自分の生活スタイルに合った「最適量」の見つけ方【今日からできる、クリエイティブ収納のススメ②】
「家の中が雑然としていて居心地が悪く、リモートワークの効率が上がらない」と悩む人は多い。そこで「クリエイティブ整理・収納術」(クロスメディア・パブリッシング)の著者・TSUNさんに、快適な空間を創るコツをお聞きする。
1回目は、「おうちストレスの原因を突き止める方法」を教えていただいた。散らかりストレスの原因が見つかったところで、2回目はその解決法。「モノを減らしさえすれば快適な空間になる」と単純に考えがちだが、TSUNさんによるとそうとは限らないとのこと。「おうちの悩みはとても複雑で、複合的な問題がからみあっています。自分が管理できる“最適量”も人それぞれ違いますので、モノが少なすぎてストレスになる場合もあります」(TSUNさん)。
快適な生活空間を手に入れるためのSTEP2は、「自分にとっての、モノの“最適量”を見つけること」。それにはいくつかのやり方がある。
「クリエイティブ整理・収納術」(クロスメディア・パブリッシング)の著者・TSUNさんの自宅のワークスペース。見るからに、“散らかりストレス”と無縁 ※「クリエイティブ整理・収納術」より転載
「自分にとって最適なモノの量」を見つける3つの方法
(1)日常的に使っている物だけを残す
自分にとっての最適量を見つける王道は、「1年以内に使わなかったモノを手放す」方法(ただし冠婚葬祭用品は除く)。結果的に日常的に使っているモノだけが残るので、現在の生活スタイルや趣味、嗜好を最適化することができる。
(2)必要な数を先に決めてしまう
『フランス人は10着しか服を持たない』という本がベストセラーになったことがあるが、このように最初に、「これ以上は持たない」と決める方法だ。そもそも散らかる理由は、管理ができない数を持っているから。なぜ管理できない数を持ってしまうかといえば、モノを買う時に「現在持っているモノにこれが増えも管理できるかどうか」をあまり考えないからだ。
ただし、モノの管理ができる能力は人それぞれだし、人でもモノによって違う。趣味関係など「多くてもすべてを完璧に把握し、適切に管理ができているモノ」まで減らす必要はない。逆に管理できないモノは「最低限これだけあれば大丈夫」という必要な数を割り出し、その数をキープするように意識すれば、散らかることはない。
(3)収納に入るだけにする
必要以上に増えがちなモノは、「このスペースに入るだけ」と決めてしまう方法(ただし必要最低限の量が入る収納が確保されていることが条件。
「いくつあっても困らない」と思い、洗剤やトイレットペーパーを買いだめたり、「掃除に使えるから」と使用済みの歯ブラシやタオルをためこんでしまう人におすすめ。「例えば私は80cmのハンガーパイプを用意し、パンツ類はそこに掛けられるだけと決めています」(TSUNさん)
整理の基本「全部出し」のメリットとデメリット
「残すモノ」と「手放すモノ」を見極めるために、多くの整理メソッドで推奨されているのが、「全部出し」。収納されているものを全部取り出して広げるなんて、考えただけでうんざりするかもしれないが、そのメリットは以下のように多い。
・モノの総量を目で見て確認できる
・失くしていたモノが見つかる
・重複しているモノがわかる
・掃除がしやすい
・一気に片付き、爽快感がある
一方、「全部出し」には「一時的に部屋にモノがあふれてごちゃごちゃになる」「終わるまで落ち着かない」といったデメリットも…。
「でも、『そのままにしてはおけない』状態になってしまうからこそ、『片付けるしかない!』という後まわしにできない気持ちになり、一気に片付けが進むという面もあります。『やらなきゃ』と毎日思ってずっと憂鬱でいるよりは、棚一段、引き出しひとつずつでも『全部出し』をして片付けてしまうほうが、その後の暮らしも気分も明るくなりますよ」(TSUNさん)
自分に合った「手放し方」を探る
上記の方法で「最適数」が把握できたとしても、処分するのは簡単ではないかもしれない。ゴミに出すのが一番手間がかからないが、ここでネックになるのが「まだ使えるのに(あるいはまだ新しいのに)、捨てるのがしのびない」という気持ち。「捨てる」以外の手放し方をいくつかご紹介しよう。
(1)リサイクルショップに売る
全国展開しているトレジャーファクトリーやブックオフ、セカンドストリートなど、大手のリサイクルショップは比較的何でも買い取ってくれるし、ブランド品ならブランディアやRAGTAGなどがある。「持ち込むのが面倒なら、段ボールに詰めて送るだけで査定してもらえ、引き取ってもらえる「宅配買取り」を利用するといいでしょう」(TSUNさん)
