公道仕様で8万9990円の「D-AIR」が日本上陸
Segway-Ninebotは現行の道路交通法に対応した電動キックボード「D-AIR」の先行発売をMakuakeで開始、期限は7月30日までで価格は8万9990円から、今回はその試乗会に参加してきた。
「D-AIR」の特徴は現行の道路交通法だけでなく、改正法案にも対応した仕様になっており、公道走行に必要なブレーキランプやウインカーなどの保安部品が全て標準装備されていること。ナンバーを取得して自賠責保険に加入すれば、すぐに公道仕様となり、道交法改正後も乗り続けられるという。ただし、免許不要で乗れる特定小型原付き義務付けが予定されている「識別点滅灯火」に関しては仕様が決まっていないため未搭載、追加搭載が必要となると可能性が高い。
道路交通法の改正法案に対応したフル日本仕様でU10万円のハイコスパを実現
安定性が高く、ブレーキング性能が抜群
一般的に電動キックボードにはサスペンションがない。その替わり果たしているのが、空気入りのタイヤである。タイヤの口径が大きければ直進安定性が高まり、乗り心地も良くなる。その一方で車体が大きくなり、車高も高くなる。「D-AIR」はこのタイヤに注目して、パンクしにくくかつ乗り心地が良いタイヤを開発、搭載している。さらに速く走るためには安全確実に止まれるブレーキが必要不可欠だが、「D-AIR」は後輪に0.1秒で反応するE-ABSS電子ブレーキに加えて、前後輪にドラムブレーキを装備して素早く確実に効くブレーキを追求している。
試乗コースは短い直線と2つのコーナーで形成されたオーバルコースだ。試乗車は短いコースのため最高速度19kmが出せるスポーツモードでなく、それよりもゆったりとした加速で最高速度15kmのドライブモードに設定されていた。そのせいもあり、アクセルを全開にしてもなかなか加速しないという印象を受けたが、スピードにのってからは安定しており、ブレーキの効きは抜群だった。もう少し直線が長いコースを走ってみたかったが、その走行性能は満足できるものだった。
搭載電池の充電時間は約5時間で最長28kmまで走行できる。電池の取り外しはできず、本体に電源ケーブルを接続して、家庭用コンセントで充電する。車両は折りたたみ式でハンドルを手前に倒して後輪とロックできる。重量は17.3kgと重いため、後輪を接地させたまま移動するスタイルが推奨される。オプションで専用シート、パスワードロック、スマートフォンホルダーなども用意され、Segway-Ninebotの本気度が伝わってきた。「D-AIR」はMakuakeでの先行販売終了後は、Web販売と家電量販店などでの実店舗販売が予定されている。
高分子ポリマー層の追加で強度を向上させた10インチ高弾力タイヤを採用
試乗コースは短い直線を急コーナーでつないだ初心者には厳しいレイアウトだった
バックミラー、前後ウインカー、ヘッドライト、ブレーキランプなどの保安部品を搭載した公道仕様
ハンドル左側にウインカーと電子ベル、さらに素早く鳴らせるアナログ式のベルも装備する
ハンドル右側に指を離すと自動的に戻るアクセルがある、グリップは滑りにくいゴム製
フロントに前方約40mまで届くヘッドライトと、リアにブレーキスモールランプ尾灯を装備
ウインカー、ナンバー取り付け台座、点滅式のブレーキランプ制動灯に加え常時点灯のブレーキランプ尾灯、ナンバープレート番号灯、後部反射鏡が装備された改正法案対応モデルとなっている
ハンドルを折りたたんでリアフェンダーにロックした状態、このままフロントを持ち上げて移動する
スマホ専用アプリとの連携で走行可能な距離、電池残量、総走行距離、走行ルートなどが見られる
https://www.makuake.com/project/d-air/
文/ゴン川野
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