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【ヒャダインの温故知新アナリティクス】流行フードの系譜からみる高級食パン人気失墜の必然

2022.09.17

流行フード

 毎年のように現われては消えていく「流行フード」。最近で言えば「マリトッツォ」、そしてその前の年は「タピオカドリンク」でしたね。全くあれって何なんでしょうね。流行なんてものは起源があるものもあれば自然発生的に広がっていくものもありますが、何故定期的に特定の食品がフィーチャーされるのでしょうか。昔の流行フードを振り返りつつ考察していきましょう。

 私の記憶にある最古の流行フードは「ティラミス」でした。イタリアのスイーツですが、〝じゅわっ〟と滲み出るジューシーなケーキは確かに真新しく、そして何と言ってもおいしかった。幼心にこりゃ流行(はや)るわと思ったものです。しかし、そのブームが落ち着いた後に発生した「パンナコッタ」。これは個人的によくわからなかった! ブリトニー・スピアーズが『Baby one more time』がヒットしたもんだから似たような曲『Oops!… I did it again』をリリースしたような感覚。名前のファニーさ、そして今まで食べたことがない形態という珍妙さという共通点だけで選ばれたようなパンナコッタですが、私は全然ピンときませんでした。

 実際2022年現在、イタリア料理店で見かけるのはティラミスが多い気がします。この2点はトレンディードラマを中心としたイタメシブームが起因かもしれません。ナタデココ、生チョコ、マカロンも珍妙系ですね。

 コンビニ方面からのエントリーで思い出すのは「チーズ蒸しパン」。これも地味ですが衝撃でした。昔懐かしのイメージがある蒸しパンをチーズ味に仕上げ、もちもちにしてコンビニで販売したらなかなかのブームになった記憶があります。これはティラミスなどの輸入系ではなく発明系ですね。それでいうと「はちみつレモン」も発明系。当時ペットボトル飲料黎明期、できることとできないことが多い中、はちみつ水にレモンを搾ったものが何故か大流行。CMも印象的でした。まあただのレモネードなんですけど、「はちみつレモン」というネーミングが発明だったのでは。コンビニが急速に広がりいろいろな商品を手軽に買えるようになった時代背景に起因するのでしょうか。カルピスウォーター、生キャラメルも発明系でしょう。

 最近では韓国系も定期的にやってきますね。サムギョプサル、ヤンニョムチキン、チーズタッカルビなどなど。ほかの流行フードは炭水化物が多いんですが、韓国系はタンパク質および脂質系が多いのは偶然でしょうか。韓国の若者は兵役があるから筋肉への意識が高いのでしょうか。確かにムキムキ多いですし。このブームはK-POPや韓国ドラマに起因するので、流行はある意味必然なのかもしれません。

タピオカ

マリトッツォ

今年も時代の徒花(あだばな)フードは登場するのか?

 ここで近年の流行にもう一度戻りますと、タピオカもマリトッツォも新食感、文字面がファニー、コンビニや街角で気軽に買える、などの点で今までの流行フードの条件を満たしていると言えるでしょう。そして昨今の「高級食パン」。これは発明系ですよね。生クリームや砂糖を多めに作った食パンを高級感のある箱や店舗で売ることでブランディングして価値のあるものとして擬態していく。レモネードをはちみつレモンとして売ったように。身近にあった食パンが新たな進化を遂げたのはチーズ蒸しパンも彷彿とさせます。しかし私は当初から思っていたのです。「本当に高級な店が自分からわざわざ『高級』と名乗るのか」と。例えばエルメスやディオールは高級ブランドです。しかしエルメスの紙袋に「高級革製品 HERMES」など書くでしょうか。消費者もそこまでチョロくない。メッキが剥がれるように「高級食パン店」が閉店するのも納得です。あと、流行のうねりを巻き起こす10代には高い価格設定も失速の原因かと。

 名前がファニーで新食感、ある程度手に入れやすく、真新しい炭水化物。2022年も半分を切りましたが今年のニューカマーはまだ見当たりません。メディアは「今年来るフード!」と発信を試みますがなかなか火がつきませんね。そんな中、最近人気が爆発して品切れ続出なのが『ヤクルト1000』。まあ炭水化物系だけどさ! 私としては「ニョルグペッペパイ」的なよくわからない時代の徒花フードが来てほしい!

文/ヒャダイン

ヒャダインヒャダイン
音楽クリエイター。1980年大阪府生まれ。本名・ 前山田健一。3歳でピアノを始め、音楽キャリアをスタート。京都大学卒業後、本格的な作家活動を開始。様々なアーティストへ楽曲提供を行ない、自身もタレントとして活動。

※本記事は、2022年7月15日に発売された雑誌「DIME」9・10月号に掲載された記事を転載したものです。


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