DIME MAGAZINE
合わない敷き寝具で腰痛持ちに
日本人が抱える慢性不調で、最も多いといわれる腰痛と肩こり。
特に腰痛は、コロナ禍で外出時間が減る一方、在宅ワークが増えて座っている時間が長くなり、慢性化している人が多いと聞く。要するに、運動不足と座りすぎは、腰にはよくない。
そして、もう1つ腰痛の原因となりうるのが、「毎日使用している敷き寝具」。
そう指摘するのは、「最高の睡眠で、最幸の人生を」をミッションに設立されたスタートアップの（株）ブレインスリープだ。同社によれば、自分に合わない敷き寝具を使い続けると、「背中のカーブが歪んだままの姿勢を何時間も続ける」ことになって、それが腰痛をもたらすことがあるという。
以前、「ふかふかの敷布団は腰に悪い」と、どこかで聞いたことがあり、筆者はせんべい布団のように薄いものへと変えたことがある。しかし、単に薄くて硬ければよいというものでもないらしい。
柔らかすぎても、硬すぎてもダメだそうで、敷布団迷子になっている人は多いのではないか。
■これ1枚で手軽に睡眠環境を改善
そんな方々に向け、ブレインスリープが開発したのが「BRAIN SLEEP MATTRESS OVERLAY」なる製品。今使っている敷き寝具の上に乗せるだけで、寝心地を改善。睡眠中に腰・背中の不調もリセットするという、新機軸のマットレスだ。
今使っている敷布団の上に乗せるだけでOK
外観は、キルトのマットレスカバーの裏面が、メッシュになっているのが特徴。
しかし、目には見えない部分に機能性が備わっており、上半身・脚部が位置する箇所はソフトに、腰が位置する中央は硬めにした「3ゾーン設計」を採用している。これは、体重の44%が集中して沈み込みやすい腰部分をサポートするためだという。
腰が乗る部分が硬めの「3ゾーン設計」を採用
指で強く押しても反発が大きい「HARD」ゾーン
側面のファスナーを開けると、3cmほどの厚みの中材が現れる。棒寒天を連想させるこの中材は、一般的なウレタンフォームとはまったく異なる特殊素材で、100%リサイクル可能。
体積の9割以上が空気を含み、効率的に熱を放出するはたらきを持つ。
これが、身体と敷き寝具の間に、いわば空気の層を作ることになって熱がこもらず、朝まで快眠を持続させる。ちなみに、この中材だけを取り出してシャワーで洗浄でき、長く清潔に使用できる。
ウレタン素材との放熱量の比較
■自分史上最高に寝覚めが良くなる！？
筆者は、本製品を取り寄せ何日か使ってみた。今の時期は、日中は蒸し暑い上に、昼夜の寒暖差が激しく、昼と夜明け前で10度以上の気温差がある。それまで使っていた敷布団は、まだ新しいものだが、既にかなり湿気を吸い込んでへたり始めている。
その上に、「BRAIN SLEEP MATTRESS OVERLAY」を乗せ、シーツを敷いて眠る。
先に断っておくと、これは決して綿布団のように「ふかふか」ではない。
が、寝心地は圧倒的にいい。今まで自分が使っていた、ごく普通の敷布団は、仰向けに寝ても寝心地が悪く、かといって横寝にしても寝心地が悪い。
そのため眠りが浅く、過剰に寝返りを打ちながら（たまにトイレにも起きて）、朝を迎えるという日々であった。当然ながら、睡眠負債は相当たまっているはず。「枕が合わないせいかも」と、枕を何度か変えたが、実は原因は敷布団にあったと知る……
対して「BRAIN SLEEP MATTRESS OVERLAY」は、長時間の仰向け寝でも横寝でも身体にストレスをほとんど感じない。
そのため過剰な寝返りもなく、夜半に何度も覚醒するあの不快さとは無縁。「自分史上最高に寝覚めがいい」と言ったら、言いすぎかもしれないが、睡眠の質は確実に改善された。腰部が沈みこむこともなく、腰痛持ちにも効果はあるとみた。
使ってまだ数日だが、まぎれもない実感であり、睡眠の悩みを持つ人に素直にすすめたい逸品だと思う。
本製品は、ソフト、ミディアム、ハード、スーパーハードの硬さによる種別があり、体重を一つの目安に決める。
例えば、体重が49kg以下であればソフトを、体重が50～74kgの範囲であればミディアムを使うというふうに。
また、この目安とは別に、うつ伏せに寝る人や肩こりの人には、ソフトやミディアムがおすすめで、腰痛に悩んでいたり、運動不足で体力がない人には、ハードやスーパーハードが適しているという。
体重・ニーズに応じて硬さを選ぶ
また、シングルサイズからクイーンサイズまで、4種類のサイズが揃っており、色もホワイトとネイビーから選べる。
価格は、シングルサイズだと（硬さに関わらず）38,500円となっている。いずれも、ブレインスリープの公式オンラインストアで購入可能。興味を持ったらチェックしてみよう。
文／鈴木拓也（フリーライター）
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