
ビズメイツ株式会社 ビジネス英語コーチ
カナダ生まれ。ベルリッツ・ジャパンに英語教師として入社後、教師の採用やマネジメント、品質管理を担当。その後、本社商品開発マネージャーとして、教材開発や企業向けのセミナー講師を担う。2012年に同社を退社後、ビズメイツ株式会社を設立、取締役に就任。
https://www.bizmates.co.jp/
ビジネス特化型オンライン英会話「Bizmates」

「英語には、“インプットレベル”と“アウトプットレベル”がありますが、多くの人は自分の“インプットレベル”に基づいてアウトプットの教材を誤って選択しています。なぜなら、自分が読んで理解できる教材は簡単すぎると考えるからです。しかし、教材を読むことと、実際に話すことは異なります。

そこで、簡単なテストをするのをおすすめします。教材の一部を読んで、その内容を口頭で30秒以内に英語で要約してみてください。効果的なアウトプットレッスンを行うためには、教材を読んで理解することに加えて、簡単に口頭で要約できる必要があります。それができれば、自分の意見を加えて詳しく意見を交わすこともできるでしょう。難しければ、その教材は自分のアウトプットレベルに合っていないということです。

今回の動画の対象となる学習者は、自分のアウトプットレベルよりもはるかに高いインプットレベルを持っている人達です。彼らの最初の目標は自分のインプットレベルにアウトプットレベルを近づけることです。そのためには、一旦インプット学習を止めて、アウトプット学習に集中するべきでしょう」

中級者にありがちな悩みへの解決策

その他、中級者が悩みがちな他の悩みについても、Hika氏に回答してもらった。ここでは、「ネイティブの話すスピードについていけない」「複数人の会話で自分の意見が言えない」の2つの悩みを取り上げる。

1.ネイティブの話すスピードについていけない

「ネイティブスピーカーのスピードについていくには、まずはネイティブのスピードに追いつけない理由を理解することです。多くの生徒はリスニングでやる気を失いますが、問題はリスニングが苦手な理由がわからないことです。リスニング力には、6つの重要な要素『単語力、文法力、知識、発音、フォニックス、テクニック』があります。どれが自分の苦手な要素かによって、勉強方法が異なります」

ちなみに6つの要素は『【最短で】英語リスニングをマスターできる勉強法【英会話】』の動画で詳しく解説されている。

「英語力が高い方で、ネイティブの英語を聞き取れない主な理由は、『知識(Background information)』と『フォニックス(Phonetics)』の2つの要素が苦手であることです。知識は相手の国の文化やジョーク、トレンドなどの情報のこと。これを知らないと聞き取るのはむずかしいです。フォニックスはネイティブが話す時の実際の発音です。例えば、want toがwannaになったり、did youがdijyaになったりします。こちらのルールを知れば、ネイティブの英語も聞きやすくなります」

2.複数人の会話で自分の意見が言えない

「多くの人は、複数のスピーカーとの会話で自分の意見を伝える唯一の方法は、会話を中断して『May I interrupt?』と言うことだと考えています。しかし、おそらくこれは最も不自然なやり方です。会話を止めた途端に、自分がよそ者のように感じてしまいます。その代わりに、このようなフレーズを使うことで自然と会話の中に入ることができます」

That’s a good point, but I feel that…
I don’t know about that, I feel that…
Really? You think so? I feel that…

「同意、反対、または驚きを示すことで、一瞬の間、全員の注意を引くことができます。その瞬間に自分の意見を話すことで、自然と会話に参加することができるでしょう」

初級者が英語学習でやってはいけないこと

では、英語学習の初級者はどうか。Hika氏に尋ねると、多くの初心者がやってしまいがちな例を3つ挙げてくれた。

1.基本的な文法などの基礎から学習を始める

「多くの初心者は、I AM, YOU ARE, HE IS, など、基本的な文法から勉強を始めますが、とても退屈でつまらないため、多くの人が数日で飽きてしまいます。これはおそらく英語を学ぶ最悪の方法です。

それより、すぐにも使えるフレーズから学ぶほうがいいです。いくつか使えそうなフレーズを学んで、実際に現場で使ってみて、話せる気分になって英語にちょっとずつ興味を持ってくのがいいと思います。いずれ自分がもっと基礎を学ばないといけないと気づきます。そのタイミングで基礎を学べばいいと思います」

2.テストで高得点をとることを目標にする

「多くの初心者は、何から始めてどうやって成果を測ればよいかわからないため、TOEICなどのテストに基づいた教材を勉強します。このアプローチの問題点は、英語学習の目的が『高得点をとること』になることです。あなたのビジネス英語学習の目的は何でしょうか? たいていの場合、現場において英語でコミュニケーションをとり、ビジネスを円滑に進められるようになることでしょう。目標が間違っていれば、勉強法も間違います。したがって、TOEICや一部のテストのスコアを目標として使用することは避けてください」

3.目標に関係のある内容を学ぶ

「人々が、英語をやめてしまう最大の理由の一つは、自分が学んでいることの関連性を理解していないことです。仕事で英語が必要な場合は、ビジネス英語から始めるのがおすすめです。旅行に英語が必要な場合は、トラベルイングリッシュから始めるのがいいと思います。内容がより有意義になり、より長く学習を続けることができます」

ビジネス英語学習の中級者と初級者向けの、学習法に関する悩みや落とし穴について解説してもらった。いずれも「なるほど!」と納得できるものばかり。ぜひ日々の学習に取り入れていこう。

取材・文/石原亜香利

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