3年ぶりに行動制限がなく、「リベンジ消費」や「リベンジ旅行」に期待のかかる今年の夏休みであったが、7月に入って感染者が急増。東京都では7月29日、曜日別では過去2番目の多さとなる3万6814人の感染を記録するなど、さらなる感染拡大が懸念されている。
そこで「Shufoo!(シュフー)」は、「Shufoo!」を利用する全国の男女6,713名を対象として、2022年7月16日~2022年7月18日の期間に「夏休み」に関する意識調査を実施。回答結果にデータ分析を添えて公開した。
「行動制限なし」3年ぶりの夏も半数が外出の予定なし
今年の夏休み、外出や旅行に行く予定はあるか聞いてみたところ、「予定はある」と答えた人は16.2%にとどまった。
その人たちを対象に何をするかを聞いたところ、約半数が「国内旅行(宿泊を伴う)」(48.4%)となり、次いで「帰省」(38.5%)という結果に。
昨夏は緊急事態宣言などの行動制限があり旅行や帰省を控えた人も多かったが、今年は3年ぶりに行動制限がない夏休みを迎えることから、久しぶりの遠出を楽しもうとしている人もいるようだ。
3位以下は「買い物」(17.1%)、「外食」(15.1%)、「国内旅行(日帰り)」(13.6%)と比較的近場で過ごそうという人も見受けられた。
一方で、およそ半分の人が外出の「予定はない」(46.5%)と回答。調査期間(7月16日から18日)中、新型コロナの第7波が急拡大したことで、慎重さがうかがえる結果となった。
今夏、外出や旅行に行く予定がある人に、外出や旅行の予算についても聞いてみたところ、「変わらない」と答えた人が最多の4割(42.4%)となった。一方で、「増えた」と答えた人も4割(41.7%)いた。
さらに、具体的な外出や旅行の予算についても質問したところ「5~10万円未満」(27.4%)が最も多く、次いで「3~5万円未満」(24.1%)が続く結果に。中には「50万円以上」(2.1%)と回答した人も見られた。
限定的ではあるものの、今年の夏に期待されるこれまでの自粛生活の反動から起きる「リベンジ消費」「リベンジ旅行」の片鱗が見える結果に。
親が手伝う夏休みの宿題トップは「自由研究」
子どもがいる家庭では、夏休みの楽しいおでかけが計画される一方で、頭を悩ませることの一つに「夏休みの宿題」がある。そこで、小中学生の子どもを持つ人を対象に、夏休みの宿題について聞いてみた。
子どもの「夏休みの宿題」で出されたもののトップは「問題集、ドリル、夏休みの友」(86.4%)であった。一学期までの復習でできるような内容となっており、全教科を網羅した「夏休みの友」を配布している地域も多くある。
次いで、夏休み期間中の思い出や出来事を記録する「日記、絵日記、一言日記」(62.9%)がランクイン。毎日コツコツ書けば良いのだが、慌てて最終日に一気に書き上げるという人も。
3位は「読書感想文、作文」(58.8%)であった。課題図書などをじっくり読み、感想を書くという時間のある夏休みならではの宿題だ。
4位の「自由研究」(58.1%)が、「親が手伝ったことがある宿題」トップとなった。47.5%と半数近い親が手伝ったことがあると回答している。
2位の「工作、絵画」(38.7%)ともに、夏休みの最終日、親子でやり遂げたという人もいるのではないだろうか。
最近では、子供に自立を促し自主的に学んでもらうため、夏休みの宿題自体を廃止する学校もあるようだが、いずれにせよ親子で計画的に宿題に取り組みたいものである。
子どもが自由研究のために訪れたことがある場所を聞いたところ、「図書館」(21.3%)がトップに。調べ学習に役立つほか、夏休みの自由研究をサポートしてくれるワークショップやイベントなどを開催している図書館もある。
2位は生き物を捕まえたり植物を観察したり、大自然の中で学べる場として「海、川、山」(14.9%)がランクイン。
5位には「工場見学」(6.4%)がランクインしており、メーカー企業などが商品の製造ラインを公開していることも多く、身近なものが作られる工程が学べる工場は観光スポットとしても人気だ。
そこで、子どもに身近なお菓子やスイーツの工場に限定して、小中学生の子どもを持つ人に「親子で行ってみたいお菓子・スイーツの工場見学スポット」を聞いてみた。
1位はポテトチップスの製造ラインなどが見学できる「カルビー北海道工場」(43.5%、北海道千歳市)であった。現在感染拡大防止のためオンライン工場見学を実施している。
2位は同じく北海道の「白い恋人パーク チョコトピアファクトリー」(40.4%、北海道札幌市)がランクイン。「北海道観光も含めて」(50代男性)と札幌を代表する観光スポットにもなっており、北海道銘菓の白い恋人とバウムクーヘンの製造ラインが見学できる。
3位は神奈川県にある「森永製菓 鶴見工場」(34.8%、神奈川県横浜市)であった。「ハイチュウ好きなので」(40代女性)と、大人も子どもも好きな小枝やハイチュウプレミアムなどの製造工程が見学できる。
多くが無料で参加できる工場見学だが、一部予約が必要なところもある。今年の社会や理科の自由研究は、工場見学で学んでみるのもおすすめだ。
調査概要
「Shufoo!」利用者調査
調査エリア:全国
調査対象者:「シュフーポイント」会員(全年齢層の男女)
サンプル数:合計有効回答サンプル数 6,713名
調査期間:2022年7月16日~2022年7月18日
調査方法:インターネットリサーチ (自社調査)
株式会社ONE COMPATH 『Shufoo!』 調べ
*小数点第二位以下は四捨五入しているため、比率の合計が100%にならない場合がある。
関連情報:https://www.shufoo.net/biz/
構成/Ara