多くの人が憧れる「理想の住まい」とは、具体的にどんなタイプ・形式の家なのか。また、年代によって住みたい家には違いがあるのだろうか?
スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」はこのほど、日本全国の男女5254人を対象にした「理想の住まい」に関する意識調査を実施。回答結果を全世代と世代別に分けて発表した。
男性は女性よりも「戸建て(購入)」志向が強い?
今の住まいとは関係なく将来、一番住みたいと思う“住まいのタイプ”について聞いた。引っ越しや住み替えを予定していない人にも、理想として回答してもらった。
もっとも高かったのは「戸建て(購入)」で、圧倒的な割合の高さとなった。次いで「マンション・アパート(購入)」、僅差で「マンション・アパート(賃貸)」と続く。一方、「わからない」という人も各年代で1割以上いる。
戸建てを購入して住みたいと思う人の割合は、女性より男性の方でやや高くなっていた。もっとも高い割合となったのは40代男性で6割弱。ただし、20~30代では男性よりも女性の割合が高い傾向にあった。
20代では「マンション・アパート(賃貸)」の割合が他の年代に比べるとやや高く、特に20代男性では2割超となった。
「マンション・アパート(購入)」は年代が上がるにつれて割合が高くなり、60代では2割超だった。中でも、60代女性では、「マンション・アパート(購入)」の割合が高く3割弱となった。
一番住みたいと思う「住まい」と、その理由をタイプ別に紹介
前のトピックで回答してもらった“一番住みたいと思う「住まい」のタイプ”について、その理由を聞いた。
「戸建て(購入)」に住みたいと思う理由としては、以下のようなコメントが寄せられた。
・インテリアを自由にこだわりたい、自分の理想の暮らしになるように間取りを構成したい(女性/20歳)
・アウトドア用品の収納、出し入れで広いスペース&汚れても大丈夫な場所がほしい(男性/28歳)
・子供が生まれるとアパートでは狭いし、いつかは自分の家を持ちたい。音など階下を今ほど気にしなくてよくなると思う(女性/31歳)
・物音をそこまで気にしないでよいし、実家が戸建てでとてもよいと思ったから(女性/33歳)
・自由設計ができ、将来もリフォームなどをして住めるし、子供・孫と同居したいから(女性/57歳)
・自分の土地の上に好みの家を建てる。庭も楽しめるし、車の駐車場も作れる(男性/63歳)
「マンション・アパート(購入)」に住みたいと思う理由としては、以下のようなコメントが寄せられた。
・高層階で夜景がキレイに見える部屋に住みたい(女性/33歳)
・家のメンテナンスや自宅周辺の掃除の煩わしさがない(男性/40歳)
・年をとって階段昇降が大変になるので、フラットな生活のほうがらく。メンテナンスもしてもらえたほうがらく(女性/44歳)
・家の中で階段移動がなく安全。高層階だと見晴らしがよくて、他から部屋がのぞかれない(男性/53歳)
・資産になるし、生活状態が変わり不要になったら売却しやすい(男性/60歳)
・セキュリティーのしっかりしているマンションなら安心して暮らせる(女性/61歳)
「マンション・アパート(賃貸)」に住みたいと思う理由としては、以下のようなコメントが寄せられた。
・自由に色んなところに住み移りたいから(女性/16歳)
・今もマンションに住んでいて、住み心地がいいから(女性/20歳)
・一カ所に大金を払ってそこに一生住み続ける覚悟が無い(男性/24歳)
・引っ越すことで常にそのときの生活スタイルに合った、新しい家に住み続けることができるから(女性/31歳)
・戸建ての購入とコストがほとんど変わらないのに、税金がかからないから(男性/33歳)
「戸建て(購入)」に住みたいと思う人は、20~30代女性で高めの傾向だったが、生活音を気にしなくてよいというコメントや、広いスペースを自分の好きなようにできる、また子育てのことを考えたコメントが多く集まった。
「マンション・アパート(購入)」に住みたいと思う人は、男性よりも女性の割合が高く、年代が上がるほど住みたいと思う人も増える傾向にあった。理由としては、戸建てにあるようなメンテナンスがいらない、管理がラク、高齢になったときを考慮して、といったコメントがみられた。
「マンション・アパート(賃貸)」に住みたいと思う人は、特に20代男性で割合が高い傾向にあった。ライフスタイルに合わせて自由に引っ越しができる、いろいろなところに住み移りたい、といった理由があるようだ。
<調査概要>
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の15歳~64歳の男女
実施時期:2022年5月2日~2022年5月5日
有効回収数:5254サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合がある
構成/こじへい
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