話題沸騰!DEEN池森氏考案のオリジナル蕎麦を作ってみた【DEEN池森の絶品蕎麦レシピvol.⑪】
今や、芸能界随一の蕎麦好きとして知られる、人気ロックバンドDEENのボーカル・池森秀一氏。5月30日に発売された初のレシピ本(『分とえく山・野﨑洋光監修 DEEN池森の「創作」乾麺蕎麦レシピ』)も大好評だ。そこで、この本の中から気になるレシピを実際に作って食べてみた。
15年以上、365日ほぼ毎日食べ続けるほどの蕎麦マニアの池森氏。
※参考「365日毎日食べるほど蕎麦が大好き!?DEEN池森秀一氏が蕎麦にハマった理由」
『分とく山・野﨑洋光監修 DEEN池森の「創作」乾麺蕎麦レシピ』
池森秀一・著 小学館・刊 定価1650円(税込)
ちなみにこの本の監修は、日本を代表する料理人「分とく山」の野﨑洋光氏。池森氏が提案するポップで自由奔放な創作蕎麦レシピ25品と、それにヒントを得た野﨑氏の創作蕎麦レシピ25品が対になっていて、合計50品が紹介されている。
今回挑戦したのは、池森氏考案の「大葉のジェノベーゼそば」。YouTubeチャンネル「信州戸隠 池森そば 赤坂店」で公募したオリジナルレシピの大賞受賞作。池森氏が「行列ができるくらいのおいしさ」と感動したレシピだ。
ブレンダーにかければ、一瞬で完成
材料は以下の通り。
※分量は「DEEN池森の「創作」乾麺蕎麦レシピ」でご確認を。
・大葉
・昆布かつおつゆ
・粉チーズ
・くるみ
・すりおろしニンニク
・オリーブ油
通常のジェノベーゼソースはバジルと松の実を使用するが、こちらのレシピでは大葉とくるみを使用。さらに塩の代わりにめんつゆを使っている。いったいどんな味になるのか、想像もつかない。
ちぎった大葉を容器に入れ、そこにめんつゆ、
くるみ、粉チーズを入れ
たっぷりのオリーブ油を加える。
全ての材料をブレンダーにかけてピューレ状にすればできあがり。
味見をすると、明らかにパスタ用の通常のジェノベーゼソースとは違う。通常であれば、パスタで和えた時にちょうどよくなるように、かなり強めに塩をきかせるが、このソースはまろやかなで穏やかな塩味。正直、ジェノベーゼソースとしてはパンチに欠けるような印象も…。
冷蔵庫で冷やしておく。
パスタではなく、そばで食べる意味がある
乾麺蕎麦は、そばの中心部を挽いた「更科粉」を使用した更科そばを推奨。茹でて水で締めたそばをこのソースで和え、レモンを添えれば完成。
そばとからめてみると、ソースだけを味見した時と印象が一変。更科蕎麦特有の上品な甘みによって、このソースに使用しためんつゆのだし感や醤油のうまみが引き出され、見事に調和する。
レモンを絞ると、また鮮やかに風味が変わる。飾りに思われがちだが、ぜひ用意して、たっぷりかけて欲しい。濃厚なイタリアンのジェノベーゼにはない軽やかさがあり、大葉の繊細な香りが夏を感じさせる。 まさに“日本の夏のジェノベーゼ”だ。
試しに、このソースでパスタも和えてみた。食べ比べると、同じソースとは思えないくらい味わいが違い、びっくり。パスタの持つ力強い弾力やコシ、小麦の甘みと合わせると、このソースの繊細さが負けてしまう。ぜひそばで、できればなめらかな喉ごしで繊細な甘みのある「更科」で、味わって欲しい。
『食欲ゼロの猛暑日でも箸が止まらないほど美味しいDEEN池森流「冷し汁そば」』はこちら。
『分とく山・野﨑洋光監修 DEEN池森の「創作」乾麺蕎麦レシピ』
池森秀一・著 小学館・刊 定価1650円(税込)
取材・文・撮影/桑原恵美子