機内の徹底除菌に加え、約3分で新鮮な空気に入れ換える空気循環システムや高性能フィルターの導入で、万全のコロナ対策を推進する航空機業界。そんな中、近年のLCC/MCCは感染対策や価格はもちろん、独自のサービスに磨きをかけ、FSC(フルサービスキャリア)を脅かす存在に。今回はその最新機材、航路、トピックス、お得情報までを一挙公開する。
LCC Low Cost Carrier
ローコストキャリア
機内サービスの簡略化や使用機種の統一などにより、運航経費を軽減。徹底した効率化を図ることで、低価格な航空運賃を実現している。
Peach[APJ]
スマホを活用したデジタルサービスが充実
日本初のLCCとして、2012年より関西空港を拠点に運航を開始。昨年12月には国内の航空会社で初となる新造機「A321LR」を導入してシートピッチを拡張。さらに機内販売やアニメ・ドラマの動画視聴を自身のスマートフォンを通じて利用できるようにするなど、機内デジタルサービスにも注力。各座席に充電用のUSB端子も設定され、充実の空旅を満喫できる。
[耳寄り情報]Peachでは曜日・路線限定による0泊弾丸の日帰り旅行を対象とした、お得な往復航空券を発売。ほか月に2、3回ほど航空券のセールも開催している。
行き先が選べない「旅くじ」を5000円で販売する自販機。中には航空券購入に使えるPeachポイント6000円分ほかを封入。大阪・心斎橋PARCOに設置。
定期運航路線
◆関西-新千歳・女満別・釧路・仙台・新潟・成田・福岡・長崎・宮崎・鹿児島・奄美大島・那覇・石垣 ◆成田-新千歳・女満別・釧路・福岡・長崎・大分・宮崎・奄美大島・那覇・石垣 ◆新千歳-仙台・福岡・那覇 ◆福岡-那覇・石垣 ◆那覇-仙台 ◆中部-新千歳・仙台・那覇・石垣(国際17路線 ※現在国際線は運休〈6/14時点〉)
運航機材 A320ceo、A320neo、A321LR
ジェットスター・ジャパン[JJP]
新型機導入で環境配慮と快適性がアップ!
7月1日、新型機「A321LR」を導入。新型エンジンを搭載することで、燃費効率が向上し、環境への負担を軽減させた。機内の座席には、人間工学に基づき、安定した座り心地を実現するRecaro 社製新型シートを採用。USBポートの設置やモバイル端末用ホルダーを装備※するなど、フライト中の快適性もアップデートされている。
[アップデート情報]オンラインチェックインとモバイル搭乗券を活用すれば、スマホひとつで搭乗が完了。コンタクトレスな搭乗が可能となる。
[耳寄り情報]払い戻し対象外の料金を差し引いた金額相当のバウチャーが払い戻せる有料オプション(1便1名1200〜1850円)。直前の旅行取り止めなどでも安心だ。
定期運航路線
◆成田-新千歳・関西・高松・松山・高知・福岡・大分・長崎・熊本・宮崎・鹿児島・沖縄・下地島 ◆関西-新千歳・沖縄 ◆中部-福岡・沖縄
運航機材 A320、A321neo (LR)
スプリング・ジャパン[SJO]
昨年より新体制でJALグループの一員に
中国の春秋航空グループとして2012年に設立されたが、昨年6月より成田空港を拠点とする、日本航空の連結子会社となった。所有している飛行機6機はすべて新造機で、座席は全席革張りのシートを導入。ほかにもエコノミー症候群防止に効果的なオリジナルの「リラックス体操」を実施するなど、他社にはない工夫をこらしたおもてなしが魅力だ。
スプリング・ジャパンの名物となっている「リラックス体操」。着陸前に実施し、任意にもかかわらず、参加率は90%以上を誇るとか。
[耳寄り情報]現在、SPRING JAPAN会員への新規登録で、航空券購入時に使えるクーポン最大5500円分プレゼント中。10/29まで。
定期運航路線
◆成田-新千歳・広島・佐賀 (国際線◆成田-ハルビン・天津・南京)
運航機材 B737-800 ※現在国際線は一部運休