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Z世代がヲタ活に使っているお金は年平均で4万6650円

2022.07.20

2021年には流行語大賞に「推し活」がノミネートされるなど、すっかり馴染みのある言葉となった「ヲタ活」。

『SHIBUYA109 lab.』は、15~24歳のZ世代を対象に、外部調査パネルによるWEB調査とSHIBUYA109 lab.独自ネットワークによるインタビューから「Z世代のヲタ活に関する意識調査」を行い、結果を発表した。

ヲタ活に使うお金は年間平均46,650円、日常化するヲタ活の実情

「あなたには推しがいますか?もしくはヲタ活をしていますか?」と質問したところ、約8割以上のZ世代が「推しがいる」と回答した。

ヲタ活をしているジャンル1位は「アニメ・漫画・ゲームのキャラクター・声優」という結果に。

「あなたは日常のなかでどのくらい『推し』を意識していますか。」という質問では、「ヲタ活のときだけ意識している」という回答が1割程度となった。

ここから、ヲタ活は今や、Z世代の多くの人にとって“日常化”し、普段の生活の中に溶け込んでいることがわかる。

Q.あなたは日常のなかでどのくらい「推し」を意識していますか。当てはまるものを教えてください

また、ヲタ活に使用する金額は、年間で平均46,650円という結果となった。そんな「日常化」したZ世代のヲタ活では、どのような消費活動が行われているのだろうか。

Q. あなたはヲタ活に年間どのくらいお金を使っていますか。

推しの影響はファングッズにとどまらず、価値観や進路、学びにも影響

ヲタ活消費は公式の “ファングッズ” の領域にとどまらない。推しがいる回答者のうち約8割が、ライブチケットや公式グッズ以外にもヲタ活を目的に金を使っているという事実が判明。

その中身として挙げられたのは、「参戦服(ライブなど、ヲタ活する際に着る服)(42.6%)」、「推しのイメージカラーなど推しを連想できるアイテム(42.6%)」、「コスメ・スキンケア(40.0%)」など。日常的に利用する商品も “ヲタ活” をきっかけに購入されていることがわかる。

「推しと同じアイテムや推しがおすすめしていたアイテムを購入する」経験や購入意向がある回答者も約8割と高い数値になっている。

調査では推しと同じアイテムを購入、または購入意向がある理由として、「推しを常に感じられる(50.6%)」「推しと同じ感情を味わいたい・推しと同じ体験がしたい(48.7%)」などが挙げられた。

グループインタビューでも、「推しが購入していたゲーム用のカードを15,000円で購入した。推しの話を理解したいから同じものを買ってしまう」「推しが見ているアニメを見ている。推しがその話をしていると、同じものを見た事が感じられて嬉しい」という意見が聞かれた。

Q.推しと同じアイテムや推しがおすすめしていたアイテムを購入する理由・購入したい理由は?

さらに、「推しの影響を受けて趣味や価値観の変化があった」と回答した人は9割にものぼり、「音楽(54.6%)」「趣味(44.2%)」「価値観・考え方(43.3%)」などで影響を受けていることがわかる。

Q.推しの影響を受けて、変化したことや始めたことを全て教えてください

グループインタビューでも、「推しに関連する会社に入りたい。中学受験は嫌だったけど、その会社に入るために偏差値の高い学校に行きたくて努力した」「推しと共演していた方の演劇を見に行くようになり、好きな俳優ができた」「韓国語と中国語の勉強をはじめ、将来は通訳にも興味がある」など多くの参加者が推しの影響を受けて趣味の幅を広げたり、将来に活きる学習をはじめたりしていることがわかった。

また、2022年のヲタ活は外出規制緩和に伴い「推しとお出かけすること」がトレンドに。

推しのアクスタ(※アクリルスタンド)やトレカ(※トレーディングカード)、ぬい(※ぬいぐるみ)を日常的に持ち歩き、カフェなどで撮影しており、それらを「推しを連れていく」と捉えているようだ。

それだけでなく、昨年流行したグッズを自分なりにデコレーションする「創作ヲタ活」の流れも続いている。

ヲタ活はもはや隠れて行うものではない!? 

次に、ヲタ活に関するコミュニケーションについて見てみると、ヲタ活をしているZ世代のうち、96.0%が自分がヲタクであることを周囲に知らせていることが判明。

一方、知らせている相手については「親しい友達(88.4%)」や「家族(77.3%)」が高い数値となり、「クラスメイト・部活やサークルの友達(45.6%)」「恋人・パートナー(22.9%)」の数値と差が出ていることから、全員に漏れなくヲタクであることをアピールしているのではなく、あくまでヲタ活について話す相手は絞り「ヲタ活安全圏」の中でコミュニケーションをとっているようだ。

図12 Q.あなたが○○ヲタであることを知っている相手を教えてください。

さらに、ヲタ活をどのSNSアカウントで投稿しているか聞いてみると「Twitterの投稿(ヲタアカ)(33.3%)」「Instagramのストーリー投稿(サブアカ・友達限定公開)(31.4%)」「Instagramのストーリー投稿(本アカ)(30.0%)」という回答が多数になり、不特定多数が閲覧するSNS発信においても、「ヲタ活アカウント」や、Instagramの「親しい友達機能」を活用して、発信を見られる相手を絞り、日常生活とヲタ活を切りわけた「ヲタ活安全圏」をつくって発信していることがわかる。

図13 Q.あなたはヲタ活をどのSNSで投稿していますか。

「自分の趣味やヲタ関連の情報を発信することで、興味ない人たちに不快な思いをさせてしまうことを防ぎたい」という声もあり、相手・場所によって自身の見せ方を使い分けていくZ世代の価値観が関係しているようだ。

家族とヲタ活をしたり、家族がヲタ活に協力してくれたことがあると答えたのは64.5%で、友達感覚が強まっている「友達家族」の関係性がヲタ活でも垣間見える。

グループインタビューでも「親がハマっていたアイドルに自分もハマった」「親がおすすめしてくれたオーディション番組を見て推し活にハマり、今も一緒に応援している」「朝イチで購入しなければならない商品は通勤しているお父さんに買ってきてもらう」など、家族とのやりとりがきっかけでヲタ活にハマったり、家族で仲良くヲタ活をしている様子が聞かれた。

図14 Q.家族とヲタ活をしたり、家族がヲタ活に協力してくれたことはありますか。

調査概要
調査期間:2022年5月
調査パネル:外部調査会社のアンケートパネルを使用(SHIBUYA109 lab.調べ LINEリサーチ プラットフォーム利用の調査)
居住地:一都三県
性別:女性
年齢:15~24歳
対象:高校生・大学生・短大・専門学校生など学生
回答者数:525名(10代315名/20代210名)

※回答率(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示しているため、合計数値は必ずしも100%とはならない場合がある。
※本記事に記載の会社名、製品名、サービス名等は、それぞれ各社の商標または登録商標。
※TWITTER、TWEET(ツイート)、 RETWEET(リツイート)、Twitter のロゴは Twitter, Inc.またはその関連会社の登録商標。

関連情報:https://shibuya109lab.jp/

構成/Ara

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