小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

蚤の市「PASS THE BATON MARKET」が出展企業と来場者から支持され続ける理由

2022.07.29

2019年に1回目が開催され、その後定期的に開催されている「PASS THE BATON MARKET」。日本の倉庫を空っぽにしようというコンセプトのもと、その思いに共感したインテリア・ファッション・食といったさまざまなジャンルの企業やブランドが参加する蚤の市で、一般発売されていないアイテムにも出会えると人気を博している。

2022年7月開催の8回目では、倉庫の中にあるものだけではなく、初めてリペアやリメイクといった生活者がすでに持っているものにもスポットを当てている。少しずつ変化しながら開催されるマーケットについて、PASS THE BATON MARKETディレクターの休場瑞希さんにお話を伺った。

PASS THE BATON MARKETを始めたきっかけ

2022年7月には8回目を開催した「PASS THE BATON MARKET」

2009年に誕生した「PASS THE BATON」は、現代のセレクトリサイクルショップとして、個人から集めた思い出の品や、愛用していたけれど今は使わない、けれど捨てるのは惜しいという品物を、大切に使ってくれる次の人にバトンしてきた。

その後、フリマアプリなどが増え、個人から個人へバトンタッチするのが当たり前になったこともあり、改めてこの時代における自分たちの役割を見つめ直し、企業のモノ余りにフォーカス。企業から個人へのバトンを考えて誕生したのが、PASS THE BATON MARKETだ。店舗では、手狭であることもあり、やりたいことが充分にできないため、マーケットとしての定期開催に踏み切ったという。

企業やブランドの倉庫に眠っている規格外の商品やサンプル、またB品(訳あり品)をマーケットで販売することで倉庫がからっぽになれば、その空いたところに新たな創造性が萌芽することを期待している。

また、今までにないビジネスモデルで、モノの流れが変わることで、企業や地域にとって新たな可能性が生まれる。いいことばかりのように感じるが、スタート時点から順調だったというわけではなかったようだ。

「B品やデッドストック品が生まれる理由まで伝えて販売するということに、当初は一歩踏み出しにくい企業さんもいらっしゃいました。」と、休場さん。

販売できるものではないとの判断から倉庫に眠っているため、参加企業のみなさんも、最初はかなりとまどったようだ。何度も参加している企業でも、毎回驚くというのだから、モノの流れが通常とは違うということが感じられるマーケット。回を重ね、現在では、企業側から参加したいとの連絡もある人気マーケットに成長している。

共感しあえる企業が参加

モノづくりについて直接話が聞けるのも魅力。

過去にはオンライン開催もあったが、やはり直接作り手が生活者とコミュニケーションをとれるのが一番と考え、4回目からは、「コクヨ東京品川オフィス THE CAMPUS」で、約50社が一堂に会し開催している。

出展企業は、約半分が毎回入れ替わる。それらの企業の倉庫に、まずは相手を知ることが大切と休場さんは足を運んでいるという。

「実際に倉庫に行ってみると、なぜB品なのかわからないものがたくさんあります。担当者でもわからないことがあるくらいだそうですが、それでも職人さんにはわかるとのことで、正規のルートにはのらない。モノには、まったく問題がないんです。そんなモノにスポットを当てて、いっしょに肩を組んで歩んでくれる企業のみなさんが出展してくれています。」と、休場さんは、一般的に販売されている商品の質の高さとこだわりに改めて驚くと話す。

日本人は、世界で一番厳しい消費者といわれているが、PASS THE BATON MARKETでB品として並んでいるものを見ても、どこが問題なのか目を凝らしてみてもわからない来場者に、わずかな織りのよれや汚れ、気泡などのことを出展社が説明し、売り手と買い手がモノに見入って話をしている光景が、あちらこちらで見かけられる。そんな瞬間を見るのが楽しいと休場さん。

B品やサンプルが人に喜んでもらえるかどうかわからなかった企業側も、直接モノについて伝え、喜んで買ってもらえるとのことがわかり、共感の輪が広がっているようだ。

3つのポイントに改めてスポットを当てる

デッドストックのパーツからオリジナルを作ることができるオーダー会も。

倉庫をからっぽにするとなると、基本はデッドストックアイテムが並ぶことになるが、今回、オーダーやリペア、リメイクに関する企業が初出展。これは、下記の3つのRelightの考えからだ。

・Relight The Stock.
・Relight The Local.
・Relight The Culture.

あるものを大切に使うという考え方で、持っているものをリメイクして長く愛用するというメッセージだ。企業の倉庫にスポットライトを当てたように、自宅のクローゼットを見直し、リメイクやリペアで新たな命を吹き込むということ。また、地方で愛されているものをより広く知ってもらうことや、100年続く企業の新たな取り組みも紹介している。

「食べものにはストックがないんですよね。地域に根ざしている食や、コロナ禍で巡り会えないことにもスポットライトを当てるようにと、3つのRelightを、今回のテーマにしました。」(休場さん)

旅に出る機会が減った今、その土地の風土と共に新たなフードに出会える場でもある。筆者は、デッドストックは自宅のクローゼットにもあるかも(多分ある)と、はっとさせられた。

規模の拡大より、より中身の濃いものに

出展者と来場者だけでなく、出展者同士のコミュニケーションの場としても人気になっている。

第4回から5回連続で同じ会場で開催されているが、参加を希望する企業も増え、来場者も多い。会場の規模を広げるのもいいのではないかと聞いてみた。
「この規模感がいいです。広げるよりも中身を濃くしていきたいです。実は、このマーケットに共感してくれている企業の方たちが出店しているため、出展者さん同士が、共感しあって、コラボにもつながっています。みんなが喜ぶ思わぬ出会いがあるマーケットです。」と、この規模感だからこそ生まれるコミュニケーションを休場さんは大切にしているようだ。

PASS THE BATON MARKETディレクター 休場瑞希(やすばみずき)さん

第9回となる次の開催は、2022年10月8日~9日で、家具の企画が進行中とのこと。また、10回目は、12月開催ということで、とにかくお買い物が楽しい企画を考えているそう。

マーケットという形を作りながら、共感し合える仲間の輪が広がっているようなPASS THE BATON MARKETには、地方でも開催したいとのリクエストもあり、みんなにハッピーをもたらしてくれるマーケットが、地方でも開催される日がくるかもしれない。また、違った楽しみ方を見せてくれそうで、大いに期待できそうだ。

PASS THE BATON
https://www.pass-the-baton.com/

取材・文/林ゆり


@DIME公式通販人気ランキング


興味のあるジャンルを登録して@DIMEをもっと便利に!Amazonギフト券が当たるキャンペーン実施中

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2022年9月15日(木) 発売

DIME最新号の特別付録は「ドラえもん DRY BAG」! 特集は「攻める節約、守る投資」「eスポーツ観戦ガイド」!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。