タブレットにタッチペン。この組み合わせは何だかんだで便利である。
まず、画面に絵や文字を書くことが容易になる。そして指の状態(水や汗で濡れているか、乾いているか)にかかわらずタブレットを操作できるというのも、タッチペンの持ち味だ。
今回はHUAWEIから『HUAWEI MatePad』というタブレットをお借りした。
これは7月28日にメモリ増量新モデル(RAM4GB / ROM128GB)が登場したものだが、その上で別売のタッチペン『HUAWEI M-Pencil(第2世代)』も使ってみよう。
「2台目のノートPC」として
10.4インチ版の『HUAWEI MatePad』は、ガジェットライターの間では決して悪くない評判だ。
このタブレットはHarmonyOSのため、一般的なAndroidタブレットとはプリインストールされているアプリが異なるものの、一度慣れさえすれば「2代目のノートPC」として活用することができる。
というのもこの『HUAWEI MatePad』には、別売ながら『HUAWEI Smart Kerboard』という周辺機器が用意されている。これを使えば、『HUAWEI MatePad』をノートPC代わりとして利用できるというわけだ。
約1.3mmのキーストロークで構成された配列は、筆者の野太い指で打ってもあまり窮屈さを感じない。
実は筆者は「タブレット付属の物理キーボード」にあまりいい思い出はないのだが(どれも筆者の手には狭過ぎた)、この『HUAWEI Smart Kerboard』は「使える!」と確信するに至った。
てか、物書きの仕事くらいならこのタブレットだけでもいいんじゃないの?
『HUAWEI MatePad』の本体重量は約450g。一般的なノートPCよりも遥かに軽量だ。
バックパックの中に入れても、それが原因で肩こりを起こすことはないだろう。
スクショ画像に直接手書き
だが、『HUAWEI MatePad』の真価はそこではないと筆者は考える。
このタブレットは、冒頭にも書いた通り『HUAWEI M-Pencil』とペアリングさせて初めて100%のパフォーマンスを発揮する。
それは即ち「手書きができるようになる」ということだが、実際に試してみるとつい苦笑が出てしまうほど使い勝手がいい。
たとえば、地図をスクショして後から手書きの情報を書き込むことも可能。
実はこの記事を書いている8月13日、筆者の住む静岡市は台風8号の上陸を目の当たりにしている。線状降水帯が発生するのでは、とも言われている状態だ。
静岡市は全体的に山がちな地形である。にもかかわらず、南は海岸。台風が来れば、土砂災害と同時に高波にも警戒しなければならない。
「どこで災害が発生するのか」「どの地域が危険か」ということを上述のスクショに書き込んで、みんなで最新の情報を共有する……という使い方も可能だ。
両者は一心同体
とにかくこの『HUAWEI MatePad』&『HUAWEI M-Pencil』は、手書き派にとってはありがたい仕事道具になるだろう。
試しに『ibis Paint』でいろいろと落書きをしてみる。残念ながら筆者には絵心がなく、気の利いたイラストなどは一切描けない。その上、字を書くにしてもかなりの悪筆だ。
自分でも嫌になるほどの汚い字だが、それでも「自分の文体を忠実に表してくれる」という点はちゃんと確認できる。
「ペン先が画面に吸い込まれていく」と表現するべきか。反応速度も、決定的な遅延は一切感じられない。
濁々と墨汁をつけた筆を半紙の上に滑らせるかのような書き心地だ。
『HUAWEI MatePad』のこのパフォーマンスは、『HUAWEI M-Pencil』がなければ実現できないものでもある。
故に『HUAWEI MatePad』を購入するなら、少々奮発してでも『HUAWEI M-Pencil』をオプションに加えることをお勧めする。
ふたつ買っても6万円に届かず
『HUAWEI MatePad』の価格は、HUAWEI公式ショップでは4万1,800円。
『HUAWEI M-Pencil』は1万2,980円である。ふたつ購入しても6万円に届かない。実はこのあたりも、ガジェットライターからの好評を得ているようだ。
タブレットで6万円弱というのはミドルレンジ機種の価格帯だが、その割には落書き用の液タブみたいな使い方もできるということで重宝している人も多いらしい。
そもそも、今の時勢ではスマホやタブレットに多くの可処分所得を避けないという事情もあるはずで、「高価なタブレットには手を出しづらくなった!」というマインドが筆者の同業者の中にも見受けられる。
そのような意味でも、『HUAWEI MatePad』と『HUAWEI M-Pencil』は今の時代に即した高コスパデバイスと言えるだろう。
【参考】
HUAWEI MatePad
HUAWEI M-Pencil
取材・文/澤田真一
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