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浦和レッズのメタバースファンコミュニティーが提案する「誰ひとり取り残さないデジタル社会」の可能性

2022.08.01

浦和レッズのクラブ設立30周年を記念したメタバースファンコミュニティ

最近は、プロスポーツクラブがeスポーツ参入などさまざまなデジタル関連の取り組みを行なっている。そんな中で浦和レッズと凸版印刷は、クラブ設立30周年を記念して2022年7月29日からメタバース空間にファンコミュニティ『REDS 030th VIRTUAL FAN WORLD by TOPPAN』をオープン。

浦和レッズの歴代ユニフォームや優勝トロフィーの3DCG化して、30年間の浦和レッズの歴史を振り返ることができる写真や軌跡映像などを展示する空間を開設した。

さらにメタバース内では、参加者が浦和レッズのユニフォームを着た3Dアバターになって、ファンと選手たちが交流もしていくという。開設に先駆けて7月26日に体験会を開催されたので、参加してみた。

今回は、クラスターが提供するメタバースプラットフォーム『cluster』を使用していた。参加無料で『cluster』のアカウントがあれば参加可能だ。

『cluster』は、VR、スマートフォンアプリ、パソコンに対応していて、操作が簡単で敷居が低くサッカーファンにとっても利用しやすい。ちなみに凸版印刷は、浦和レッズの2022シーズントップパートナーで今回のメタバース技術も凸版印刷のものが利用されている。

まずメタバース空間にアクセスするとロビーのような空間に入る。ここにはオフィシャルショップへのリンクがあり、クリックするとブラウザを使ってグッズなどが買えるサイトに飛べるようになっていた。

そしてメインのフロアに入ると受付でオフィシャルキャラクターのレディアとフレンディアのパネルが出迎えてくれる。

フロアの中央にはフィールドと選手を再現したエリアがあり、選手たちと迫力のある写真を撮影することもできる。さらにフロアには『埼玉スタジアム2002』の選手ベンチを再現したエリア、歴代ユニフォームを展示しているエリア、獲得したトロフィーなどもあった。

『cluster』はスクリーンショットを簡単に撮影できる機能があるので、こういった場所で自由に”映えスクショ”が撮影できるのでファンはうれしい。

メタバース空間内に設置されたパネルをクリックするとブラウザ経由でサイトにジャンプできる。

浦和レッズのオフィシャルキャラクターのレディアとフレンディアと一緒に撮影することもできる。今回はパネルだったが、3Dアバター化させて動いている姿も見せてほしい。

メインになるのがフィールドと選手を再現した空間。選手たちは静止していて上空は青空。たくさんのサッカーボールが浮いている。GKがジャンプしている最中に停止しているのが臨場感あって”映え”そうだ。

別のエリアには、歴代チームの写真を展示している部屋やイベントを開催できるステージエリアなどもあった。浦和レッズのクラブ設立30年のヒストリーが体験できる写真コーナーには懐かしの選手も発見できた。

今回の体験会ではスタッフが操作する選手アバターが登場したが、これは凸版印刷の1枚の写真からフォトリアルな3Dアバターを自動生成できるサービス『MetaClone アバター』を使用して作成されていた。

顔とユニフォームはリアルだったが、今後は本物の選手が参加するメタバースイベントなども予定しているということなので、そちらも楽しみだ。

体験会には、3Dアバター化した監督と選手も登場した。顔やユニフォーム、スーツがリアルで実在感があった。中の人はスタッフだったが、今後は選手自身がボイスで参加するイベントも開催予定。

歴代ユニフォームのデザインを再現したアクリルスタンドも展示。ほかにも浦和レッズがJリーグ優勝時に獲得した優勝銀皿を3DCG化したものも展示している。

スタジアムにある選手のベンチを再現。今後はアバターが座ることもできるという。ファン同士で参加して、みんなで座って選手気分を味わうこともできそう。

別のエリアには巨大モニターを設置したイベント会場もあった。ここでは選手やファン同士が交流できるイベントも開催できそう。ネット上なので時間や場所の制約がなく楽しめるのも大きな特徴。

着用ユニフォームも忠実にCGで再現でき、普段見ることのできないコート上の選手を等身大で体感できるのはメタバースならではの楽しみ方だ。

今後は、参加者に浦和レッズのユニフォームをアバターアイテムとして用意し、それを着てメタバース空間内に入ることもできようになるという。離れた場所同士でも同じ空間内でコミュニケーションをとることができ、クラブに対する熱量を隣で共有し合うことも可能だ。

開設背景については、やはり新型コロナウィルス感染拡大の影響は大きいという。

「リアルでのスポーツ観戦の機会が減少するなどスポーツチームにとってファンとのエンゲージメントをどのように確保するかという課題があります。凸版印刷は、メタバース事業を通じて『誰ひとり取り残されない』デジタル社会の実現を目指すとともにこれまで多くのイベントの企画・運営に携わってきました。

そのノウハウと浦和レッズの持つ写真や映像、記念グッズなどさまざまなコンテンツを掛け合わせ、時勢や時間、場所に左右されず新たなスポーツの楽しみ方を提供するメタバース空間を構築しました。

今後は、現実空間と連携し、メタバース空間を活用したイベントなどの実施を予定。クラブとファン・サポーターとのエンゲージメントの向上を目指します」(凸版印刷)

メタバースとスポーツクラブの取り組みは、まだ始まったばかりだが、新しいファンコミュニティとして期待できそうだ。今後は現実空間とメタバースのシームレスな連携、そして誰でも安全/安心に参加できるなどの施策でさらに広がってほしいと感じた。

『REDS 030th VIRTUAL FAN WORLD by TOPPAN』概要

・提供方法:クラスターが提供するメタバースプラットフォーム『cluster』内にて提供。
(利用デバイスへ『cluster』アプリのインストール、無料アカウントの作成が必要です)
・提供期間:2022年7月29日~(終了期間未定)
・参加方法:7月29日0時から下記URLへのアクセスとワールド検索が可能になる。
https://cluster.mu/w/f37a101f-3458-4281-95aa-4652a8d16741
または『cluster』にログインし、ワールド検索で『REDS 030th』と入力。VRデバイス、スマートフォン、パソコンから参加可能。
・主催:浦和レッドダイヤモンズ、凸版印刷
・参加費:無料
・『cluster』アカウント作成URL
https://cluster.mu/
・『cluster』アプリダウンロードURL
https://cluster.mu/downloads

取材・文・構成/久村竜二

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