ベンチャーサポート相続税理士法人は、「相続トラブル対策」に関する実態調査を実施して結果を発表した。今回は、全国の両親が存命の40代から50代の男女1017人を対象に実施。
相続トラブル対策をしていない理由は「必要性を感じない・何をしたらいいかわからない・話をしにくい」ためであることが明らかに一方で、4割以上が相続トラブル対策の必要性を感じていた。
対策しないのは「必要性を感じない・何をしたらいいかわからない・話にくい」から
「相続のトラブルを避けるために対策はしていますか?」という質問に『していない』と876人が回答。そこから相続トラブル対策をしていない(できていない)理由(複数回答可)について追加調査を行うと、「特に対策の必要性を感じないから」、「何をしたらいいかわからないから」、「親が生きているのに相続の話はしにくいから」がそれぞれ3割以上となり、上位を占める結果となった。
4割以上が相続トラブル対策の必要性を感じている
相続トラブル対策の必要性については、4割以上が必要性を感じている(とてもそう思う10.8パーセント、ややそう思う36.1パーセント)と回答。必要性を感じている人の8割以上が、対策を講じることでトラブル回避に繋がると回答している。
必要性を感じている人の8割以上が対策を講じることでトラブル回避に繋がると感じている
相続トラブル対策の必要性を感じている人に具体的な方法を調査(複数回答可)した結果、半数近くが「兄弟や親族と相続について話し合いをする」と回答。ほかにも「親の財産を把握する」が4割以上、「親に遺言書を書いてもらう」も3割以上という結果となった。
相続トラブル対策することでトラブル回避ができると思うかについても調査すると、8割以上が避けられる(完全に避けられる10.2パーセント、やや避けられる75.2パーセント)と回答。トラブルを避けられると思う理由について聞いたところ、「両親の親が亡くなった際の両親の兄弟への相続は、両親の兄弟間での話し合いのみでうまく相続されたため(40代/女性/公務員/京都府)」、「事前に状況を把握して流れを整えておけば、ある程度のトラブルは避けられると思うので(40代/女性/会社員/静岡県)」、親の意向がわかっていれば揉めることも減ると思うので(50代/男性/会社員/大阪府)」、「遺言書が一番効力があると聞いたことがあるから(50代/女性/自営業・自由業/新潟県)」といった回答があった。
今回の調査では、相続トラブル対策の必要性を感じているものの親が存命の場合、先延ばしにしている実情が明らかになった。
親が存命であることから必要性を感じない、話をしにくいといった理由で相続トラブル対策をしていないだけでなく、何をしたらいいか分からないという人も3割以上であることが判明。一方で4割以上が相続トラブル対策自体の必要性は感じており、先延ばしにしている現状が垣間みえた。
https://vs-group.jp/sozokuzei/supportcenter/vsnews_inheritancetrouble/
●調査概要
調査方法:ゼネラルリサーチのモニターを利用したウェブアンケート方式
調査の対象:ゼネラルリサーチ社登録モニターのうち、相続のトラブル対策ができていない40代から50代男女(両親が存命)が対象
有効回答数:876人
調査実施日:2022年5月18日
構成/KUMU