クレジットカードを選ぶとき、どれが自分に合うのだろうか…と迷いませんか。
ポイントも貯めたいし、旅行傷害保険もお得にしたい、ステータス性も欲しいなど、選ぶときはちょっと欲張りになりつつも、いいなと思って作ってみたとしても、いまひとつ物足りないと感じてしまう。「もう少し慎重に選べば良かったかな」と誰もが思うところでしょう。
でも実は、すごく簡単に、自分に合ったカードを見つけられる方法があります。
それは『第一優先するものは何か』を決めてから探すことです。
これが決まるとクレジットカードが選びやすくなるので、まずは基本となる第一優先の見つけ方について確認していきましょう。
クレジットカードに求める『第一優先』とは
今までで、クレジットカードに申込もうと思ったシーンを思い出してみてください。
・お出かけした先で「お買い物がお得になりますよ」と勧められて迷った。
・商品を買ったときに「申し込みをしてもらえると本日の会計は10%OFFにします」と言われて申し込みをした。
・入会キャンペーンが魅力的でネットからそのまま申し込みをしようとした。
実際にお店に足を運んで勧められたことで迷ったという方もいれば、ネットを見ている最中に興味を持って申し込もうとしたというシーンに当てはまるという方が、意外にも多いのでないでしょうか。
クレジットカードに申し込む前から、よく利用していたお店の特典があることを知っているのであれば問題はありませんが、たまにしか利用しないお店の特典がついていたり、入会キャンペーン目当てで申し込んだりすると、利用せずに終わってしまいがちです。
そこで失敗しないクレジットカード選びとしておすすめなのが、『第一優先』を決めることです。
<第一優先の決め方例>
1.○○ポイントを貯めたい
2.割引を使いたい
3.旅行で使いたい
4.ステータス性が欲しい
5.ただ支払いに使えればいい、スムーズな支払い
例えば上記のように、クレジットカードを持ったらどんなメリットを得たいのかを考え、いくつか候補を書き出しましょう。
そして、ここから優先順位をつけていきます。
メリットを見つけにくいときは、クレジットカードをなぜ必要としているのかを自分に問うと分かりやすいでしょう。
では例で挙げた第一優先に当てはめて、クレジットカードをピックアップしていきます。
第一優先で選ぶクレジットカード例
より自分に合ったクレジットカードを見つけるためにも、第一優先とした条件のクレジットカードを見つけたら、そこからそのクレジットカードには第二優先が入っているものがあるのかを確認していくと納得できるものが見つかります。
<見つけ方の例>
・第一優先はポイント有効期限のないクレジットカード
・第二優先は海外旅行傷害保険
・あればいいな的なショッピング補償
<クレジットカード候補>
・PayPayカード(ポイント有効期限なし)
・セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード(ポイント有効期限なし、国内外旅行傷害保険、ショッピング保険)
ポイント有効期限なしを第一優先としたときに、2枚のカードが候補に挙がり、そこから第二優先と第三優先が付いているかを確認すると、ピッタリのクレジットカードが見つけられました。
このように探していきましょう。
■○○ポイントを貯めたい
貯めたいポイントやすでに貯めているポイントがあり、クレジットカードを利用することでより効率良くポイントを貯めたいときは、そのポイントが貯まるクレジットカードを選びましょう。
あっちもこっちもとポイントを分散させてしまうと、上手に貯められなくなってしまうので、2枚目以降のクレジットカードを持つときは、ポイント移行先にメインポイントがあるかどうかを確認しておくのがおすすめです。
<クレジットカード例>
・楽天カード
・dカード
・auPAYカード
・PayPayカードなど
■割引を使いたい
いつも寄るスーパーで、クレジットカード払いにすると5%オフなる特典を受けたい、月に何度か行くチェーン店で割引優待を受けたいなど、会計時に少しでも支払いを抑えたいときは、その特典が付いているクレジットカードを選びましょう。
<クレジットカード例>
・セブンカード(8に付く日にイトーヨーカドーで5%オフ)
・イオンカード(20日、30日は5%オフ)
・エポスカード(割引優待あり)など
■旅行で使いたい
旅行へ行くのに旅行傷害保険にイチイチ入るのが面倒、海外へ行ったときに、何かあったときのために日本語で話せるところがほしいなど、旅行で安心したいときは旅行傷害保険の付いたクレジットカードや事前の連絡で増枠対応をしてくれるものを選びましょう。
<クレジットカード例>
・アメリカン・エキスプレス・カード
・JCB一般カード
・三井住友カード(NL)
・三菱UFJカードなど
■ステータス性のあるものが欲しい
クレジットカードは決済方法のひとつであるものの、持つからにはステータス性のあるものをお財布にしまいたい。というときはゴールドカードやプラチナカードからお気に入りの1枚を見つけましょう。
この場合、ステータス性が第一優先になるので、ゴールドカードやプラチナカードのなかから第二優先としたものを当てはまるものを選んでいくと見つけやすくなります。
<クレジットカードの例>
・アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
・三井住友カード プラチナリファード
・ダイナースクラブカード
・JCBプラチナなど
■ただ支払いに使えればいい、スムーズな支払い
支払いに使えればいいという場合は特に選び方のポイントはなく、気になったクレジットカードを選択しましょう。そのほかに、スムーズな支払いを第一優先に求めるなら、Visaタッチ決済がついているものやスマホで管理ができ使えるデジタル系のクレジットカードがおすすめです。
もし利用する先が「常連」となっているのであれば、そのお店の優待があるものを選んでおくのも良いでしょう。
<クレジットカード一覧>
・三井住友カード(NL)
・セゾンカードデジタル
・Amazonカード
・JCBWなど
クレジットカードは申し込み前に利用するイメージを持つこと
2021年に一般社団法人日本クレジット協会から発表となったデータでは、クレジットカード発行枚数は29.531万枚、成人人口では1人あたり2.8枚の所有となっています。
このことから、クレジットカードを1枚だけ持っているというよりも2,3枚持っているという方が多いと言えるので、ポイント、旅行、映画優待など、特徴を分けて所有し、使いこなしていくというのもひとつです。
ただ、クレジットカードを作る理由を見つけずに作ってしまうと、後々に退会手続きを取らなくてはならず、手間がかかってしまうので、申し込みの時はしっかりと第一優先したいところを見つけておくのがおすすめです。
参考:一般社団法人日本クレジット協会 クレジットカード発行枚数調査結果の公表について
文/志田愛仁
紙媒体の編集者を経て、フリーライターとして独立後WEBと紙媒体のライターに携わり、現在クレジットカード研究Labの編集責任者。