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0-100km/h加速は3.3秒、最高速度は306km/h、ランボルギーニがスーパーSUV「ウルス ペルフォルマンテ」を発表

2022.08.24

スーパーSUVのパフォーマンスは新たな次元へ到達

アウトモビリ・ランボルギーニは、街中でもトラックでもオフロードでもパフォーマンスを示すデザインでスーパーSUVのスポーティーさとパフォーマンスを新たな高みに押し上げる「ウルス ペルフォルマンテ (Urus Performante)」を発表した。

スーパースポーツの性能を実現するために込められた技術力を主張する力強い新次元のスタイリングが、ひと目で強烈な印象を残す1台となっている。

その公開に先立ち、ウルス ルフォルマンテは、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムのコースで標高4,302mにあるフィニッシュラインを10分32秒064で通過し、これまでの最高記録である2018年の10分49秒902を破り、市販車SUV部門の新記録を樹立した。

アウトモビリ・ランボルギーニのチェアマン兼CEOのステファン・ヴィンケルマン氏は次のようにコメントしている。

「ウルス ペルフォルマンテは、時代を画すランボルギーニのスーパーSUVの極上のパフォーマンスと個性的な外観を、ラグジュアリーな汎用性と最高に夢中になれる走りはそのままに、次の段階へと押し上げました。その実力は路上にとどまらずあらゆる環境で発揮され、もともとの素晴らしいモデルを活かしながらさらに改良されたドライビングダイナミクスを反映する魅力的なデザインで、唯一無二の存在感を放っています。ウルスは発売当初からランボルギーニのデザインDNAと技術力を受け継いだ、新時代に向けた世界初のスーパーSUVとして新しい基準を打ち立ててきました。ウルス ペルフォルマンテは、SUVセグメントを新たな高みへと引き上げていきます」

大胆で空力的なダイナミズムの響きを感じさせるデザイン

ウルス ペルフォルマンテは、どの角度からでもひと目見たときから大胆で空力的なダイナミズムの響きを感じさせる。路上に君臨する姿は、端正で、よりシャープになり存在感を増したボンネットとバンパーが、ペルフォルマンテのスーパースポーツ遺伝子を主張すると同時に、ウルス本来のエレガンスさ保持している。複合素材が広範に使用されたウルス ペルフォルマンテはセグメント最多のカーボンファイバー部品数を誇っている。

アウトモビリ・ランボルギーニのデザイン責任者であるミィティア・ボルケルト氏は次のようにコメントている。

「ウルス ペルフォルマンテの極めて大胆で特徴的なデザインは、フロントバンパーのエアカーテンを含むエアロダイナミクスの改良をうまく融合しています。ペルフォルマンテの系譜を彷彿とさせるカーボンファイバーの新軽量ボンネットと車両全体にわたるカーボンファイバーの広範な使用により、視覚的な差別化を図っています。新たなベンチマークとなるこのウルスは、ドライバー志向の個性的なスーパーSUVとしてデザインしています」

そのラインが新しいフロントバンパーにまで深く切り込むボンネットは、エアアウトレットも含め軽量鍛造カーボンファイバー製となっている。ボディカラーを選択する際に、オプションで部分的にカーボンファイバーを見せることも可能。オプションでルーフをカーボンファイバーにすると、ウラカン ペルフォルマンテやウラカン スーパートロフェオといったランボルギーニのスーパースポーツモデルを連想させる。

また、カーボンファイバー製のフロントバンパーとスプリッターは力強い新たなラインを描く。ブラックの新しいフロントエアインテークはエンジン冷却性能を高めると同時に、スーパースポーツの伝統を最大限に表現。ドラッグ低減という全体テーマを持つ空力デザインの中で、新たなエアカーテンは気流をフロントホイールの上に導き、新しいボンネットのエアアウトレットは全体の空力効率に貢献すると同時にエンジン冷却性能も高める。そして新しく設計されたリアスポイラーは、リアダウンフォースを38%増加させる。

新しいスチールスプリングによって、ウルス ペルフォルマンテのシャーシは20mm低くなった。トレッドは16mm広くなり、その上部を囲むカーボンファイバー製ホイールアーチの幅も拡大。新しくオプションで、チタンボルト使用の23インチまたは鍛造22インチ軽量ホイールと、専用開発されたピレリタイヤが選べる。

横から見ると、ウルス ペルフォルマンテの低い輪郭は存在感あるフロント、リアウイングとバンパーがアクセントとなり、全長も25mm拡大。リアも同様にハイパフォーマンスを狙った独特なデザインとなっている。カーボンファイバーのフィンを持つリアスポイラーは、アベンタドール SVJにインスピレーションを得たもので、ダウンフォース向上に貢献している。

