今年は鉄道開業から150年。それに加えてコロナ禍を脱しつつある今、鉄道業界は大きく動き始めた。鉄路の先を明るく照らすニュースが続く。ここから鉄道の未来が見えてくるはずだ。
JR東海の新型車両HC85系は同社初のハイブリッド車両!!
7月1日からJR東海は初のハイブリッド気動車「HC85系」を運用開始。ハイブリッド式としては国内初の最高速度時速120kmで走行する。まず特急「ひだ」の高山〜名古屋駅間で運用を開始し、今年度中に特急「南紀」にも投入される。
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新ハイブリッドシステムによって、環境にやさしい車両に。加速時や停車時に電池の電気を利用することで、環境性能がアップした。振動検知装置や新型台車枠、データ通信によって安全性も向上。
9月23日、西九州新幹線開業で博多~長崎間が最速1時間20分に!
佐賀市付近を経由し、福岡市と長崎市を結ぶ「九州新幹線西九州ルート」のうち、武雄温泉〜長崎間、約143kmが9月23日に開業し、西九州新幹線「かもめ」が走り出す。
博多からの在来線特急から新幹線へ、武雄温泉駅の同じホームで乗り換えられる「対面乗り換え方式」が採用され、博多と長崎の所要時間は在来線特急で1時間50分かかるところが、約1時間20分と約30分も短縮。開業によって長崎方面への観光が盛り上がりそうだ。
車両は東海道新幹線で活躍しているN700S。内外装は工業デザイナーの水戸岡鋭治氏が担当。外装デザインは白を基調に、JR九州のコーポレートカラーである赤が用いられている。
[アップデート情報]待ち望んだ新幹線が走り出す
試験走行には、新幹線を待ち望む人が多く訪れた。整備計画が決定したのは1973年。49年もの月日がかかった。
横4席並びの指定席。自由席は5席。インテリアは和洋折衷、クラシックとモダンが組み合わされたデザイン。グリーン車はない。
武雄温泉駅〜長崎駅の間は新幹線のフル規格で整備。新鳥栖駅〜武雄温泉駅間は、規格を含めて現時点では未定となっている。早期の開業に期待したい。
プシュ~、ビュウウン!!〝駅の音〟を文字にして聴覚障害者の安心旅を支援
JR上野駅の京浜東北線と山手線ホームにて、聴覚に障害のある人が安全安心に鉄道を利用するための実証実験「エキマトペ」が6月15日から始まった。ホームの音をマイクで集音し、AIが手話や擬音語変換。ホーム上の自動販売機上部の画面に表示し、注意をうながす。
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自販機上部の専用ディスプレイにわかりやすく直感的な警告を表示。文章の意味に合わせてフォントが自動的に変化する。昨年9月にJR巣鴨駅でも行なわれた。今回は12月14日まで実施される。
鉄道開業150年を記念し、様々なイベント&キャンペーンを実施予定
自由に旅行に出かけられる環境が整った今、鉄道を利用して鉄道イベントに参加してみてはどうだろうか。鉄道好きはもちろん、ライトなファンも楽しめる。150年の歴史を感じながら、体験したい。
駅に設置されたQRコードを読み込んで、デジタルスタンプをゲットする最新のスタンプラリーが人気。写真は小田原駅のもの。
●マニア垂涎のイベントはコレ!
7月15日(金)〜 E257系 わかしお・さざなみ50周年オリジナルシール配布
7月30日(土) 内原設備訓練センター 入出区車両などの体験ツアー
〜8月31日(水) 青森駅・弘前駅など 夏の青森クイズラリー
9月14日(水)〜 鉄道開業150年記念 JR東日本パス発売
〜2023年3月下旬 新橋駅、品川駅、川崎駅などに駅名標特別装飾
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