年齢や世代を越えてユーザー数を増やしているオーディオブック。では、シニア世代の間ではどれくらい利用されているのだろうか?
オトバンクはこのほど、同社が運営するオーディオブック配信サービス「audiobook.jp」のシニアユーザー129名を対象とした「オーディオブック利用」に関する調査の結果を発表した。
オーディオブックのシニアユーザー(60歳以上)は7割が働くシニア
60歳以上のユーザーの職業を調査したところ、7割(会社員、自営業、パート)が仕事をしている働くシニアだった。
昨年と比べて利用時間が増えていると感じているシニアユーザーは4割
オーディオブックの利用時間は昨年と比べて増えているかを調査したところ、約4割(36%)のユーザーが聴く時間が「増えた」と回答した。シニアのスマートフォン利用慣れや、コロナ禍での在宅時間が増えたことによる時間の有効活用として使われている傾向だった。
1週間のうちオーディオブックを聴いている時間は平均10時間であることもわかり、最高は1週間で60時間聴いているユーザーもいた。
シニアユーザーの6割は、「ほとんど毎日(43%)」「週4~5日(20%)」と聴く頻度も高い
シニアユーザーの6割が「ほとんど毎日」「週4~5日」聴いていると回答があり、オーディオブックを聴くことが「習慣化」されていることが伺える。
シニアユーザー、7割は「スマートフォン」を使って聴いている
オーディオブックを利用するシニアユーザーにデジタルやITの活用について調査したところ、「苦手意識がない」「あまり苦手意識がない」と回答したのは6割となった。
次いでオーディオブックを聴くデバイス1位は「スマートフォン」が7割と圧倒的に多く、2位は「タブレット(2割)」と、シニアユーザー間でのデジタルの活用が進んでいる。
デジタルやITの知識を身に着け方は「自身でインターネットを使って情報収集」「参考書で調べる」「家族や友人に教えてもらう」などの声があった。
また、シニアユーザーが選ぶ「一生に一度は読みたい本」の1位には「謹訳 源氏物語 第一巻」(著者:林望、祥伝社刊)が選ばれていた。このほか、「戦争と平和」(著者:トルストイ、藤沼貴/訳、岩波書店刊)、「超訳 論語」(著者:安冨歩、ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)、「三国志 第1話 『桃園の誓い』総集編」(著者:吉川英治)も、読みたい本の上位に挙げられている。
<調査概要>
・調査内容:「オーディオブックの利用傾向」
・実施時期:2022年4月21日~5月9日
・調査対象:「audiobook.jp」を利用する20歳以上の男女940名
そのうち有効回答数は60歳以上の129名
・調査手法:インターネットを利用したアンケート調査
出典元:株式会社オトバンク
構成/こじへい
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