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親子関係が劇的に変わる!親の余計なひと言を「分かり合えるセリフ」に変えるヒント

2022.07.14

大野萌子さんは、2021年にベストセラーとなった本で、シリーズ累計50万部突破した『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』の著者で、TV番組「世界一受けたい授業」にも登場した人気カウンセラー兼講師でもある。大野さんによると、つい言ってしまう「よけいなひと言」を、「わかりあえるひと言」に言い変えることで、親子関係は劇的に変化すると言う。

家族のコュニケーションをよりよいものにするための「言葉選び」について、大野さんにお話を伺った。

親のひとことが子どもに大きな影響を与える

――この度、『よけいなひと言をわかりあえるセリフに変える 親子のための言いかえ図鑑』(サンマーク出版)を発刊されました。先生は17年間、学研エデュケーショナルで学習指導と教育相談をされていましたが、親の「よけいなひと言」で子どもたちが心に傷を負ってしまった事例を、いくつかご紹介いただけますか?

大野先生 はい。これまでたくさんの方に接してまいりましたが、「親のひと言」というものは、お子さんにとって、心の支えにも、呪縛にもなると感じています。

たとえば、親の「よけいなひと言」の1つとしては、「きょうだいで比べる」こと。「お兄ちゃんは、言わなくてもできていたのに、この子は…」というように、きょうだいを引き合いに出して、できないところを指摘されると、「自分は愛されていないのでは」と卑屈になってしまう傾向があります。力を発揮できないばかりでなく、何事にも反抗的になる子もいらっしゃいます。そして、結果的にますます、きょうだいの差が浮き彫りになり、悪循環を招き、お子さんが能力を発揮できなくなってしまうこともあるのです。

他の例としては、「ほんとに馬鹿なんですよ、何もできなくて」というひと言。これは、男の子のお母様に多い印象です。

真意は謙遜なのかもしれませんが、周囲の方がお子さんのよいところを褒めても、「先生の前では猫被っているんです。ほんとにダメなんですよ」と否定する方がいらっしゃいます。

“一番認めてほしい”親にそのように言われると、自信がなくなり、自らやってみようという気持ちが生まれにくくなります。いくら周囲に「できるよ」と言われても疑心暗鬼になり、トライすることが難しくなってしまうのです。

親子関係で重要な「一貫性」

――それは辛い!家族だからこそ難しい面もありそうです。特に大野先生が「これは辞めた方がよい」という言葉かけはありますか?

大野先生 「一貫性」を持たない発言です。終始、一貫したかかわりをすることが、親子関係ではとくに重要だと思っています。

たとえば、「今日は特別ね」といった具合に、親の気分や都合によって、「いい/悪い」「許される/許されない」の一貫性がないことはNGです。

また、「子どもの要求に負ける」のも同じです。子どもの機嫌が悪くなることや癇癪を起こすことを防ぐつもりで、致し方なしと簡単にルールを破らないこと。「ごね得」をさせないことが大切です。

とはいえ、「ルール」は子どもの年齢や状況によって変化するものですので、親子間で話し合いをしたり、理由を明確にしたりして、柔軟に変更してください。

――新刊『親子のための言いかえ図鑑』では、92もの「よけいなひと言」を「わかりあえるひと言」に変えて紹介されています。先生おすすめの言いかえはありますか?

大野先生 「キャッチする言葉」を入れることをおすすめします。

子どもの言ったことを「正しい/間違っている」や、「質問」でいきなり返すと、打ち返す“ラリー”になってしまいます。

そうではなくて、お子さんの気持ちや言いたいことを、いったんしっかり受け止め、単なる相槌でなく、子どもが発した言葉で返すこと。これが相手の言葉を「受け止める」ことにつながります。それをしてから、質問や意見などを伝えることが大事です。

――受け止めるのが大事なのですね。この本を執筆する上で一番苦労した点はどこですか?

大野先生 「子育て」の“あるある”と思うようなケースをたくさん集めることや、「理想論」にならないように現実に言いかえられるフレーズにすることが苦心した点です。

これまで20年以上、約5万人の方に接してきましたが、その中から、本書に合う「言いかえ例」を集めました。

本の中では、たくさんの事例を挙げていますが、根底にある考え方はどれも変わりません。大切なのは、子どもに対して「対等・誠実・尊重」のスタンスを持つこと。それぞれの事例において、特徴や理由をそれぞれ示すことができるかにも、心を砕きました。

親がメンタルを安定させることが大事

――親子のコミュニケーションは一生を左右する大切なものなのに、意外と見落とされがちです。先生はカウンセリングで、母親たちにその点をいかにご指導されていますか?

大野先生 つねづね思っているのですが、まず母親が、自身のメンタルを「安定」させることが大事です。

子育て、家事、仕事と親の役割は多様化し、心身ともにゆとりのないことが多くなっています。「自分自身を大切にすること」が、「周りの人を大切にすること」につながります。

ですから親も、適宜リフレッシュをしたり、手を抜けるところは抜いたり、サポートを得られることは利用したりするなど、「割り切ること」も大切ではないでしょうか。「自分の気持ちに向き合い、自分を大切に」とお伝えしています。母親が笑顔でいれば、基本的に大丈夫だと思っています。

親の不幸や親の価値観を一緒に背負い込む必要はない

――最後に親子関係に苦しんでいる読者にアドバイスをぜひお願いいたします。

大野先生 ドイツの心理学者フレデリック・S・パールズが唱える一説に、次のような言葉があります。

「私は私の人生を生き、あなたはあなたの人生を生きる。私はあなたの期待に応えるために生きているのではないし、あなたも私の期待に応えるために生きているのではない。私は私。あなたはあなた」

親の不幸や親の価値観を、一緒に背負い込む必要はありません。3歳までで十分に親孝行は終えていると言われます。

「親への思いやり」は大切にしつつも、「自分の人生」を第一に考えてください。

――身に染みる言葉を、ありがとうございました!

新刊『よけいなひと言をわかりあえるセリフに変える 親子のための言いかえ図鑑』は、小さな子どもを育てている親世代だけでなく、高齢の親との会話が気になる人にも、コミュニケーションのヒントとなる事例がたくさん紹介されている。大野先生のアドバイスを胸に、親とのコミュニケーションを見直してみたい。

著者紹介
大野萌子(おおの・もえこ)さん
公認心理師。産業カウンセラー。2級キャリアコンサルティング技能士。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ(R)資格認定機関)代表理事。
法政大学卒。日本通運(株)を退職後、学研エデュケーショナルを通じ17年間、2歳から中学生までの学習指導と教育相談に関わる。時期を同じくしてカウンセリングの勉強を開始、産業カウンセラー資格取得後は企業内カウンセラーとしても活動。現場経験を生かしたコミュニケーション、ストレスマネジメント、ハラスメントの講演・研修を実施。内閣府をはじめとする官公庁、大手企業、大学等で、5万人以上にコミュニケーション指導を行う。また、だれでも参加できる「生きやすい人間関係を創る」コミュニケーションスキルを1日で学べる「メンタルアップマネジメント講座」を開催している。テレビ、ラジオ、新聞などのメディア出演・監修多数。
著書に『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』『よけいなひと言を好かれるセリフに変える働く人のための言いかえ図鑑』(サンマーク出版)、『『聞き上手さん』の「しんどい」がなくなる本』(ナツメ社)、『言いにくいことを伝える技術』(ぱる出版)、『「かまってちゃん」社員の上手なかまい方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

著者Twitter ID:@moeko_oono
著者サイト:https://japan-mental-up.biz/

文/柿川鮎子

編集/inox.


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