将来のために投資を考えているが、よくわからないし、手元のお金がなくなるのは不安だし、どうしたものか…。そんな方は、いますぐ投資を始めないまでも、カンム社がリリースした“手元の資産形成に活用できるカード”「Pool」の仕組みを知っておくだけでも役に立つ。投資への不安をケアする独自のアプローチが興味深い。
チャージした資金を投資にもクレカの支払いにも使える
Poolは、投資とクレジットカードをセットにした斬新な金融サービス。特徴を一言で言えば、「投資の『出口』のハードルが低い」ことだろう。
ユーザーはまず、自分の銀行口座からPoolのウォレットに任意の金額を入金する。ウォレットへの入金額は、クレジットカードの利用上限額となり、その範囲内で買い物できる。同時にウォレットの残高から、同社が募集するファンドへの出資に回すことも可能だ。
クレジットカード(翌月一回払いのみ)の支払い時にウォレット残高が足りない場合、ファンドへの出資額から不足分がカード決済代金と相殺される。ウォレットにチャージした資金を、クレジットカードの利用にも、ファンドへの投資にも、柔軟に使い分けられる。
クレジットカードを利用すると決済金額から1%がキャッシュバックされ、ファンドからは年利1%のリターンが期待できる(税引前の数字です。運用成果を保証するものではありません)。ファンドは2ヶ月で償還され、原則として銀行口座に出金されるが、償還金を次のファンドに再投資することもできる。
出口のハードルを下げると投資にお金が流れる!?
「金融資産を貯蓄から投資へ」と政府がスローガンに掲げる通り、日本では預貯金の割合が高く、投資と資産運用が十分に行われていないとされる。よく比較されるのは米国だが、1970年代までは投資が活発に行われていたわけではないと、同社の宮尾拓氏は指摘する。現在の日本と同様に預金比率が高い社会を変えたのが、「投資資金を担保にして小切手やカードの支払いができる商品」の登場だったという。
手元に資金がなくなると、投資の資金がカード支払いに充てられる仕組みができたことになる。投資を始めやすくするのではなく、投資を止めやすくする=投資の入り口ではなく出口のハードルを下げることで、返って投資へ流れる資金が増えた、という見立てだ。
コロナ禍や国際情勢の変化など、不確実性が高まる日本の社会で、投資にお金を回すのは躊躇してしまうかもしれない。しかし、投資をはじめても 手元に資金を戻せるのであれば、心理的にはぐっと楽になる。
その点Poolは、
・消費(クレジットカード)と投資のどちらにも
・出資するファンドは短期間で償還される
・値動きを気にする必要がない(市場性がない投資商品である)
といったポイントを押さえる。
投資への意識を変える新たなアプローチになり得る仕組みだ。
●プレスリリース
カンム、新プロダクト「手元の資産形成に活用できるクレジットカード」”Pool” をリリース
取材・文/ソルバ!
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