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極上の書き心地!手書きメモと電子書籍リーダーに機能を特化したファーウェイのE Inkタブレット「MatePad Paper」

2022.07.18

時代の流れとともに、あらゆるものがデジタル化していますが、「読書は紙の感触がいい」「メモは紙とペンを使いたい」といった、“紙派”の人も一定数います。

とはいえ、本やメモ帳は、物理的な保管場所が必要。大量に所持していると、部屋の収納を占拠してしまう上に、カバンに入れて持ち運ぶのにも、数が限られてしまいます。

そこでおすすめしたいのが、デジタル製品ながら、紙素材に近いディスプレイ表示ができる、「E Ink」を搭載した製品。代表的な製品に、アマゾンの「Kindle」シリーズなどがあげられます。

本記事で紹介するのは、「HUAWEI MatePad Paper」という製品。ファーウェイといえば、コスパに優れたスマートフォン、タブレット製品を多く展開していることでも知られていますが、E Inkディスプレイを搭載したのは、本製品が初めて。公式ストアでの販売価格は6万4800円となっています。

購入時には専用のカバーに加えて、「HUAWEI M-Pencil(第2世代)」が同梱されます。ペン入力で、手書きのメモも作成できるデバイスとなっており、プライベートだけでなく、ビジネスシーンでも活躍できそうな1台。では、実際に試してわかる使用感や、操作性を紹介していきましょう。

デザイン・ディスプレイ

HUAWEI MatePad Paperのディスプレイサイズは、10.3インチ。タブレットとしては、大きすぎず、小さすぎずといったサイズ感ですが、電子書籍リーダーやメモ帳として持ち運び、操作するという観点でいえば、やや大きめです。

画面占有率は86.3%となっており、ディスプレイの左側のみ、縁が少し分厚いデザインとなっています。これは、電子書籍を読んだり、メモを取る際に、左手でデバイスを持つユーザーが多いことから、指を置くためのスペースを確保したとのこと。実際に持つと、電子書籍を読む際に指がディスプレイに重ならないため、文章が読みやすいというメリットが存分に楽しめます。

ディスプレイは、先にも触れたとおり「E Ink」タイプとなっており、紙に近い質感が魅力。長時間使用していても、一般的なスマートフォン、タブレットよりも目の疲れを感じにくく、電子書籍リーダーとしての強みを感じます。また、色調はモノクロに設定されており、輝度を32段階に調節できるため、暗い場所でも電子書籍やメモを確認しやすいのが特徴。紙の本にはない、電子書籍リーダーの優位点です。

本体は質量約360gと軽量。厚さも約6.65mmしかなく、タブレットとしては他に類を見ないほど持ちやすい仕上がりです。同梱されるカバーもかなり薄型なので、カバンに入れて持ち運んでもかさばらないのが魅力的です。

カバーなし

カバーあり

本体上部には電源ボタン、下部には充電用のUSB Type-Cポートを搭載。電源ボタンは指紋認証センサー内蔵となっており、スムーズにロックの解除が行えるようになっています。

機能

HUAWEI MatePad Paperは、電子書籍の閲覧、メモ書きに重きを置いた製品ではありますが、メールやブラウザ、カレンダーといったアプリはプリインストールされています。

ブラウザからアクセスし、YouTubeといった動画コンテンツを視聴することも可能ですが、E Inkの性質上、描画速度があまり早くないため、得意な作業とはいい難いです。

では、本製品の強みは何かと問われると、やはり電子書籍の閲覧と、メモ書きに最適化されている点になるでしょう。個人的には、同梱されるHUAWEI M-Pencil 2を使った、ペン入力のしやすさが最大の魅力と感じています。

手書きのテキストを抽出することも可能

HUAWEI M-Pencil 2は、4096段階の筆圧感知、26msの低遅延に対応しています。遅延がほぼ感じられないだけでなく、書き心地は紙とペンにかなり近い印象なので、タッチペンで文字を書くのが苦手な筆者でも、快適に使用できています。

また、便利な機能として紹介したいのが、音声レコーダー機能を使いながら、メモを取れる点。会議中に「録音」と「メモ」の2つの作業が、1台のデバイスで行えるため、ビジネスシーンでも活躍できます。

ペンの種類は、万年筆、ボールペン、鉛筆、マーカーの4種類で変更可能。ペン先の太さも、3段階に調節できるので、メモの中で、タイトルや見出しを作りたい場合にも便利。台紙にも、ToDoリストや議事録といった、複数の種類が用意されています。

アプリ

本製品は、ファーウェイの独自OS「HarmonyOS」が搭載されており、アプリのインストールは「HUAWEI AppGallery」というアプリから行います。

OS自体は、アップルのiOSとグーグルのAndroid OSを足して2で割ったような、使い勝手に優れた仕上がりになっているのですが、執筆時点(2022年7月上旬)では、AppGallery内で配信されている、HUAWEI MatePad Paper対応アプリが少ないのが気になるところ。

HUAWEI MatePad Paperは、電子書籍やメモ書きに特化したデバイスであり、プリインストールアプリのみでも特徴を活かすことはできますが、幅広い運用を視野に入れた時には、対応アプリの少なさで苦汁を飲むシーンも出てきそうです。

AppGalleryの他に、サードパーティー製のアプリストアや、Web上にあるアプリの一部をインストールすることもできますが、純正アプリストアのほうが使い勝手は良く、セキュリティ面でも安心なので、ここは、今後のアップデートや、対応アプリの拡充に期待しています。

電子書籍の閲覧、メモ書きに特化したHUAWEI MatePad Paper

HUAWEI MatePad Paperは、冒頭でも触れた通り、公式ストアでの販売価格は6万4800円ですが、同梱されるHUAWEI M-Pencil 2は、個別で購入すると1万2980円となっているため、本体価格は5万円強とも捉えられます。

ファーウェイ製品としては初となるE Inkディスプレイを搭載し、電子書籍の閲覧とメモ書きに特化した、HUAWEI MatePad Paper。対応アプリの数といった課題はまだ見えるものの、限定的な機能に特化したデバイスとしては、十分実用的な印象も受けます。万人受けする製品ではないものの、“刺さる人には刺さる”デバイスであることに間違いはありません。

取材・文/佐藤文彦

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