(2)フリマアプリで売る
メルカリ、ヤフオク!、楽天ラクマ、paypayフリマなど、個人間売り買いができるフリマサービスを利用する方法もある。リサイクルショップで売るよりは手間がかるが、スマホひとつで完結でき、住所などを知らせずに匿名で配送できる便利さもある。大型家具などは売るにも捨てるにも、梱包や配送が難しいが、近隣で欲しい人を探せる「ジモティー」を利用すると、引き取りに来てもらうなど、自分の都合に合わせやすい。
(3)ショップの回収サービスを利用する
無印良品、ユニクロでは自社商品を回収するサービスを行っており、ZARA、H&Mなどでは自社商品に限らず古着を回収してくれる(サービス内容については、各オフィシャルサイトを要確認)。
(4)寄贈する
まだ使えるものや愛着のあるものを処分でき、社会貢献もできる方法。
・古着deワクチン(衣服・バッグなど)
・もったいないボランティアプロジェクト(食器や衣服など)
・ワールドギフト(文房具や育児用品のほか幅広いアイテム)
・モノギフト(家具や家電、生活用品や食品など)
上記のほかにも多数の団体があり、各団体で受け付けているモノや寄贈法、使われ方が違うので、ネットなどでチェックしてみることをお勧めする。
「おうちストレスの原因を突き止める方法」「自分にとっての最適量を把握する方法」「自分に合った手放し方」がわかったところで、次はいよいよ「最適な収納場所を自由に創造する」、クリエイティブ整理・収納術の極意方法を紹介する。
2022年7月1日に発売された「クリエイティブ整理・収納術」(TSUN 著/クロスメディア・パブリッシング)著者の体験に基づいた、その人に合った整理・収納術や、「モノを整理したその先の、自分だけの快適空間の作り方」も載っている
取材・文/桑原恵美子
編集/inox.
取材協力:TSUN(つん)
本業はグラフィックデザイナー。リノベーションをきっかけに「快適な暮らし」をテーマにしたウチブログを開設。YouTubeチャンネル「uchilog(ウチログ)」は1年9カ月で登録者6.3万人。第9回ESSEインテリアグランプリ審査員賞受賞/リノベりす2016年リノベ人気事例1位/relife×SUVACO・リノベりすインタビュー/RoomClip大人のナチュラルインテリア/ねこのきもち インテリア特集/台所図鑑などメディア掲載多数。
キャンプ、フェス、釣りに大活躍!2000円で買えるおしゃれな折りたたみスツール「FOLDING STOOL」
いよいよ、夏本番。野外音楽フェスやキャンプなど、レジャーやイベントに出かける方も多いのではないだろうか。そんな夏のレジャーで必要になるのがイス。折りたたみ式のチェアを持参していく人も多いが、サイズが大きかったり、重かったりして、持ち運ぶのが大変だったりする。もっと手軽に持ち運びたらラクなのに・・・そんな人におすすめしたいのが、セブンネットで8月10日から発売される伸縮自在な折りたたみスツール「DIME FOLDING STOOL」だ。じつは昨年、全国のセブン-イレブン店頭とセブンネットショッピングで発売されるやいなや、あっという間に売れ切れたヒット商品で、使い勝手のよさとコスパの高さ、スタイリッシュなデザインで話題になった。
この「DIME FOLDING STOOL」は、高さを10段階で調節できる折りたたみ式の椅子で、高さは最も高い状態で45.5cm、耐荷重は150kg。見た目以上に、スタイリッシュで、しっかりとした作りとなっている。
使い方は、いたって簡単。両サイドを両手で持って、アコーディオンのように引いたり、押したりして、高さを調節するだけ。
キャンプ、BBQ、ベランピング、釣り、フェス、といったアウトドアユースだけでなく、急な来客があった時や掃除などの家事、災害発生時など、マルチに使えるアイテムだ。
コンパクトに縮めることができるので、使わない時は、収納やクルマのトランクにしまっておけばじゃまにもならない。また、肩にかけて持ち運べるように、ベルトも付いている。
今回は、8月10日に配信予定の雑誌「DIME」の電子版増刊号(約200ページ)をまるごと1冊読めるQRコードが同梱されるほか、「DIME FOLDING STOOL」を収納できる専用袋ももれなく付いてくる。
いくつあっても便利な「DIME FOLDING STOOL」は8月10日頃、セブンネットショッピング限定で発売予定。なお、本日より予約販売がスタートしたので、購入をご希望の方は早めの予約をおすすめする。
【セブンネットショッピングで予約する】
https://7net.omni7.jp/detail/1236780390
文/DIME編集部