さらに下部のリアバンパーとディフューザーもカーボンファイバー製となっている。標準では軽量チタンのアクラポビッチ製スポーツエキゾーストを装備し、ドライブモードの選択によって特徴的なランボルギーニサウンドを響かせる。ボディはペルフォルマンテのダイナミズムを強調するバイカラー。ブラックのドアハンドル、ボンネットのエアアウトレットやスポイラーリップのカーボンファイバーがボディカラーを引き立てる。

インテリアに目を向けると、コックピットには標準のNero Cosmus(ブラック)のアルカンターラに新しい六角形デザインのシートステッチを施した「ペルフォルマンテ トリム」が使用されており、オプションでレザーを選ぶこともできる。専用カラーおよびトリムには、ドア、ルーフライニング、シートのバックレスト、リアウォールの「ペルフォルマンテ トリム」も用意されるほか、Ad Personamを利用すればマットカーボンファイバーのディテール、赤色のドアハンドル、ロゴ入りのカスタマイズキックプレートなども選べる。

アルカンターラのステアリングホイールは、マットブラックで仕立てられ、アルミのインテリアトリムはブラックアルマイト加工されている。オプションの「Dark Package」では、センターコンソールにスタート/ストップボタンやドライブモードセレクタなどの操作スイッチを収めたウルスの「TAMBRO」のレバーなど、インテリアの他のディテールもマットブラック仕上げにすることが可能。またウルス ペルフォルマンテ専用にデザインされたHMI(ヒューマンマシンインターフェース)画面も新しく用意され、センターコンソール画面に表示されるほか、メインディスプレイにも大きな弧を描いて表示される。

0-100km/h加速はわずか3.3秒、走りを追求したエンジニアリング

ペルフォルマンテの出力は16PS増の666PSにアップ。その一方で重量が47kg軽量化されたことで、3.2というこのクラス最高となるのパワーウェイトレシオが実現。0-100km/h加速はわずか3.3秒、100km/hから完全停止するまでの制動距離は32.9mだ。最大トルクは850Nm/2,300~4,500rpmで、最高速度306km/hを含む縦方向の能力は、応答性、ハンドリング、安定性ともにベンチマークとなるもの。空力効率の向上で、全体的なダウンフォースが8%増加。新しいディファレンシャルのおかげでトルク配分が最適化され、比率はドライブ状態で3.16から3.4に、コースティング時には3.02から3.33に上がっている。

また、ピレリP Zeroタイヤ(サイズ285/40R22および325/35R22)は、ウルスのピレリP Zero Trofeo Rを進化させたもので、ピレリのセミスリックタイヤを初めて SUVの特性に合わせ、ランボルギーニの協力の下で開発。気温の高い日のドライアスファルトでも、気温の低い日のウェットな路面でも高いパフォーマンスを発揮できる、汎用性が向上したタイヤとなっている。

ウルス ペルフォルマンテのハンドルを握ると、強化された敏捷性とフィードバック、スポーツ志向の設定で、より密接に路面を感じられることに気づく。フロントホイールステアリングの再キャリブレーションによって、正確なインプットとダイレクトなフィードバックが実現し、路面とのつながりが強化された。リアホイールステアリングでは、介入が早くなったことでターンインにおける敏捷性が向上。オンロード、オフロードの両モードでリアディファレンシャルのトルクベクタリングも行われる。

再設計されたドライブモードではあらゆる環境に対し完璧な設定が選べるようになっている。STRADAモードでは、スムーズなダンピングで快適、贅沢な走りを味わえる。SPORTモードではスロットルレスポンスが強化され、リアホイールステアリングが低速時の敏捷性と高速時の安定性を実現するほか、fun to driveなオーバーステア特性や、素早いギアシフトを楽しめる。さらに剛性の高い新スチールスプリングと、特定のチューニングを施されたダンバーなど、シャーシのよりスポーティーなセットアップがフィードバックを最大化し、ドライバーは本格的な運転を楽しむことができる。

CORSAモードでは、ウルス ペルフォルマンテのレーシングカーとしての性格が解き放たれ、高速での安定性、アクティブアンチロールバーと最大限のダンピングが支えるフラットなコーナリングといった極上のハンドリングを実現。さらに、そのスポーツエキゾーストが、スーパースポーツの伝統に基づくランボルギーニだということを、車内外のすべての人に感じさせてくれる。

標準ドライブモードに加え、ウルス ペルフォルマンテでは新しくRALLYモードが追加された。スーパーSUVの運転に楽しみをもたらすスポーツ性能を、ダートトラックでワクワクするような新しい次元に高めている。オーバーステア特性は、荒々しい、より過酷な路面でのスチールスプリングに最適化されたアンチロールシステムおよびダンピングシステムによって強化され、スーパーSUVのパフォーマンスをさらに新たな高みへと引き上げている。

関連情報:https://www.lamborghini.com/jp-en/%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB/urus/urus-performante

構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)

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