鮮明な光を放つLED照明は、長寿命で省エネ性能が高く、従来の照明を次々と置き換えています。
そんな中、パナソニックの屋外照明「llumiro(ルミロ)」が登場しました。
こちらはLEDを光源とし、加えて透明な〝導光ロッド〟を用いることで、従来のLED照明の常識を覆す個性的な光を放ちます。
明るさを与えてくれるだけではなく、眺めて楽しめる屋外照明という、「ルミロ」のユニークなコンセプトに迫ってみます。
「llumiro(ルミロ)」を説明する、パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社 デザインセンター ライティングデザイン部 プロユースデザイン課 城寳俊亮さん
眺めて心地よいランタンのような光
夜の時間、そして屋外空間を活用する〝ナイトタイムエコノミー〟活動が注目されています。夜の屋外空間での暮らしを充実させ、より良き時間を過ごすために、「安心・安全」で「心地よく」「感動・発見」のある空間が求められています。そんな社会のニーズに応えるため、パナソニックは「ルミロ」を開発しました。
「ルミロ」が目指しているのは、「眺めたくなる情緒的な明かり」であり、「夜の街で過ごす時間がより心地よいものに」なる照明です。まるでランタンで過ごすように光で癒やされる……そんな照明が誕生したのです。
透明な円柱の〝導光ロッド〟がLEDの光りを変える!
LEDの明かりは美しく、輝かしいものです。しかし、従来のLED照明は点光源で直視すると非常に眩しい明かりになりがちで、優しさやぬくもりを表現するのが難しい面がありました。そこで、「ルミロ」は、マイクロプリズムを約2万個使った〝導光ロッド〟を採用しました。
「ルミロ」は筐体の端に設置された導光ロッド下端に設置されたLED光源の光を導光ロッドに入光します。導かれた光は導光ロッドの前面と背面に配したマイクロプリズム(鏡面)により曲げられ、特定の方向に出射します。
そのマイクロプリズムの配置を変更すると、導光ロッドの発光する位置や分布、面積が自在にコントロールできるのです。そして、プリズムの密度に差をつけるとまるで、導光ロッド自体が輝いているかのように明るくなります。
それは、視線方向への光量が抑えられ、まぶしくならない「眺めたくなる」照明であり、そして、光と光が重なることで「煌めき(きらめき)」も感じる照明なのです。
設置場所を選ばない4種のユニークな光
今回登場した「ルミロ」には、4種類の導光ロッドがデザインされました。
「Core type」は、「温かみのある光の核(コア)」が、賑わいの空間をつくるというコンセプトです。
オイルランプのようにきらめく、そんな美しい光に目を奪われます。
「Gradation type」は「降り注ぐ光の明暗」が安らぎの空間をつくるというコンセプトです。
ロッド全体でなだらかにかかるグラデーションで落ち着きを感じられる光になっています。
「Twinkle type」は「星屑のような光の粒」をイメージ。ロマンチックな空間を彩ってくれます。
何かを照らすというよりは、「ルミロ」自体がオブジェのように輝く、見る人を引き込むような明かりになっています。
最後にご紹介するのは、「Line type」です。「象徴的な光線の明暗」により華やかな空間を作ることがコンセプト。
照らし出された物体に光と陰の筋を作り出し、明かりと空間が一体になったような心地よさを生みだします。
4種の導光プリズムが選べる「ルミロ」は、設置する胴体部分の長さを2種類用意。植栽となじむ350mmタイプとより広範囲に光を届ける650mmタイプがラインアップします。
照明で安らぎを持つ夜の街で過ごす安息の時
令和になり世の中は大きく変化しています。時間に追われる多忙な日々を過ごすと、その反動で安らぎやゆとりが恋しくなるものです。そんなせわしない今だからこそ、安息を与えてくれる夜の時間は、現代のビジネスパーソンに欠かせないものと言えそうです。
夜の街に照明で憩いを与える「ルミロ」。暮らしに潤いを与えてくれる新時代のLED照明が増えることで、少しは時の流れがゆるやかに感じられそう……「ルミロ」は時を楽しむ贅沢を、見る人にもたらしてくれるはずです。
取材・文/中馬幹弘
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